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家に帰りどっと疲れが来た私は ベッドに直行ダイブした。
○○
結局あの後の真穂との帰宅路でも
何を話したかあまり覚えていない
ただ、元気づけようと試行錯誤してくれていたのは覚えている
…本当に申し訳ない
○○
あぁ、そういえば
こんなこと前にもあったな──
3年前 中学2年生の頃
私はこの頃、マネージャーではなく選手として活動していた
○○
相手チームも自チームも、観戦していた人達でさえ固唾を飲んでその瞬間を待っていた。
あと一点で私たちの勝ち。これに勝ったら県ベスト8確定。分かってる。皆
だからこその重圧だ。皆やけに静か。きっとプレッシャーを感じている。
だめだ。こんな状態じゃ呑まれる。
<ピーー!!
ホイッスルが鳴った瞬間、チームメイトがサーブを繰り広げる。しかし、そのサーブはプレッシャーのせいかミス。相手チームに簡単に上げられてしまった。
誰が来る?わからない。そんなこんなでラリーを続け、向こうとこっちもしんどくなっている時、チャンスボールが来た。
セッターは誰に上げるか迷っている。
…私が打つ。それが、きっとエースたるものの宿命
○○
バシーーンッ
ボールが床を跳ねる音が聞こえる。…勝った私のスパイクでやった。
<ナイスキー!!
いやぁ流石だね夢野さん>
一瞬の沈黙の後、私を賞賛する声が次々に 聞こえてくる。
チームメイト
チームメイト
今思えば私は、妬まれていたんだと思う。身長も高くて、小さい頃からクロたちとやっていた経験もある為
自分で言うのもなんだけど、私はかなり 上手い選手だったと思う。
だから、チームメイト達には嫌がられた。 嫌われた。
次の日の朝、試合に勝った私はルンルンな気分で 登校した。
○○
○○
一瞬の間を置いて私をチラチラと見るクラスメイト達
嘲笑っている。私を見て。
チームメイト
チームメイト
○○
その言葉に続いて、次々の私を罵倒する声
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
チームメイト
意味が分からなかった。
目立ちたがり屋?自称エース?
大して上手くない?
チームメイト
チームメイト
チームメイト
チームメイト
○○
○○
言ってない。そう言おうとした時、後ろから蹴られた
私は咄嗟のことに受け身を取れず机の角に 頭をぶつけてしまった。
○○
目が覚めたら4校時目だった。何があったんだっけ
…あぁ、そっか、私蹴られてそのまま…
研磨
○○
黒尾
○○
研磨
○○
研磨
研磨
研磨
研磨
その時の研磨の目は、凄い怒っていて、でもどこか悔しそうな、悲しそうな、そんな目だった。
その後、保健室から教室に戻った私は、またコソコソ 言われていた。
すると
研磨
研磨
研磨
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
腹が立った。
でもそれより悔しかった。私のせいで 大好きな研磨がこんな目に合うなんて
研磨
研磨
研磨
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
研磨
研磨
研磨
研磨
研磨
研磨
研磨
チームメイト
研磨
研磨
嬉しかった。こんなに私の為に怒ってくれることが凄く凄く嬉しかった。
○○
研磨
その後はよく分からない。泣いていた私を、研磨とクロが沢山慰めてくれて
多分この瞬間から私は、研磨を好きになった。
主犯のチームメイトは1週間後くらいに転校になった。 なんでかは知らない。ほかの便乗していたクラスメイト達も、びっくりするほど静かになった。
きっと、研磨達のお陰だろう。
病院に行った時、暫くは運動禁止と言われたし、頭に包帯を巻かれた。
もしかしたら、バレーは辞めなきゃならないかもと言われた時は頭が真っ白になった。
そして私自身も、あの出来事がトラウマ化して、バレーをすることが怖くなってしまい、
バレー部は退部した。
今となっては、頭の傷は完治したのでバレーをすることに支障はないのだけれど
それでも忘れられないくらい、トラウマになってしまっている。
○○
○○
○○
一雫の涙を流した私は、気づいたらそのまま 眠ってしまっていた。
舞桜