人類は退化した
ある日、戦争が起きた
日本や米国、露国に仏国などの国々が参戦し
戦争は3年ほどの期間行われた
そして
大多数の死者を出しながらも 日本は辛くも勝利した
その後
日本では高度経済成長が起き、文明は発達し
それに続くように他の国々でも同じようなことが起きた
結果的に見ると、以前よりも文明は発達し 全体の生活水準は上がったのである
しかし
それは、この世界が薄氷の上にギリギリ耐えている 現実を見なかったらの話だ
文明の発達により齎されたものは大きかった
AIに関する技術は進化し 働かなくても生活できる人間というのが生まれた
具体的に言うと
AIが働き それで得た利益をそのAIの所有者に献上する
それは正に 主人と奴隷のようなものだ
しかし
それで世界は廻っているし 何かとAIの方が都合の良い仕事が多いこともあり
特に問題視もされていない
まぁ、働かず運動をせず、で 病気になりやすくなったりなんかはあるが
こういうのは文明が発達するのには つきものだから無視されている
勿論AIを買えないような人は働いているわけで
こうした生活は一部の人間だけだ
まぁ、現代の状況はこんな感じだ
世界は科学を中心に廻っている と言っても過言では無いくらいに
今の世は科学で成り立っている
それによる大きな弊害は特にない
『俺以外の人間には』となるがな
俺の素性を明かすと
神に仕える者
なんて、格好よく言ってみたが
要するにしがない神社の神主だ
うちの家系は代々 ある神様に仕えており
その神様の機嫌を損ねないように 供物を捧げたり、儀式を行っている
というのも
ガチでここには神様がいるんだ
全知全能とまではいかないけど その気になれば世界をすぐに壊せるレベル
そんなおっかない神様
俺はこの目で実際にみたことはないが
オーラ?のようなものをビンビン感じるんだ
そんな神様をみた暁には 俺は発狂死してしまうんじゃないだろうか
まぁ、こんな長ーい話をしたのにもわけがあるんだ
さっきも言ったが今の世は科学で成り立っている
そんな時代で昔のような信仰が得られるか
答えはNOだ
ここの神様は信仰を大事にするタイプではないらしいが
流石に0に等しいレベルの信仰だと怒りがでてくる
うん、まぁ
そういうことなんだ
俺は今までより気合いを込めて 供物を捧げたり、儀式を行っている
そうしないとすぐに世界は終わってしまう
家族や知り合いに信仰をお願いしてもいるが
圧倒的に量が足りない
ああ、どうしたらいいんだ?
このまま、行動を続けたとしてもいずれ限界がくる
かといって諦めたらその時点で終了だ
どちらの選択も五十歩百歩
結果は世界の終焉だ
こんな考えを巡らせてるのも 一種の現実逃避に過ぎない
なぁ、誰か教えてくれよ
俺はどうすればいいんだ?
OUSER様主催 言の葉コンテスト 『五十歩百歩』で参加させて頂きました
コメント
4件
遅くなりました💦 五十歩百歩でのご参加ありがとうございます!🙏🏻 やっぱりコートさんは設定が面白いです✨ 最初に世界大戦などのリアルな問題を挙げた上で、その影響から信仰を得られない神様が世を滅ぼすといった、神秘的な問題に繋げるなんて予想が出来ませんでした🤔 タイトルの通りの〝延命措置〟 このまま続けるも辞めるも五十歩百歩。 なるほどなぁ…と唸ってしまいました笑