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久々に数日間休みを貰って家でゆっくりしていた。まだ右腕が痛くなる時があるが…まぁ大体良くなってきた。

映画とか観ながらボーっとしていると…

ピンポーン

東宮 翔太

ん…?

東宮 翔太

はーい…

ガチャッ

鈴本 綾香

こんにちは

東宮 翔太

………

東宮 翔太

へっ?なんでここに?

鈴本 綾香

お邪魔しま〜す

東宮 翔太

えっ、ちょ、ええ?

鈴本 綾香

ちゃんとご飯食べてる?

東宮 翔太

え…う…うん…

突然やってきた綾香さんは部屋を見回した

鈴本 綾香

……

鈴本 綾香

いや、嘘ね

東宮 翔太

え?

鈴本 綾香

パンの袋とかカップラーメン…

鈴本 綾香

予想通りね

東宮 翔太

いや…まぁ…これは

鈴本 綾香

腕が痛むからでしょ?

東宮 翔太

……まぁ…

鈴本 綾香

じゃあ、座ってて

鈴本 綾香

私がご飯作ってあげる

東宮 翔太

…えぇ?!!

無理矢理座らせ、どんどん作業をしていく綾香さん

東宮 翔太

………

東宮 翔太

(え、なにこれどんな状況なん…)

鈴本 綾香

苦手なものは?

東宮 翔太

特に…あ…パセリ…

鈴本 綾香

それは入れないわよ笑

東宮 翔太

ですよね…?笑

鈴本 綾香

……変わってないのね…

東宮 翔太

……?

何か聞こえた気がしたが、とりあえず映画の続きを見る事にした

〜数分後〜

鈴本 綾香

はい、簡単なものだけど…

綺麗な形をしたオムライスが出てきた

東宮 翔太

お…おお、プロ…?

鈴本 綾香

ふふ…そんな訳ないでしょ

東宮 翔太

ははは笑

東宮 翔太

じゃ…じゃあ…頂きます

左手でスプーンを掴み、すくおうとするが中々綺麗に取れない。やっぱり利き手以外は使いにくいな…

鈴本 綾香

もう…

不意にスプーンを取られて、オムライスをすくって口元に運んでくる

東宮 翔太

っ?!

東宮 翔太

え…あの…

鈴本 綾香

はい、食べにくいでしょ?

鈴本 綾香

あーん

東宮 翔太

?!////

東宮 翔太

あ…あー…

1口食べたら丁度いい半熟ぐあいで、完璧に自分の好みだった

東宮 翔太

美味しい…!

鈴本 綾香

ふふ…良かった

恥ずかしいけど、折角だから最後まで口元に運んでもらった

東宮 翔太

ご馳走様でした…

東宮 翔太

おいしかったよ!

鈴本 綾香

ふふ、お粗末さまでした

鈴本 綾香

片付けるね

東宮 翔太

ありがとう…

皿を持っていき洗い始める彼女を見つめる

東宮 翔太

(……うわぁ…夫婦みたい…)

東宮 翔太

(将来俺も家庭を持つとこんな感じなのかな…子どももいたりして…)

鈴本 綾香

掃除もしていい?

東宮 翔太

え、そんな悪いよ…!

鈴本 綾香

いいからいいから

東宮 翔太

あ…ありがとう…

部屋の掃除をやってくれているのをただ見つめてた

鈴本 綾香

……ん?

棚を掃除してた綾香さんが手を止めた

鈴本 綾香

これは?

東宮 翔太

ん?ああ

東宮 翔太

俺の小さい頃のアルバム

東宮 翔太

母さんが勝手に入れたんだよ

鈴本 綾香

へぇ〜

鈴本 綾香

見てもいい??

東宮 翔太

え?ああ、うん

隣に座って写真を見始める

鈴本 綾香

あら、可愛い…

東宮 翔太

そ…そう…?

鈴本 綾香

舞ちゃんもちっちゃくて可愛い〜!

東宮 翔太

…まぁ、あいつは小さい頃から可愛かったなぁ

鈴本 綾香

ふふ…大好きなのね

東宮 翔太

いや、なんというか…

東宮 翔太

まぁ…妹だし…

鈴本 綾香

ふふふ…

アルバムをめくっていたら、挟んでいた写真が出てきた

鈴本 綾香

…?これは?

東宮 翔太

あー

東宮 翔太

それは…

東宮 翔太

俺が初恋の子と写ってる写真…

鈴本 綾香

……

鈴本 綾香

まだ持ってたんだ…

東宮 翔太

…?

鈴本 綾香

……ねぇ

東宮 翔太

ん?

鈴本 綾香

初恋の子の事はまだ好きなの?

東宮 翔太

……まぁ…その好き…っていうか

東宮 翔太

もう一度会いたいなって思ってるよ…

東宮 翔太

…重いかもしんないけど…

鈴本 綾香

………

鈴本 綾香

あのね、卒業してから言おうと思ってたんだけれどね

東宮 翔太

ん?

鈴本 綾香

でも…翔太くんがずっと何も知らないままっていうのも心苦しいの

東宮 翔太

えー…っと?

鈴本 綾香

ずっと思ってくれてるのかが不安で言い出せなかったの

東宮 翔太

……え…

東宮 翔太

あの…

東宮 翔太

やっぱり綾香さんって…

鈴本 綾香

……ええ、私が

東宮 翔太

あ…あーちゃん…?

鈴本 綾香

……うん

鈴本 綾香

黙っててごめんね翔太くん

東宮 翔太

っ……

東宮 翔太

良かった…

鈴本 綾香

アイドルってやっぱり恋愛はご法度だし…

東宮 翔太

ううん…実は俺も薄々感じてたんだ…

東宮 翔太

綾香さんがあーちゃんだって

鈴本 綾香

!…そうなの?

東宮 翔太

だって…やっぱり似てるんだもん…

東宮 翔太

雰囲気も、俺の呼び方も

鈴本 綾香

…そっか…

東宮 翔太

……

東宮 翔太

俺、待ってるから

鈴本 綾香

え…?

東宮 翔太

ずっと待ってるから

東宮 翔太

だから、綾香さんは最後まで、やり切って欲しい

鈴本 綾香

!…うん…

鈴本 綾香

ありがとう…

まだ、「好き」とは言わない。彼女が最後まで、夢をやりきってほしい。 それが今の俺の願い。 想いを伝えるのはその後でも遅くない。

片思いの相手がアイドルになっていました。

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