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水の詰まった登山用バックを背負いながら、歩きスマホをする自分に自己嫌悪。
それでも…もう今後、機会が無い事は分かる。充電ももう少ない。
はらしょー
はらしょー
はらしょー
はらしょー
はらしょー
はらしょー
みく
はらしょー
はらしょー
みく
みく
はらしょー
はらしょー
黒い画面を眺めた後、僕は携帯をアスファルトの上に落とした。
そろそろ家に着く。鍵を入れた場所は…
はらしょー
家の前に大量の人が集まっていた。皆僕の家の方を向きながら、唸り声をあげている。
はらしょー
僕は踵を返した。さて、どこに向かおうか?
周りを見渡しても、黒煙の上がった家。鉄と肉の焦げた匂い。何かを轢いたであろう、赤黒い轍。
はらしょー
はらしょー
我が家を一瞥し、唸り声を上げる集団について考える。
はらしょー
僕はまだ、こんな世の中でも。 平常であろうとしていた。