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逆さ吊り少女の村

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逆さ吊り少女の村

1 - 逆さ吊り少女の村 第1話

♥

161

2021年06月13日

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青葉サトル

(…ここは)

青葉サトル

(どこだ?)

青葉サトル

(洞窟?)

青葉サトル

(──え?)

青葉サトル

(あそこに逆さ吊りにされているのって)

青葉サトル

(まさかカナエ!?)

カナエに

日本刀を持った巫女が近づく。

青葉サトル

(…おい)

青葉サトル

(妹になにをするんだよ)

青葉サトル

(やめろよ)

青葉サトル

(やめろって!)

巫女が

カナエの首に日本刀を突き立てる。

青葉サトル

(やめろおおおー!)

青葉サトル

うわあああー!

青葉カナエ

…兄さん

青葉カナエ

兄さん大丈夫?

青葉サトル

…………

青葉カナエ

悪い夢でも見たの?

青葉サトル

(…カナエ)

青葉カナエ

すごくうなされていたけれど

青葉サトル

(…そっか)

青葉サトル

(いとこの家に向かう)

青葉サトル

(バスの中か)

青葉サトル

(俺はなんであんな夢を…)

青葉サトル

いや

青葉サトル

大丈夫だから

青葉カナエ

よかった

青葉サトル

…カナエ

青葉カナエ

うん

青葉サトル

楽しみだな

青葉サトル

これからの

青葉サトル

新しい生活

青葉カナエ

うん

青葉カナエ

そうだね

青葉カナエ

すごく楽しみ

──バス停【杉竹村】──

白木千冬

カナエ!

白木千冬

久しぶり!

白木千冬

あとついでにサトルも

青葉サトル

(俺はついでかよ)

青葉サトル

(まあ別にいいけれど)

白木千冬

…それで

白木千冬

大丈夫?

青葉カナエ

え?

白木千冬

話は聞いてる

白木千冬

残念だったね

白木千冬

事故だったんでしょ?

白木千冬

お父さんとお母さん

青葉サトル

…………

青葉カナエ

…………

白木千冬

──あっ

白木千冬

ごめん!

白木千冬

いきなりこんなこと聞いて

白木千冬

私デリカシーないよね

青葉カナエ

ううん

青葉カナエ

いいの…

青葉カナエ

それよりも

青葉カナエ

これからしばらく

青葉カナエ

よろしくね

白木千冬

カナエー…

白木千冬

『しばらく』じゃあないでしょ?

青葉カナエ

え?

白木千冬

カナエとサトルは

白木千冬

親戚である

白木千冬

私たち白木家が

白木千冬

引き取ったんだよ?

白木千冬

つまり──

白木千冬

今日からひとつ屋根の下で暮らす

白木千冬

家族になるんだよ?

青葉サトル

…千冬

青葉カナエ

そうだね

青葉カナエ

なんかごめん

青葉カナエ

じゃあ改めまして

青葉カナエ

今日から『ずっと』

青葉カナエ

よろしくね

白木千冬

こちらこそよろしく

白木千冬

あとついでにサトルも

青葉サトル

(やっぱり俺は)

青葉サトル

(ついでなんだ…)

──数日後──

青葉サトル

(おかしいな)

青葉サトル

(カナエのやつ)

青葉サトル

(帰ってこないな)

白木千冬

サトル

白木千冬

カナエは?

白木千冬

もう夕飯だけど

青葉サトル

文房具屋にいくって

青葉サトル

さっき出かけたんだけれど…

白木千冬

文房具屋?

白木千冬

それってすぐ近くじゃん

白木千冬

寄り道でもしてるのかな

青葉サトル

…多分

──2時間後──

白木千冬

まだ帰ってきてないよね

青葉サトル

…ああ

白木千冬

スマホに連絡は?

青葉サトル

さっきからしているけれど

青葉サトル

電話に出ないし

青葉サトル

既読もつかない

白木千冬

うーん…

白木千冬

どうしたんだろう

青葉サトル

…俺

青葉サトル

ちょっとその辺

青葉サトル

見てくるよ

白木千冬

大丈夫じゃない?

白木千冬

小さい子じゃあるまいし

白木千冬

──って

白木千冬

もういないし…

青葉サトル

(…大体全部)

青葉サトル

(回ったよな)

青葉サトル

(…とりあえず)

青葉サトル

(もう1回電話をかけてみるか)

サトルはスマホを取り出すと

カナエに発信する。

すると遠くからかすかに

着信音が聞こえてくる。

青葉サトル

──え?

青葉サトル

(カナエ…なのか?)

電話を切ると

着信音も止む。

青葉サトル

(偶然じゃない)

青葉サトル

(カナエのスマホだ)

青葉サトル

(でもこの先って)

青葉サトル

(りんご園だよな)

青葉サトル

(どうしてこんな所に…)

青葉サトル

(とにかく)

青葉サトル

(いってみよう)

青葉サトル

カナエー

青葉サトル

いるんだろ?

青葉サトル

返事をしてくれよ

青葉サトル

おいってー

青葉サトル

(…おかしいな)

青葉サトル

(この辺りだと思うんだけれど)

青葉サトル

(カナエの姿が見当たらない)

青葉サトル

(…電話)

青葉サトル

(もう1回かけてみるか)

発信するとすぐ脇の草むらから

着信音が響き渡る。

青葉サトル

──え?

青葉サトル

一体…どういう…

青葉サトル

(なんでこんな所に)

青葉サトル

(カナエのスマホが…)

青葉サトル

(それに)

青葉サトル

(この木の桶はなんだ?)

青葉サトル

(中にあるのは…)

青葉サトル

(黒い水?)

青葉サトル

(いや)

青葉サトル

(血?)

青葉カナエ

…………

呼ばれたような気がして

サトルはそっと

上を見上げる。

青葉カナエ

…………

青葉サトル

…カ、カナエ?

青葉サトル

お前なにをしているんだよ

そこには

りんごの木に逆さ吊りにされた

カナエの変わり果てた姿が──

青葉サトル

裸?

青葉サトル

え?

青葉サトル

え!?

青葉サトル

カナエ!

青葉サトル

今下ろしてやるからな!

青葉サトル

さあ手を!

青葉サトル

──うわあっ!

青葉サトル

つ、冷たい…

青葉サトル

し、死んでいる…?

青葉サトル

(というか)

青葉サトル

(暗くてよく見えなかったけれど)

青葉サトル

(首筋の黒いのって)

青葉サトル

(血の流れた跡…?)

一歩二歩と退くと

足になにかが当たる。

青葉サトル

(え?)

青葉サトル

(…刀?)

青葉サトル

(なんでこんな所に…)

青葉サトル

なんだよこれ

青葉サトル

なんなんだよこれ

青葉サトル

うわあっ

青葉サトル

うわあああっ!!

警官を連れて戻ってくる。

青葉サトル

早く!

青葉サトル

早くしてください!

青葉サトル

救急車!

青葉サトル

救急車を!

青葉サトル

まだ助かるかもしれない!

警官

分かったから

警官

確認したら

警官

すぐに呼ぶから

青葉サトル

ここです!

青葉サトル

このリンゴの木に…

青葉サトル

(──え?)

警官

…………

青葉サトル

(…いなくなっている)

警官

…で

警官

一体どこにいるんだい?

警官

裸で逆さ吊りにされた

警官

きみの妹さんは

青葉サトル

──い

青葉サトル

いたんです!

青葉サトル

本当にここにいたんです!

青葉サトル

あの枝に逆さ吊りにされて!

青葉サトル

首に傷痕があって!

青葉サトル

下に置かれた桶に

青葉サトル

カナエの血がたまって!

青葉サトル

──そう

青葉サトル

凶器もありました!

青葉サトル

刀です!

青葉サトル

柄の部分が真っ赤に塗られた

青葉サトル

刀が!

警官

いやー…

警官

そうは言ってもねー…

青葉サトル

そうだ!

青葉サトル

これを見てください!

青葉サトル

カナエの血です!

青葉サトル

さっきカナエを助けようとした時に

青葉サトル

手についたものです!

警官

うーん…

警官

とりあえず私は

警官

交番の方に戻るから

警官

またなにかあったら

警官

相談にきてね

青葉サトル

…え?

青葉サトル

ちょっ…

警官が立ち去り

サトルが1人で残される。

青葉サトル

はあ…はあ…

青葉サトル

(確かに…)

青葉サトル

(カナエはいた)

青葉サトル

(手を握った時の)

青葉サトル

(あの冷たい感覚…)

青葉サトル

(なによりも)

青葉サトル

(俺の手に残った)

青葉サトル

(このカナエの血…)

青葉サトル

(…ん?)

青葉サトル

(カナエのスマホに)

青葉サトル

(なにか送りかけの写真が…)

青葉サトル

(──!?)

青葉サトル

(手に刀を持った)

青葉サトル

(巫女?)

青葉サトル

(しかもこの刀)

青葉サトル

(柄の部分が)

青葉サトル

(真っ赤に塗られている)

青葉サトル

(…こいつ)

青葉サトル

(なのか?)

青葉サトル

(こいつが)

青葉サトル

(俺の妹を)

青葉サトル

(殺した犯人なのか?)

──これが

妹のカナエと杉竹村の【因習】にまつわる

復讐の日々の始まりだった。

逆さ吊り少女の村

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