「最近入った新入り見たか?」
「あぁ、見たぜ」
「盲目だってよ」
「しかも暗殺部だぜ。どうやって戦うんだ?」
「わからねぇ。単独行動オンリーらしいな。大丈夫なのか?」
「それがクッソ強いらしいぜ。」
「噂によると、まるで……」
「逆戟(シャチ)のようらしい……」
〜BAR Ranunculus〜
???
タイミング良く来店した男が倒れそうになった麗を片腕で受け止めた。
百峰桃音
琉芭大輝
桃音は酔いが醒めた。どう言う状況かは全く把握出来ないが、みんなが動揺している中、麗が知らない男に支えられていた。
百峰桃音
核山康一
早乙女瑠花
百峰桃音
※いません※
???
男は青緑の和服の中に白いカッターシャツを着ていて、薄紫のマントのようなポンチョを羽織っている。長めのツーブロックに両耳の前に伸びた髪を三つ編みで赤い髪留めで結んでいる。左手だけ黒い手袋を嵌めグレーの靴下に黒いローファーを履いている。 丸いサングラスの下は糸目……… ……いや、目を閉じている。
琉芭大輝
核山康一
2人が驚くのも無理は無い。 麗を支えているもう片方の手に握られているのは先端部分が赤く塗られた……
???
白杖だった。
琉芭大輝
???
全盲… なら尚更美人揃いなのかが分からないはずだ
???
すると男は支えている麗をそのままお姫様抱っこした。
???
百峰桃音
パチッ
姫宮麗
酔いが覚めて気がついた。 長い前髪から長く多量のまつ毛にハート型の瞳孔の目を覗かせる。
姫宮麗
???
姫宮麗
気がつくと知らない男にお姫様抱っこされている。こんな状況を受け入れられるわけが無い。
琉芭大輝
姫宮麗
姫宮麗
???
姫宮麗
慌てて降りた…
百峰朱音
朱音が男の名を言った。 この男の名は壱茶というらしい。 なかなか古風な名前だ。
???
百峰桃音
百峰朱音
桜木壱茶
琉芭大輝
大輝はそう思いながら警戒するように壱茶を見る。
桜木壱茶
大輝の威圧を察知した。
琉芭大輝
大輝は出入口の階段にあった手すりや点字ブロックを思い浮かべながら悟った。
百峰朱音
え???
百峰桃音
百峰朱音
百峰桃音
桜木壱茶
核山康一
核山康一
康一は閃いたかのように何かを思い出した。
核山康一
桜木壱茶
核山康一
桜木壱茶
壱茶は首を傾げる。
桜木壱茶
核山康一
陽気に言う康一。
琉芭大輝
百峰桃音
姫宮麗
百峰桃音
百峰桃音
核山康一
百峰桃音
桜木壱茶
壱茶は口角を上げて言った。
早乙女瑠花
琉芭大輝
存じ上げない2人は続いて言う。
まぁ…確かに瑠花と大輝に関しては最近入ったばかりだから知らなくてもおかしくはないよな。
桜木壱茶
壱茶は桃音の方を向いて問う。
百峰桃音
百峰桃音
桜木壱茶
頬を付きながらニヤついて言った。
琉芭大輝
百峰桃音
百峰桃音
桜木壱茶
狼石悟郎
気がつけば悟郎が酔いが覚めてこちらを見ていた。酔っ払って泣きじゃくったからか、目の周りが赤く腫れている。
神楽凜々愛
続いて言うのはつい先程目を開けたまま姿勢良く寝ていた凜々愛だ。 こちらも酔いが覚めたようだ。
早乙女瑠花
神楽凜々愛
百峰桃音
核山康一
狼石悟郎
琉芭大輝
疑問に思う悟郎に大輝は納得する。
姫宮麗
狼石悟郎
悟郎は壱茶の白杖を見ながら言う。
百峰朱音
狼石悟郎
桜木壱茶
愛想笑いする壱茶。 「へっへ」が口癖のようだ。
狼石悟郎
百峰朱音
ガキョッ!
姫宮麗
神楽凜々愛
琉芭大輝
早乙女瑠花
朱音が壱茶が注文した酒を左手でカウンター席に置こうとすると、何か歪な音がした。
桜木壱茶
疑うように言う。 何か知っている前提で…
百峰朱音
百峰桃音
ん?手入れ?
百峰朱音
朱音は右腕を掴みながら苦笑いして言った。
百峰朱音
そう言って朱音は奥の”staff only”と書かれた札が付いたドアを開けて部屋に入った。
琉芭大輝
少し沈黙になり、大輝が口を開いた。
百峰桃音
琉芭大輝
百峰桃音
サラッと答えた。 そうだ。朱音は右腕は義手なのだ。
大輝が来店した時、朱音の手袋と袖の間から銀色の鉄が覗かせていた。まさかとは思っていたが…やはり普通の腕ではなかった。
核山康一
姫宮麗
百峰桃音
桃音は腕を平行に伸ばし肩下辺りを指しながら言った。右腕のほとんどが丸々義手なのだ。
百峰桃音
早乙女瑠花
神楽凜々愛
百峰桃音
百峰桃音
桃音は自分のカクテルを飲んで続けて言う。
核山康一
琉芭大輝
それを聞いて桃音は目を見開いた。
百峰桃音
琉芭大輝
大輝は目を逸らしながら言った。
核山康一
琉芭大輝
内心照れてる大輝くん
百峰桃音
桃音は真剣な顔で大輝の顔をじっと見つめながら言った。
琉芭大輝
大輝は先程の酔っている桃音が自身に体を密着させてきたのを思い出した。
姫宮麗
百峰桃音
桃音はそう答えた。 少し悲しげな表情で…
姫宮麗
言ってはいけない質問を言ってしまったと思った麗は気まずくなる。
核山康一
百峰桃音
桃音はいたずらっぽくニヤッと口角をあげて言った。いわゆるドヤ顔だ。
核山康一
琉芭大輝
ガチャッ
百峰朱音
”staff only”の部屋から朱音が出てきた。義手の修理が終わったのだ。
琉芭大輝
百峰朱音
壱茶の代わりに朱音が答えた。
桜木壱茶
カラン コロン ♪
百峰朱音
ドアのベルが鳴った。来客者だ。
百峰朱音
表情と態度を変え、朱音はすぐさまバーテンダーモードに切り替え接客へ…
百峰桃音
百峰桃音
少し黙ってから桃音は大輝の方を見た。
百峰桃音
琉芭大輝
琉芭大輝
百峰桃音
思考が止まった
姫宮麗
琉芭大輝
神楽凜々愛
女子組が固まり始める…
早乙女瑠花
琉芭大輝
早乙女瑠花
瑠花は目を逸らしながら苦笑いをする。
百峰桃音
桃音はテーブルに肘をつき、赤面を両手で覆い隠しながら言った。 今にも消えてしまいそうな小さな声で。
琉芭大輝
琉芭大輝
なかなかな無茶ぶりを言った。
琉芭大輝
この時の大輝の脳内はこの言葉しかなかった。
琉芭大輝
リアコ同担拒否の桃音ガチ恋野郎の大輝であった。
1週間後
〜現場〜
百峰桃音
神楽凜々愛
ここはとある暴力団のアジト。 桃音と凜々愛のコンビ(銃刀組)はここで任務を行っていた。
神楽凜々愛
凜々愛はスマホを取り出し、死体処理班に電話をした。
百峰桃音
桃音は背伸びしながら言う。
神楽凜々愛
神楽凜々愛
神楽凜々愛
凜々愛は電話を切った。 ていうか通話の途中に「え?」って言ったけど…?何それ?
百峰桃音
神楽凜々愛
黙り込む凜々愛。 なんか嫌な予感が…
神楽凜々愛
百峰桃音
神楽凜々愛
遠くを見つめる凜々愛。 やめんかその表情、ウチも同じ気持ちや ねんけど。
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
ここで説明しよう。 主に暗黒街で殺しをする”IBUKI” は たまに県外遠征も行う。遠征に行くのは情報部以外の全般で最も多いのは無論「暗殺部」である。 ちなみに基本的は本部に生きて戻ってくる人もいるが、帰らぬ人もいる……
神楽凜々愛
百峰桃音
神楽凜々愛
スゥっと息を吸う桃音。
百峰桃音
カァン!
神楽凜々愛
足元にあった空き缶を蹴りながら叫ぶ桃音に目を丸める凜々愛。 自分たちの上司(というかボス)になんて暴言を言うんだ。
店長
丁度その頃、”IBUKI”本部の店長室のオフィスで仕事をしていた店長がブルッと悪寒がした。
神楽凜々愛
そして現場に戻る。
百峰桃音
2人はアジトを出た。
〜街道〜
桃音と凜々愛はG○ogleマップを見ながら次の現場へ向かっていた。
百峰桃音
神楽凜々愛
この辺りはブランドの店が並べられていてショーウィンドウには可愛らしい服が飾られている。 まぁ…仕事には不向きな格好だが。
百峰桃音
神楽凜々愛
神楽凜々愛
百峰桃音
百峰桃音
桃音が聞こうとすると凜々愛は突然立ち止まった。
神楽凜々愛
真っ直ぐ遠くを見ている。
神楽凜々愛
凜々愛が指をさして言った。その矢先を見ると黄色い和服に口元と腹部に包帯を巻いている男がいた。
百峰桃音
神楽凜々愛
凜々愛は悟郎の元へ駆けた。 桃音もそれを追って駆ける。
狼石悟郎
狼石悟郎
神楽凜々愛
狼石悟郎
百峰桃音
狼石悟郎
神楽凜々愛
狼石悟郎
百峰桃音
狼石悟郎
悟郎は桃音に気づいた。今更かよ。 恐らく幼馴染みとの会話に夢中で桃音には全く気づかなかったのだろう。
狼石悟郎
百峰桃音
狼石悟郎
狼石悟郎
悟郎はどこか心配そうに問う。
神楽凜々愛
狼石悟郎
神楽凜々愛
妙に重みを感じる会話が続く…
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
桃音は凜々愛に手を引かれて後に続いた。
狼石悟郎
悟郎はただ黙って2人の背中を見送った。
〜暴力団の本拠地 手前〜
百峰桃音
神楽凜々愛
2件目の現場に着いた。 2人は入口の手前に立っていた。
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
暴力団の美的センスの無さに悪口を言いつつ、警戒しながら桃音は見張りの様子を伺う…………
………………が、
百峰桃音
神楽凜々愛
見張りは血を流して倒れていた。
神楽凜々愛
百峰桃音
2人は各々の武器を取り出し、構えながら死体に近づく。
百峰桃音
死体に弾痕や切り傷等は無かった。 これは…撲殺だ。 何か鉄製の物で殴られたのだろう。
神楽凜々愛
百峰桃音
百峰桃音
オラァ!
なんだテメェ!!
どうなってやがる!?
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
百峰桃音
〜暴力団 本拠地〜
暴力団・下っ端達
暴力団達は1人の和服姿の男を相手にしているが、全く歯が立っていない。
桜木壱茶
その男は先週BARで出会った全盲の殺し屋、桜木壱茶だった。今日は白杖を持っていない。持っていたのは長い分銅鎖だった。
暴力団・下っ端達
暴力団・下っ端達
暴力団・下っ端達
叫びながら各々の銃やら鈍器で攻撃しようと一斉に飛びかかる。
桜木壱茶
コッッ!
壱茶は自身のローファーの踵で靴音を鳴らした。
桜木壱茶
ブン!
ドガッ! バシッ! ガンッ!
壱茶は鎖を巧みに操り、飛びかかった3人の敵を的確に一撃ずつ食らわせて倒した。
桜木壱茶
暴力団・下っ端達
暴力団・下っ端達
2人の下っ端が壱茶を挟み撃ちするように銃を向ける。鎖が届かないように距離をおいている。
桜木壱茶
バン!
ザシュッ! ブシャー!
一方から銃声が鳴った。もう片方からは僅かだが斬りつけられて血が飛び散る音がした。
桜木壱茶
百峰桃音
神楽凜々愛
桃音と凜々愛だった。
桜木壱茶
百峰桃音
桜木壱茶
神楽凜々愛
桜木壱茶
百峰桃音
神楽凜々愛
硬直する桃音と凜々愛。 どういうこと?どうなってんの?
桜木壱茶
神楽凜々愛
百峰桃音
暴力団・下っ端達
暴力団・下っ端達
数人の男達が桃音に銃を向け、ナイフを握った男達が凜々愛に飛びかかる。
百峰桃音
神楽凜々愛
ババババンッ!!
音を置いていくかのような早さで襲いかかる敵を見向きもせず撃ち殺す桃音。
百峰桃音
ザシュザシュザシュザシュッ!!
巧妙な刀さばきで、眉一つ動かさず斬り捨てる凜々愛。目には一切光宿っていない。
神楽凜々愛
桜木壱茶
暴力団・下っ端達
壱茶は両手に長いヌンチャクを持った男と一騎討ちをしながら問う。なんとも余裕そうだ。
百峰桃音
桜木壱茶
百峰桃音
桃音は残党の始末をしながら答えた。
百峰桃音
神楽凜々愛
神楽凜々愛
少し間を開けてから答えた。
百峰桃音
神楽凜々愛
百峰桃音
神楽凜々愛
ズバァッ!
暴力団・下っ端達
凜々愛は敵の胴体を深く斬りつけて言った。返り血を浴びた顔に光のやどっていない曇った目が斬り殺した敵を見ていた。
桜木壱茶
ジャラァ
バシッ!
桜木壱茶
壱茶の分銅鎖が敵のヌンチャクに絡まり取り上げられた。
暴力団・下っ端達
奪い取った分銅鎖を握りながら高笑いする敵。その他の敵は丸腰の壱茶を周りを囲む。
百峰桃音
神楽凜々愛
相手をしていた敵を倒し、すぐさま壱茶を助けようと駆け出す2人。
暴力団・下っ端達
鈍器やら刃物やらを持った敵が一斉に壱茶に飛びかかった……
その頃
狼石悟郎
その頃悟郎はまだ街道を彷徨っていた。 方向音痴にも程がある。
狼石悟郎
狼石悟郎
悟郎はコンビニを探しているが、頭の中は凜々愛と桃音の心配ばかりしでいっぱいだった。
「「……悟郎!」」
2人の子供が少年だった時の悟郎を呼ぶ。
「……悟郎、稽古に行こう」
「……大丈夫、悟郎は強いから」
昔泣き虫だった自分に言ってくれた励ましの言葉が思い浮かばせる…
そしていつかの日… 忘れられないあの悲劇……
「お、お主ら、任務か?」
「「……うん」」
「本当に…平気なのか?」
涙目で心配そうに問う少年悟郎。
「……大丈夫、心配しないで」
「……いつも通り、ちゃんと帰ってくるから」
しかしその言葉は…嘘だった。 その背中が最後に見た姿だった
……彼の
狼石悟郎
立ち止まる悟郎は拳を強く握り、下駄で地面を踏みにじる。
狼石悟郎
そう叫んだ悟郎は人目を気にせずその場を駆け出した。
暴力団・下っ端達
桜木壱茶
桜木壱茶
囲まれた壱茶は口癖である苦笑を1つして突っ立っている。
桜木壱茶
ジャラァ!
すると壱茶は姿勢を低くして、両袖から片方2本ずつ 系4本の短めの分銅鎖を周囲に広げるように投げ出した。
ドカドカドカドカドカッ!
鎖を固く握りしめ重りを振り回す。 それに直撃した下っ端の敵達は骨が砕ける音を鳴らし血を流しながら倒れていく。
さらに…
ドカッ!
銃を向けるが顔面に鎖の先に付いた重りが男の顎や歯を砕く。そして男が持っていた銃が手から離れ、壱茶の足元に落ちる。
パシッ
ジャキッ!
壱茶は鎖を手放した後、素早く銃を拾い引き金に指をかけて敵たちの方へ向ける。
バン!バン!バン!
発砲した。 周囲の敵が撃たれ倒れていく。
桜木壱茶
よそ見は出来ないと言い、襲いかかってきた敵を無言で皆殺しにした。そしてやっと口を開いた。
百峰桃音
助けに行こうとした桃音は驚きのあまり、しばらくフリーズしてしまった。
暴力団 残党
暴力団 残党
暴力団 残党
残党達が動揺し始める。 無理もない。目が見えないのに的確に当たっている。どうなっているんだ?
桜木壱茶
百峰桃音
桜木壱茶
暴力団 残党
反響定位(エコロケーション) 動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなどを知ること。たとえばコウモリ、またイルカ・マッコウクジラ、小型哺乳類など1000種以上の動物が反響定位を使う。 (Wiki引用)
百峰桃音
百峰桃音
桃音はそう呟いた。
桜木壱茶
暴力団 残党
百峰桃音
暴力団 残党
それはご最もだ。 そんなコウモリやイルカみたいな事、人間が出来るわけ……
桜木壱茶
暴力団 残党
桜木壱茶
自分の耳に指をさしながら言う。
桜木壱茶
暴力団 残党
百峰桃音
桃音はふと闇医者の影城不死夜を思い浮かべる。そういや初対面以来全く会ってないな。そんな事を考えながら残党と交戦している。
ジャキッ
暴力団 残党
残党の1人が背後から壱茶の頭にに銃を突きつける。
桜木壱茶
ゆっくりと両手を上げた。 奪った銃を後ろから取り上げられ、丸腰になる。
暴力団 残党
ズバッ!
ボトッ
神楽凜々愛
銃を突きつけた男はさらにその背後を凜々愛に取られ首を斬り落とされた。
桜木壱茶
神楽凜々愛
黙って頷く。
百峰桃音
百峰桃音
桃音は交戦している敵の脳天を撃ち抜いてから凜々愛の方へ駆け寄った。
神楽凜々愛
痛みに耐えながら凜々愛は言う。凜々愛の右肩がザックリと斬り付けられていたのだ。見た感じ傷が深くて大きい。
百峰桃音
神楽凜々愛
凜々愛は指をさしながら言った。 その方向を見ると鎌を持った男が血を流して倒れていた。凜々愛が力を振り絞って斬ったのだろう。
???
百峰桃音
神楽凜々愛
群がっている残党達が道を開ける。 その間を1人の男が通り前へ出る。
桜木壱茶
桃音と凜々愛ビクッと驚いている中、最初からわかっていいたかのように呑気に言う壱茶。
桜木壱茶
暴力団 ボス
神楽凜々愛
百峰桃音
どストレートに失礼なことを言う2人。
暴力団 ボス
暴力団 残党
暴力団 残党
暴力団 残党
暴力団 残党
暴力団 残党
残党達がそう思っているのを前に、ボスは口角を上げながら桃音達を睨みつける。
暴力団 ボス
桜木壱茶
壱茶は声を低くして言う。表情も固い。
桜木壱茶
神楽凜々愛
百峰桃音
壱茶はさっきと打って変わった態度で気ダルげに、凜々愛は傷口を押さえ痛みに耐えながら、桃音はキレ気味に言う。
暴力団 ボス
百峰桃音
暴力団 ボス
桜木壱茶
百峰桃音
桃音と壱茶が膝から崩れ落ちた凜々愛の盾になるように前へ出る。
バン!バン!
百峰桃音
すると桃音の両手に握っていた銃が手から離れた。
暴力団 残党
残党の1人が桃音の銃を撃ったのだ。桃音は痺れる両手を押さえる。
バン!バン!
桃音は手の痺れに耐えながら落とした銃を拾おうとするが、また残党の発砲によって手の届かない遠ざけられる。
百峰桃音
桜木壱茶
百峰桃音
まさかの2人とも丸腰だった。 壱茶は先程自分の武器を奪い取られ、さらに奪った銃も背後を取られた時に回収されたのだ。
暴力団 ボス
桜木壱茶
百峰桃音
神楽凜々愛
暴力団 ボス
百峰桃音
やや早口で言った。
桜木壱茶
暴力団 残党
暴力団 残党
残党達は少し引いている。
桜木壱茶
神楽凜々愛
百峰桃音
桜木壱茶
めっちゃドヤ顔
暴力団 残党
暴力団 残党
残党達は目の前の殺し屋に心の中でツッコむことしかできなかった。
百峰桃音
桜木壱茶
2人ともめちゃくちゃ焦っていた。
暴力団 ボス
暴力団 ボス
ボスの命令で一斉に襲いかかる残党。
百峰桃音
桜木壱茶
2人は戦闘態勢に入り、覚悟を決める。
桜木壱茶
何かを察知した壱茶はキョロキョロし始める。
バァン!!
突然ドアが勢いよく開いた。
百峰桃音
ここにいる全員が動きを止め、ドアを方を見る。その視線の先には……
???
???
神楽凜々愛
息を切らしているのは和服姿の男。
狼石悟郎だった。
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