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〜とあるBAR〜
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
テーブル席で交渉相手の情報屋と向かい合わせで座っている大輝は頭を抱えてた。
琉芭 大輝
「あっはは!笑笑」
「ももへちゃあん…わらひすひぃ」
「も〜、麗ったらホントにお酒弱いわねー!」
「うあ”ああああ!(泣)」
「……………」
向こうから聞き覚えのある男女の声がする…
琉芭 大輝
〜数時間前〜
〜”IBUKI”本部 店長室〜
店長
デスクに座る男は店長。 短髪の赤髪に右目部分が欠けているスカル仮面。グレーのスーツに黒い手袋と黒い靴を履いている。仮面から覗かす既に光が宿っていない黒い右目。 本名は年齢共に不詳だ。その為、”IBUKI”組員は皆「店長」と呼んでいる。
琉芭 大輝
デスクに座る店長の前に姿勢良く立つ大輝。今日は細いフレームのメガネをかけている。この組織のボスである店長の前だからか、気を引き締めている。
店長
琉芭 大輝
店長
琉芭 大輝
店長
そう言いながら店長はクリップで留められた資料を渡した。
琉芭 大輝
店長
琉芭 大輝
店長
店長
店長は目を細め頬杖をついて下瞼を上げて大輝をハッカー名で呼んで言った。
琉芭 大輝
店長
大輝は部屋を出ていった。
〜PM 6:00〜
〜暗黒街〜
琉芭 大輝
大輝は資料に書かれた情報を思い出しながら交渉場所へ向かっていた。
琉芭 大輝
人気のない、街の大通りがある方の裏側に来るとビルがあった。そこに『会員制』と書かれた札が貼られたドアがあった。ドアを開けるといきなり地下への急な坂の階段があった。
琉芭 大輝
ご丁寧に両側に手すりがあり、ドアの内側に点字ブロックまである。
琉芭 大輝
大輝は手すりを握りながら階段を降りていった。
〜Ranunculus (会員制)〜
カラン コロン ♪
バーテンダー
???
琉芭 大輝
琉芭 大輝
1人のバーテンダーに続いてもう1人が言い、2人目が目に映ると大輝は思わず頬を赤らめ、息をのんだ。
琉芭 大輝
関西弁で話す2人目のバーテンダーはノールックで敵の脳天をぶち抜く凄腕ガンナーかつ大輝が長い間恋焦がれいる相手、百峰 桃音に良く似ていたのだ。
???
そのバーテンダーは大輝に近づき彼の肩に手を添え、メガネを上へズラした。
琉芭 大輝
メガネをズラされた大輝の視界はボヤけていた。 彼は裏社会では名のあるハッカー達と並ぶ有名情報屋「アウイナイト」だが、実は視力が0.01という、かなりのド近眼なのだ。
???
そのバーテンダーはマゼンタピンクの目にクルッとした長いまつ毛に桃音と同じパッツン前髪にポニーテールの髪。袖口が大きく開き肘辺りまでの長さの袖と大きな襟をしたブラウス。左脚の付け根から大きく裂けた深Vネックのジャンバースカート。ガーターの付いた網ニーハイソックスに桃音と色違いの黒いブーツを履いている。
琉芭 大輝
バーテンダー
最初に挨拶した方のバーテンダーが注意する。 ”ヴィーナス”…?”女神”ってことか?
???
そのバーテンダーは大輝のメガネをかけ直させ、少し離れて言った。
琉芭 大輝
大輝は内ポケットから「招待券」
???
彼女は招待券を受け取り、大輝をじっと見る。
琉芭 大輝
???
???
琉芭 大輝
その席はカウンターからは1番遠く、周囲には人が少ない個室のような仕切りの席だった。情報屋同士の交渉には有難いぐらいの好都合だ。
琉芭 大輝
大輝はその席へ向かった。
琉芭 大輝
琉芭 大輝
バーテンダー
琉芭 大輝
バーテンダー
注文を聞いたバーテンダーは水を置いてカウンターへ戻って行った。
琉芭 大輝
腕時計を見ながら交渉相手を待った。
琉芭 大輝
カラン コロン♪
「いらっしゃいませ」
ドアのベルの音と共に店員の声が聞こえた。
琉芭 大輝
緊張感が高まり、姿勢を正した。
交渉相手の情報屋
来店した男がこちらへ来た。 彼が交渉相手の情報屋だ。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
軽く自己紹介だけした後、男はバーテンダー(モブ)に酒を注文した。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
大輝はカバンからファイルに入った契約書等の書類を取り出した。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
そう言いながら書類をテーブルの上に置き、男に見せた。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
カラン コロン ♪
大輝の説明を途絶えさせるようにドアのベルが鳴った。誰かが来たのだ。
琉芭 大輝
「おー!めっちゃ良いお店ー!」
「……き、綺麗」
「ねぇ、本当に大丈夫なの瑠花ちゃん?」
琉芭 大輝
え?今の声…瑠花と凜々愛??? ……と、あと一人誰だ?
来店したのは交渉相手ではなく、”IBUKI”に所属する、”殺戮の悪魔”こと早乙女瑠花と”人斬り人形”こと神楽凜々愛の暗殺部2人と、研究部の”ボツリヌスの魔女”こと姫宮麗だった。
???
神楽 凜々愛
神楽 凜々愛
???
琉芭 大輝
なんだ?どういうことだ? あのバーテンダーは桃音の知り合い?
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
大輝は咳払いを一つして説明を再会する。
琉芭 大輝
カラン コロン♪
またベルの音が鳴った。
琉芭 大輝
「やっほー!お姉ちゃん!」
「あら桃ちゃん久々やなぁ!」
琉芭 大輝
お姉ちゃん!?? 今お姉ちゃんっつったぁぁぁ!??
百峰 桃音
???
百峰 桃音
バーテンダーは先程の態度から打って変わって親しみのあるように桃音と話す。
神楽 凜々愛
姫宮 麗
早乙女 瑠花
大輝 (俺も気になる!!)
3人は目の前の衝撃に驚きを隠せずにいる。
奥の席から相手と交渉話をしつつ盗み聞きをしている大輝も衝動を抑えられない…いや、頑張って抑えてるつもりだ。 言ってもこちらも任務中なのだから。
百峰 桃音
百峰 桃音
百峰 朱音
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
百峰 朱音
百峰 桃音
大輝 (俺は本人かと思った)
百峰 朱音
朱音がそう言うと、桃音達はカウンター席に座った。その後は各々のカクテルを注文した。今日は4人ともカクテルの気分だ。
姫宮 麗
大輝 (お前もか…え?てかバイクで来たのか?4人で?)
姫宮 麗
百峰 桃音
姫宮 麗
大輝 (バイク4人乗り???)
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
百峰 桃音
桃音はニヤニヤ照れながら言った。
百峰 朱音
百峰 桃音
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
百峰 朱音
百峰 桃音
大輝 (”15○夜”かよ)
百峰 桃音
姫宮 麗
百峰 桃音
大輝 (俺がなんだ)
神楽 凜々愛
早乙女 瑠花
百峰 桃音
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
早乙女 瑠花
早乙女 瑠花
早乙女 瑠花
大輝 (うるせーよ)
早乙女 瑠花
姫宮 麗
百峰 桃音
大輝 (桃音もかよ…!)
大輝 (…まぁ、桃音が俺が居ない所で俺の話するなんてよ………フフッ なんか嬉しいな)
奥の席で大輝は嬉しそうにニヤついていた。
交渉相手は頼んだ酒を飲んでいる最中だったため、大輝の表情には気づかなかった。
百峰 朱音
百峰 桃音
神楽 凜々愛
百峰 桃音
姫宮 麗
神楽 凜々愛
百峰 桃音
百峰 朱音
百峰 桃音
桃音は慌てるように言う。 仕事終わりの乾杯に来たついでに姉を紹介をしたのが少し後悔しているようだった。
…………いや、そうでもないな。 今いるこの空間はまだ序盤でも結構楽しい。
百峰 朱音
ギクッ
神楽 凜々愛
姫宮 麗
早乙女 瑠花
心当たりがあるかのように3人は反応する。それと同時に、瑠花がドーピングした男にぶん投げられ棚の下敷きにされた時の、桃音をフラッシュバックさせる。
「ウチの仲間に手ぇ出すってこたぁ、死ぬ覚悟は出来てんだよなぁ?あぁ!?」
早乙女 瑠花
姫宮 麗
神楽 凜々愛
百峰 朱音
3人は沈黙する。 朱音は手遅れだったことに察した。
百峰 桃音
ギクッとした桃音は自分は関係ありませんと言うかのようにそっぽ向く。
早乙女 瑠花
早乙女 瑠花
他3人に勝手に殺された瑠花はこの空気を切り替える口調で桃音に 礼を言った。
百峰 桃音
神楽 凜々愛
琉芭 大輝
テーブル席から盗み聞きし心の中でつっこみながら、情報屋の男と交渉の話をしていた。
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
琉芭 大輝
カラン コロン♪
琉芭 大輝
またドアのベルの音が鳴り、大輝の話を途絶えた。 この流れだと……なんだか嫌な予感がしてきた。
「お〜、すんげぇ店だな!」
「よ、洋風…じゃと!?」
琉芭 大輝
聞こえたのは男の陽気な声とあの老人口調。
琉芭 大輝
百峰 桃音
早乙女 瑠花
核山 康一
陽気な声の主は”IBUKI”の殺し屋で元軍人のボマー。”爆弾軍曹”こと核山康一だった。
大輝(やっぱりお前かよ!!ていうかなんでピンポイントに康一と悟郎が来るんだよ!?しかもこんな時に俺の仲間が綺麗に揃って来ることがあるのかよ!!)
続々と登場する仲間に大輝は心の中で叫んでつっこむことしか出来なかった。
神楽 凜々愛
狼石 悟郎
老人口調の男は凜々愛の幼なじみで、かつて康一の命を狙っていた一匹狼の殺し屋。”狼男”こと狼石悟郎だった。
百峰 桃音
大輝 (黄色い侍くんって)
狼石 悟郎
姫宮 麗
大輝 (俺もお前のこと全くわかんねぇよ。)
神楽 凜々愛
百峰 桃音
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
姫宮 麗
大輝 (初対面はやっぱ皆そこ疑問に思うよな)
百峰 桃音
狼石 悟郎
核山 康一
大輝(来てるぜ俺)
百峰 朱音
核山 康一
百峰 桃音
狼石 悟郎
百峰 朱音
核山 康一
狼石 悟郎
百峰 桃音
大輝(…ん?悟郎今お主ら”も”って言った?)
早乙女 瑠花
狼石 悟郎
神楽 凜々愛
核山 康一
百峰 桃音
早乙女 瑠花
ドキッ!///////
狼石 悟郎
狼石 悟郎
目を逸らしながら赤面で言う。
大輝「噛みまくりじゃねぇかよ大丈夫か?」
早乙女 瑠花
姫宮 麗
悟郎は女性に弱かった。 もはやポンコツと言っても過言ではない…
百峰 朱音
するとそこに康一と悟郎が注文した酒がカウンター席に置かれた。
百峰 桃音
百峰 朱音
大輝「俺のと同じだ」
核山 康一
大輝「お前バカか?なんで初心者にそんな強いもん飲ませんだよ」
神楽 凜々愛
狼石 悟郎
大輝「お前もバーボン相手にどっからそんな自信でるんだよ。」
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
今向こうのカウンターに居るやつら…って言いてぇ
琉芭 大輝
大輝は今向こうで呑気に交流会をしているメンツの名前を伏せて言った。
交渉相手の情報屋
「俺、暇な時 筋トレしてんだよなー」
男が可笑しく笑うと丁度タイミング良く康一の脳筋話が聞こえた。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
「康一って脳筋じゃーん」
琉芭 大輝
「のう…きん?」
「……脳ミソまで、筋肉で出来てるような、人のこと」
「なっ…!?の、脳は……筋肉で出来ておったのか!?」
琉芭 大輝
「あっははは!笑笑笑んな訳無いやろ〜!笑笑笑」
琉芭 大輝
「んもぉ…ももへちゃん、わらひすひぃ……//////////」
「っ…うぅ……我なんぞ…うああ!!我な”んぞ劣等生じゃあああ!!(泣)」
琉芭 大輝
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
ずっと黙り込んで考え事をしていた男がようやく口を開いた。
交渉相手の情報屋
ギクッ!
琉芭 大輝
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
予期せぬ返答でポカンとする大輝。
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
男は契約書にサインをし、その後の必要事項を大輝から聞いた。
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
男は懐から財布を取り出した。 それを開くとフリーズした。
交渉相手の情報屋
少しして口を開いた。
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
琉芭 大輝
琉芭 大輝
琉芭 大輝
交渉相手の情報屋
そう言って男は席から立ち上がり店から出ていった。
琉芭 大輝
琉芭 大輝
「あっははは!笑笑笑」
「ふぇ〜…///////////////」
「うあ”ああああ!(泣)」
琉芭 大輝
大輝は勢いを増して席から立ち上がり、カウンター席へ向かった。
琉芭 大輝
核山 康一
琉芭 大輝
核山 康一
百峰 朱音
核山 康一
琉芭 大輝
桃音は大笑いし、麗は頬を真っ赤にしてヘロヘロになっていて、悟郎はなきじゃくっている。 瑠花はいつも通りで… 凜々愛は……大人しくしているだけだ。
百峰 桃音
百峰 朱音
姫宮 麗
狼石 悟郎
早乙女 瑠花
神楽 凜々愛
琉芭 大輝
大輝は康一の肩を握りながら言った。 顔が笑ってるのでなんか怖い。
核山 康一
核山 康一
へへっと笑いながら説明した。
琉芭 大輝
狼石 悟郎
琉芭 大輝
核山 康一
琉芭 大輝
姫宮 麗
琉芭 大輝
※「私…だから止めたのに……」 です。
百峰 桃音
すると桃音が席に座りながら大輝の腕を引っ張り、グッと体を密着させて引き寄せた。
琉芭 大輝
思わず顔を赤らめた。 顔も近いし腕に胸当たってる。 何より好きな人にこんなに積極的にされている。
百峰 朱音
察する朱音は口角が上がった。 朱音は恋愛ものが好きでこのようなシーンを見るとキュンキュンしてしまうのだ。
百峰 朱音
早乙女 瑠花
隣に座っている瑠花が手を振りかざす。 軽くペシッと桃音の肩を叩くつもりだろうか。
琉芭 大輝
ヤバい!怪力の瑠花の”軽くペシッ”なんて信用できねぇ!たぶんそれだけで骨が砕ける…!!
しかしもう遅かった。
ぺちっ…
琉芭 大輝
その”軽くペシッ”は骨を砕く一撃ではなかった。じゃれ合う子猫の前足が触れた時のようなものだった。
百峰 桃音
しかも桃音は全く気付いていないようだ。
核山 康一
琉芭 大輝
核山 康一
琉芭 大輝
核山 康一
百峰 桃音
狼石 悟郎
ハッとすると、まだ桃音の笑い上戸と悟郎の亡き上戸が続いていた。
琉芭 大輝
琉芭 大輝
大輝は桃音の相棒かつ悟郎の幼なじみである凜々愛に援助を求めた。
神楽 凜々愛
しかし凜々愛は姿勢よく座り、グラスに手を当ててずっと黙り込んでいる。 しかもピクリとも動いていない。
琉芭 大輝
違和感を感じ、凜々愛の顔を覗き込む。
神楽 凜々愛
琉芭 大輝
琉芭 大輝
こいつマジかよ!!酒飲んだら寝る奴って居るけど、体制を崩さず目を開けたまま寝る奴なんか居ねぇよ! いや目の前に居っけどぉ!!
核山 康一
琉芭 大輝
狼石 悟郎
琉芭 大輝
核山 康一
百峰 朱音
琉芭 大輝
琉芭 大輝
確かにそうだ。 俺らは裏社会で生きている。 みんな過去に何かあって途方に暮れて最終的にここに集まっているんだ。 俺だって……俺だって…………
百峰 朱音
百峰 桃音
狼石 悟郎
姫宮 麗
朱音はカウンターから水を尋常じゃないこの主な3人の前に水を置いた。
琉芭 大輝
姫宮 麗
核山 康一
早乙女 瑠花
琉芭 大輝
百峰 朱音
姫宮 麗
朱音がトイレの方向に指を指すと麗はゆっくり席を立った。かなり酔っているのでフラフラしている。
琉芭 大輝
核山 康一
琉芭 大輝
核山 康一
麗は一歩ずつトイレの方へ向かう。
百峰 朱音
琉芭 大輝
百峰 朱音
大輝が立ち上がる。 が、麗は既に出入口のそばにあるトイレの前にいた。
姫宮 麗
グラァ
すると突然、麗は足を踏み外すと同時にプツンと体の力が抜けその場で倒れそうになる…
早乙女 瑠花
カラン コロン♪
琉芭 大輝
再起不能になった桃音と悟郎以外の一同が動揺する。大輝は麗が倒れる前に支えようと駆けつける……
…………が、
???
ドサッ
開いたドアの前に立っている何者かが倒れかけた麗を受け止めた。
百峰 朱音
???
男だった。
左腕で麗を支え、右手に持っていたは…
白杖だった。