テラーノベル
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あぁ、痛い、痛い。
貴女の笑顔が痛い、痛い。
貴女の優しさが痛い、痛い。
今は、肌荒れの治療中。
そんなに添加物の含んだ貴女の仕草は
私の肌に毒なのです。
あぁ、痛い、痛い。
貴女の視線が痛い、痛い。
貴女の信頼が痛い、痛い。
でも、いざ「嫌い」と言ったなら
貴女は瞬く間に乾燥するのです。
あぁ、痛い、痛い。
痛い、痛い。
そんな貴女が嫌い、嫌い。
皆誰しもヤスリを持って
「優しさ」でコーティングしたナイフで傷つけ
痛い、痛い、痛いのです。
きっとこれは何よりも辛い拷問なのです。
痛い、痛い。
まるで、因幡の白兎。
生々しい肉も見えないのね。
流れ出す血も嗅げないのね。
痛い、痛い、痛い。
これだから
角という名の「個性」が無くなっていくのです。
痛い、痛い。
ね、もう削る必要のある角は無いでしょう。
なんで、まだ削るんですか。
痛い、痛いです。
痛い…です。
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