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「あぁ」と思う
私は、いつも間違ってしまう
ハイディさんの時も
エリーさんの時も
……ルイの時も
いつだって、迷惑をかけて、危険に晒して
……
何だ
役に立った時の方が、少ないじゃないか
こんな事なら
このまま……───────
気づいたら
見たことも無い洒落た書斎で
「誰か」と向かい合っている
そうだ、まるですぐに忘れてしまう
子供の頃に見た夢みたいに
場面が切り替わったのだ
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
途端、意識が白い霧のようなものに包まれる
愛白
愛白
愛白
愛白
視界がぼやけて、暗転していく
「まだ」、死ねない
『continue』
愛白
見慣れた場所だった
1つ見慣れないものがあるとすれば
騎士が、幽霊を見たかのような顔で立ちすくんでいることだった
騎士
騎士
愛白
一呼吸を置いて、彼らに問う
愛白
騎士
騎士
怖いくらいに、冷静でいられた
愛白
騎士
騎士
愛白
愛白
騎士
彼は手を彼女の方へ向けるが
それは1人の手によって妨害された
愛白
愛白
薄い桃色の髪を雑に編み
屈強な体格の騎士を片手1本で制御している
騎士
愛白
ドロシー
ドロシー
ドロシー
騎士
ゴキッ
愛白
さっきまでは勇ましく喚いていた騎士が
いとも簡単に床へ突っ伏してしまう
ドロシー
騎士
愛白
ドロシー
ドロシー
ドロシー
愛白
…その時初めて気づいたのだ
先程は痛みを「忘れていた」のだが
今は痛みを「感じていない」ことに
愛白
慌てて撃たれた頭部や刺された腹部を触ったが
傷跡のようなものこそあるものの
血は乾いて服に付着しているだけだった
愛白
ドロシー
ドロシー
ドロシー
愛白
愛白
愛白
愛白
ドロシー
愛白
愛白
愛白
愛白
綺麗な部屋には不似合いな紙切れに手を伸ばし
1呼吸おいて、愛白は紙を開いた──
そこには
何かの集合写真のようなものが写っていた
少し古いのか、色は褪せ
シワの溝も深く、こびりついている
服を見るに
「騎士団」の人々だろう
何よりも目が行ったのは
ヒョロッとした気弱そうな背の高い男性と
ボサボサの髪を乱暴に結んでいる女性の間に
何だか誇らしそうに立っている
……「2人の青年」だった
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
そうして、2つの資料を見つけた
愛白
『魔術結社の存在について』
愛白
愛白
愛白
愛白
魔術結社について
呪いは科学的なものだが、
魔術は魔法的なものである。
例えば、呪いは雷などを起こせないが、
魔術ではそれが可能なのだ。
魔術結社はこれを用いた殺人を行う集団であるが、
存在自体が都市伝説とされている為、
結社の一員を捕えることは出来ていない。
魔術結社はこの世界に根深く広がっている。
よって、今隣にいる者も一員で無いとは限らないのだ。
たった一つ、奴らを捕える方法があるとするならば、
実際に奇襲されて、この目で魔術の使用を確認する他ない。
奴らは巧妙に命を奪う。
例え、それが王であっても────。
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
愛白
空の国の神について
────万年、風の吹く国がある。
名を、「スカイゲイル」と言う。
何故浮いているのか、何故風が吹いているのか。
それは定かになっておらず、
古代文明の名残ではないかと言われている。
そんな国に、1人の神様がいる。
自由自在に空を飛び、風を操り、
人々を救う、神様が。
名を、
ルイ・スカイゲイルという。
愛白
思わず、大きな声を出してしまい、慌てて口を塞ぐ
愛白
愛白
愛白
愛白
もっと先まで見ようとした時だった
愛白
ドロシー
愛白
愛白
ドロシー
ドロシー
愛白
そして、私はやっと言われていたことを思い出す
愛白
ドロシー
愛白
途端、私はひょいっと軽くドロシーさんに持ち上げられていた
愛白
愛白
ドロシー
ドロシー
愛白
ドロシー
ドロシー
愛白
愛白は何かを理解したのか、申し訳なさそうな顔で大人しくなる
ドロシー
医務室
イヴィ
ルイ
リタ
イヴィ
愛白
愛白
愛白
ルイ
愛白
愛白
ルイ
リタ
リタ
リタ
リタ
リタ
愛白
愛白
愛白
ディル
バシッ
ディル
ディル
ドロシー
ディル
愛白
ドロシー
愛白
愛白
愛白
イヴィ
イヴィ
愛白
愛白
イヴィ
イヴィ
イヴィ
愛白
慌てて鏡を見るが、特に変わった様子もない
愛白
イヴィ
愛白
イヴィ
愛白
イヴィ
愛白
イヴィ
愛白
イヴィ
イヴィ
愛白
ルイ
愛白
愛白
愛白
愛白
ドロシー
ドロシー
ルイ
ドロシー
ドロシー
ディル
愛白
イヴィ
イヴィ
リタ
リタ
ルイ
イヴィ
だが、イヴィが説明した内容は
愛白が見た資料と同じだった
愛白
イヴィ
リタ
ルイ
ルイ
ドロシー
愛白
ドロシー
ドロシー
ディル
ディル
ディル
イヴィ
愛白
愛白
イヴィ
愛白
イヴィ
愛白
ルイ
イヴィ
愛白
リタ
愛白
リタ
愛白
愛白
リタ
リタ
愛白
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
愛白
愛白
ルイ
ルイ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
愛白
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
愛白
そこで、ドロシーが戻ってくる
リタ
イヴィ
愛白
ドロシー
愛白
イヴィ
ドロシー
そう言って、何か液体の入ったガラス瓶を取り出す
イヴィ
ルイ
ドロシー
愛白
ルイ
ドロシー
ドロシー
ドロシー
愛白
ドロシー
愛白
ドロシー
ルイ
ドロシー
愛白
愛白
愛白
ルイ
愛白
ルイ
愛白
ドロシー
愛白
見ればそこには、微かに魔法陣のような模様が浮き上がっていた
ルイ
ルイ
愛白
ドロシー
ドロシー
ドロシー
イヴィ
イヴィ
ドロシー
ドロシー
イヴィ
愛白
リタ
イヴィ
イヴィ
ドロシー
ルイ
ルイ
愛白
愛白
ドロシーとルイは先に行ってしまい
愛白も慌ててそれを追う
リタ
リタ
イヴィ
イヴィ
リタ
イヴィ
イヴィ
何かを察したイヴィは歩きながら言う
イヴィ
彼も出口へ向かってしまった
リタ
リタ