昴
くそっ!なんで母さんも信じてくれないんだ!?
昴
信じてくれるか分かんないけど、
昴
父さんにも話してみるか………
ガチャ。
響
兄貴、俺ちょっとコンビニ行ってくるから、家から出ないで。
昴
なんで?
響
………
昴
おい!答えろよ。答えないなら今すぐ出てくかんな!
響
うるっせぇな!!!!!いつも兄貴づらすんな!ウザいんだよ。
昴
ご、ごめん………
ガチャ。
昴
響を怒らせてしまった………
昴
と、とにかく、父さんに連絡しよう!
昴
父さん!
父さん
どうしたんだ?昴?
父さん
お父さん今母さんと、居酒屋にいるんだが、母さんが酔っちゃって………
昴
それより、早く帰ってきて!響がおかしいんだ!
父さん
響が?そんなはずないだろう。
父さん
響は勉強もスポーツもできて、いい子じゃないか。
昴
た、たしかに響は俺より勉強とかできるけど………
昴
本当にヤバいんだよ!
父さん
はいはい。出来るだけ早く帰るから。
昴
出来るだけじゃなくて今すぐ帰って来てよ!
昴
父さん!
昴
お願いだから………
昴
くそッ!なんで父さんも母さんも信じないんだ!?
昴
どうしよう………響、もうすぐ帰ってくる………
響
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通話
00:59
昴
え………嘘だ………
昴
(この電話は、響からではなく、警察からだった。)
昴
響、死んだのか?
昴
なんで………
父さん
昴………あの連絡きたか?
昴
うん………
昴
母さんも知ってるよね…
父さん
昴、ごめんな。信じてなくて………
昴
うん。
昴
まさか、響がいじめっ子グループの一人だったことに、気づけなかった俺も悪いから………
父さん
もうすぐ帰るから。
昴
響は、自殺した実君をいじめていたグループの一人だったらしい。
昴
頭も良く、スポーツもできる響がまさかいじめっ子だったとは、
昴
誰も気づけなかった。
昴
響は実が自殺したのは自分のせいだと思って、
昴
それを償う為に自殺したらしい。
昴
弟との最後が喧嘩なんて………
昴
もうちょっと話したかったな………






