コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
彩芽
静かな部屋で一人ため息を着く。そしてすみれとのSNSの画面を見つめる。
彩芽
私が検索した時にエラーとして出た404という数字に書かれた画面の次の候補に出てきた”ありがとう"を思い出した。そしてもう二つ。
彩芽
私のみぞおちより左側のどこかと激しい頭痛に襲われる。そして何らかの記憶が脳裏に映される。
どうやら、ここはあの時、すみれと別れた後、すみれが向かって歩いていた道である。 私の目の前に横たわりながら、血を流してる女性。 頭を伏せてて顔が見えない。
謎の女性
彩芽
記憶の中の私は彼女に近寄りながら、軍手を着けた自分の指の親指と人差し指でつまみながら、ナイフの持ち手を彼女に向けてつんつんと突っいていた。
謎の女性
息苦しそうな言葉と共に彼女は顔をこちらに見せてきた。その人物が誰か分かった。すみれだ。
すみれ
彩芽
私が脳裏に叫んだその一言で記憶は途切れた。 私の目からは顎に向けて一筋の涙が流れていた。そして体は静かに震えていた。 確かにそんなことはあった気がする。しかし何かが違う。何かが。
お茶を飲もうと、コップの取っ手を手にしようとしたが。
彩芽
手から倒れ込んだコップからお茶が私の部屋の小さなテーブルの上に浸っていく。記憶にあった赤い血と一瞬、繋がった。
彩芽
私は近くにあるタオルでお茶を拭いた。その時だった。
ガチャン…。
何かが落ちる音がした。何か鉄のような何かが床に落ちる音だった。鉄や金属のような物と言えばまず行く場所は。
彩芽
彩芽
その時、スマホから電話がかかって来た。お母さんからだった。
ママ
彩芽
ママ
彩芽
ママ
雑音が流れる。
彩芽
すみれ
彩芽
ママ
彩芽
彩芽
ママ
彩芽
ママ
彩芽
すみれ
ママ
すみれ
彩芽
電話は切れた。
ママ
通話
04:00
画面にはそう書かれていた。なぜ、すみれが?