テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#執着
猫とろ
965
#ロマンスファンタジー
Jasmine
925
#狂愛
柏木さくら
2,125
桃下結衣
517
コメント
1件
うわ、完結したんだね…! 読み終わってじんわりきたわ。琴音が最初は「後悔してる」って言いながらも、如月の一途な想いに少しずつ心を開いていく過程が丁寧で、特に最後の「私も嬉しい」のひとことに全部詰まってた。如月の「善処します」みたいな軽口もキャラに合ってて、関係性の甘さと生々しさのバランスが絶妙だった。お疲れ様、桃下さん!
琴音がゆるゆると両腕を上げれば、トップスを一気に引き抜かれた。
露になった白い背中に、如月は唇を寄せる。
ふくよかな胸を揉みしだきながら、彼女の背骨に沿って慈しむような口づけを落としていく。
涙を滲ませながら快感に身悶える琴音の姿はこの上なく愛らしく、如月は燃え上がるような高揚感を覚えた。
如月
――――これまで幾度となく彼女を抱いた。
なのに、いつまで経ってもこの人から初々しさが消えることはない。
物慣れない反応のひとつひとつに、いちいち煽られているのは自分の方だ。
その度に欲望がいきり立つ。
普段から控えめで物静かな先輩を、自らの手でめちゃくちゃに穢してしまいたくなる。
そんな破壊衝動にも似た欲情を、今まで何度押し殺してきたことか。
幸か不幸か、鈍感な琴音は何も気づいていないが。
琴音
琴音の甘やかな吐息を傍で感じながら、如月は彼女の背中にキスの雨を降らせていく。
全身がしっとりと汗ばんで、琴音から漂う甘い香りが如月の鼻腔をくすぐる。
その芳香はまるで媚薬のようだと思いながら、如月は琴音の胸を執拗に愛撫した。
乳房を揉みしだき、先端を指で捏ね回す。 きゅっと摘まめば、琴音の息遣いはさらに熱を帯びた。
如月
優しい口調で問いを投げ掛ける。
琴音
如月
如月
琴音
如月
琴音
如月
如月
無意識に、自らのものを琴音の柔肉に押し付けていたことに気づいた如月の口角が上がる。
彼女のお尻に腰を押し付け、割れ目に沿うように屹立したものを上下に擦り上げた。
琴音
如月
如月
むしろここで反応しなければ男じゃない、そう言い放ち、如月は自らの痴態を正当化させて琴音を煽る。
腰を引こうとする彼女の背中に密着し、本当に挿れているかのような腰使いを繰り返す。
実際に挿れていなくとも、衣服越しに根本から先端まで楔を往復させる行為は、ひどく興奮して気持ちがよかった。
彼自身の固さから伝わる興奮具合が、琴音をよりたまらない気分にさせる。
琴音
如月
如月
琴音
琴音
如月
如月
ほら、と如月は琴音の口内に、2本の指を押し込んできた。
唐突の異物感に耐えながら、琴音はぎゅっと瞳を閉じて声と恥を耐え忍ぶ。
琴音
如月
琴音
如月
如月
如月がそう忠告するのも当然だった。
琴音が住んでいるのは、家賃4万円程度の安いアパートの一室だ。
築数十年と経っている古い建物で、防音もセキュリティも無いに等しい。 壁も薄いから、人の声や生活音が漏れてしまうこともある。
早い話、琴音が声を我慢するよりも、如月が行為を止めるか窓を閉め切ってしまった方が、はるかに安心だ。
カーテンで遮断すれば、窓辺から注がれる熱気も防ぐことができる。
しかし、それを素直に聞き入れてくれるほど、この後輩は優しくはない。
むしろ、この状況を楽しんでいる節すらある。
口内に溜まっていく唾液が、如月の指先を濡らす。
彼が自らの指を琴音に咥えさせたのは、最中の声を封じる為だけではない。もうひとつ別の思惑がある。
それが何かを琴音は理解していたから、彼の指にそっと舌を這わせた。
唾を含ませながら舐めては啜り、如月の聴覚を刺激する。
そうすることで、彼の征服欲を満たしてあげたいと琴音は考えていた。
健気な奉仕に勤しむ彼女の姿に、如月は目元を細めて怪しく微笑む。
如月
琴音
如月
ちゅぽんっと指を引き抜かれ、唾液が透明な糸を引く。
それは途中でぷつんと途切れ、琴音の唇に付着した。
如月
如月
琴音
如月
琴音
如月
如月
切羽詰まった声に、琴音も男を見上げる。
瞳に熱っぽい光を宿し、悩ましげに息を乱す如月の、その艶を帯びた声音に肌が粟立つ。
唇の端に残る唾液を手の甲で拭い、琴音はそろそろと身を起こした。
身に纏うものは全て脱ぎ、ショーツも脚から引き抜く。
視界の端では、如月がシャツを乱暴に脱ぎ捨てる姿が目に映る。
程よく引き締まった肉体を晒し、サイドテーブルに置いたままの小箱を、如月が手に取った。
如月
背後から、ビリッと袋を破る音がする。
自らのものに避妊具を被せ、如月は底意地の悪い笑顔を見せた。
如月
琴音の顔が羞恥に染まる。
なんて下品なことを言うのかと、胸の内で悪態つく。
なのに薄情な彼女の身体は期待感に奮い立つ。 内奥が疼き、どろりと蜜が溢れ出す。
心と身体は繋がっているとはよく言ったもので、琴音は如月の言うことに逆えず、素直に四つん這いの体勢をとった。
暴かれたそこは溢れんばかりの愛液で満たされていて、すっかり濡れそぼった彼女の淫唇を、如月は指の腹で上下に擦った。
琴音
如月
如月
琴音
如月
秘めやかな場所を晒す瞬間は、何度経験しても慣れることができない。
耐え難い羞恥に琴音は脚を閉じようとしたが、それすらも如月の手に阻まれて叶わない。
中心から垂れる淫液が、琴音の白い太腿を伝う。
如月
琴音
如月
如月
如月
如月
琴音
如月
しとどに濡れている秘唇に、如月は屹立した己のものをあてがった。
彼の熱が、濡れている淫唇と擦れ合う。 その度に粘着質な水音を響かせた。
先端がぬぷ……と埋まり、呑み込まれ……。 けれど途中で引き抜き、また入口を擦られる。 その繰り返し。
どうする? なんて言いながら、如月のやっていることはもはや拷問に近い。
琴音
半端な刺激しか与えられない焦燥感に、琴音は切ない気持ちに駆られる。
その先に待つ快楽を知っているから、より強い刺激が欲しくなる。
もっと気持ちよくなりたくて、甘い責め苦から解放されたくて、如月の狙い通り、一番望んでいることを自らの口から暴け出す。
琴音
如月
如月
琴音
快感に蕩けきった顔で懇願する琴音の、突き出すような形の腰を掴み、一気に引き寄せた。
ゆっくりと押し進め、最奥まで貫く。
琴音
琴音の目から涙が溢れる。
押し寄せてきた凄まじい愉悦に、全身が身震いする。
これだけ感じているのに、それでもまだ物足りないと言わんばかりに、中の襞は彼の屹立にきゅうきゅうに吸い付いていく。
そのうねり具合を堪能しながら、如月ははあ……と吐息を零した。
如月
後ろから押し挿れられ、大きな悦楽が琴音を襲う。
待ちわびていた剛直を味わい尽くそうと、肉襞が大きくうねりながら彼のものを扱きたてる。
膨張した彼の先端が粘膜を掻き出すように、琴音の中でゆるゆると動き始めた。
琴音
如月
琴音
如月
琴音
そう言われて、琴音はベッドに突っ伏しながら口元を枕に押し付けた。
そうすることで、声を出さないように努める。
それでも如月が律動を止める気配はない。
そればかりか、更に彼女の奥へ進もうと、腰を大きくグラインドさせる。
琴音
違う角度から切っ先で穿たれて、思いがけない愉悦に甲高い声が漏れた。
如月
琴音
如月
如月
如月
固く膨張した楔を突き入れられ、琴音は蕩けた声を上げた。
琴音
如月
如月
如月の忠告を受けても、琴音には何も応えられない。
応える余裕もなかった。
熱に浮かされた頭はすでに、彼の楔のことしか考えられなくなっていたから。
如月は腰の動きを一旦緩め、開けたままの窓を完全に閉めた。
琴音は身体をくねらせながらシーツを握り締めている。
お尻を高く上げて、物欲しそうに腰を揺らす彼女の背中に、如月はもう一度唇を寄せてキスを落とした。
如月
琴音
如月
如月
如月
如月
語り掛けながら、如月は腰をゆるりと回した。
結合部で繋がれた場所から、ぐちゅ……と淫らな水音が漏れる。
如月
琴音
如月
如月
如月
琴音
如月
如月
吐息混じりに耳元で囁きかけ、如月は腰の律動を再度速めた。
琴音
如月
如月
思いの丈をぶつけながら、如月の手のひらが小ぶりなお尻を鷲掴む。 そして、グッと突き上げた。
琴音
甘美な愉悦に琴音の背がしなる。
如月
如月
息を凝らしながら囁く。
欲情に掠れた声は琴音にすら興奮を与える。
ふくらみきった楔でずくずくと突かれる度に、琴音の身の内も熱く昂っていく。
如月
最奥まで深々と貫かれ、圧倒的な充足感に琴音は身を悶えさせる。
身体の芯まで響くほどの猛々しい突き上げに、飛びそうになる意識を必死に繋ぎ止めた。
如月
琴音
如月
如月
如月は腰の動きを更に速めていく。
突き上げが激しくなり、肌を打ち付ける音が部屋中に響き渡った。
琴音
如月
如月
お腹の底を穿つ彼のモノが、いっそう硬度を増す。
下腹で燻っていた愉悦の塊が、一気にせり上がってくる気配を感じ、琴音は身を強ばらせた。
如月
硬い切っ先がずんっと内奥に叩き込まれる。
その瞬間、琴音の深いところで甘い欲望が弾けた。
途方もない快感が津波のように押し寄せて、熱いうねりに呑み込まれて背筋をきつくしならせる。
――――やがて訪れる静寂。
如月は残滓を搾り取るかのように、琴音の腰を掴んだまま身体を震わせる。
汗ばんだ身体をシーツに沈める琴音もまた、気怠くも甘い余韻に酔いしれた。
・ ・ ・
・ ・ ・
如月
事が終わり、額から滴り落ちる汗を拭いながら如月は呟く。
室内に熱気が充満し、このままでは2人とも熱中症になりかねない勢いだ。
琴音もシーツに頬を預けたまま動けない様子。
彼女の顔も湯上がりのように、真っ赤に染まっている。
とにかく水分補給が必要だと判断し、如月はペットボトルに手を伸ばした。琴音から鎮痛剤と一緒に手渡されたものだ。
キャップを捻り、琴音の頬に触れて上を向かせる。
如月
琴音
常温の水を口に含み、如月は琴音に口づけた。
開かれた口内に水を流し込む。
こくん、と琴音の喉が鳴ったのを確認してから、如月自身も残りの水を口に含んだ。
喉の渇きが解消され、琴音がはぁ……と吐息を漏らす。
乱れた前髪を掻き分ける仕草が、どことなく色っぽい。
飲み干したペットボトルをラグの上に置き、如月は琴音の横に寝転がった。
そして彼女を腕の中に閉じ込める。
普段なら「暑い」と邪険にされるところだが、情事の後は素直に抱擁を受け入れてくれる。
琴音も拒むことなく、彼の胸板に身を寄せた。
甘えるように、すり……と頬を寄せてくる。 その様は本当に仔猫のようで。
如月
もう何度目かの告白を口にして、如月は彼女の額に口づけた。
しかし彼の気持ちに応えないまま、琴音は頑なに沈黙を守る。
如月のことは嫌いじゃないし、好ましく思っているが、この感情が恋愛なのか敬愛なのか、琴音は図りかねていた。
会社の後輩でもある如月との、不毛な関係が始まってから数ヶ月。
もう半年もの間、身体だけの関係を続けている。
自分達はただの先輩と後輩のはずだったのに、一体どこで歯車が狂ってしまったのだろうと琴音は後悔する。
後悔しても、もう遅いけれど。
……最初は、一度きりのつもりだった。
流されるまま身体を重ねて、その後は連絡を絶つつもりだった。
きっと相手も遊びの感覚なのだろうと琴音は思っていたが、実際はそうじゃなかった。
一夜だけの関係を、如月は許してくれなかった。
――――前から先輩のことが好きでした。
後輩じゃなくて、男として見てもらいたくて。
俺と付き合ってもらえませんか……?
彼から告白を受けて以来、何度もこうして口説かれ続けている。
けれど琴音は、毎回返事を先延ばしにしてきた。
爽やかな見た目と愛嬌の良さで、男女問わず誰からも愛される如月と。 誰に対しても淡泊な自分とでは、全く釣り合わない。
容姿も、内面も、育ってきた環境も。 何もかもが真逆の如月とは性格が合わない、きっと相性も良くないと決めつけていた。
それが如月を拒む理由にはならない。
が、少なくとも、琴音の気持ちにセーブを掛けている要因にはなっていた。
……けれど。
いつまでも、先延ばしにするわけにはいかない。
いい加減、ちゃんとしなければならない。
如月にとことん甘やかされて、限りない愛情と性愛を与えられて、琴音の中で確実に、今までにない変化が生まれ始めていた。
如月
妙に弾んだ声に琴音は顔を上げた。
至近距離にある如月の顔が、まるで子供のように無邪気な笑顔を披露している。
如月
琴音
如月
如月
如月
琴音
如月
そう言いながら、如月はスマホを手に取った。
早速、下調べをしてくれるらしい。 何やら上機嫌だ。
琴音と違って、如月には行動力がある。
そのフットワークの軽さを羨ましくも感じる。
いつも如月が引っ張ってくれるから、なんだかんだで彼のペースに乗ってしまっている。
今はそれすらも心地いい。
琴音
如月
琴音
如月
如月
またそんな事を口にする。
臆することなく、如月は屈託のない笑みで、ストレートに気持ちを伝えてくる。
琴音に向ける笑顔は、先程とは打って変わって天真爛漫で、少年っぽい。 年下ということもあって可愛らしく映る。
そんな表情を見れただけで、琴音の中で、如月への愛しさが募っていく。
赤らめた顔を隠すように、男の胸板に顔を埋めた。
琴音
如月
琴音
琴音
直接気持ちを伝えることに慣れてなくて、今はこれだけで精一杯だ。
琴音の言葉に如月は少し驚いた顔を見せたけれど、すぐに顔を綻ばせて、華奢な身体を抱き寄せた。
如月
如月
どちらからともなく唇を重ねる。
彼女が初めて気持ちを明かしてくれた喜びに、如月の胸が幸福感で満たされる。
本当に可愛い、愛おしい、心底惚れている人と過ごす時間は何事にも代えがたい宝物だ。
それはきっと、琴音も同じ。
――――共に交わした約束を胸に刻み、幸福の余韻に浸る。
琴音から如月へ、告白の意を伝えられるのは、それからもう少し先のお話。
fin.