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「非常」な環境下での「平常」である事の重要性

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「非常」な環境下での「平常」である事の重要性

1 - 「非常」な環境下での「平常」である事の重要性

2021年09月21日

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水の詰まった登山用バックを背負いながら、歩きスマホをする自分に自己嫌悪。

それでも…もう今後、機会が無い事は分かる。充電ももう少ない。

はらしょー

ずっと言いたかった

はらしょー

僕が1人の時

はらしょー

気を遣って声かけてくれた事

はらしょー

ありがとう、って言うのが恥ずかしくて

はらしょー

ずっと格好つけてた

はらしょー

今更だけど、
本当にありがとう

みく

はらしょー

はらしょー

みく?!

みく

みく

はらしょー

…ありがとう

はらしょー

あ。充電…

黒い画面を眺めた後、僕は携帯をアスファルトの上に落とした。

そろそろ家に着く。鍵を入れた場所は…

はらしょー

あ!

家の前に大量の人が集まっていた。皆僕の家の方を向きながら、唸り声をあげている。

はらしょー

…ここももうダメだな

僕は踵を返した。さて、どこに向かおうか?

周りを見渡しても、黒煙の上がった家。鉄と肉の焦げた匂い。何かを轢いたであろう、赤黒い轍。

はらしょー

もう、僕だけなのかな…

はらしょー

この際僕もああなれば…
1人ではないのかな…

我が家を一瞥し、唸り声を上げる集団について考える。

はらしょー

いや、やっぱ無理だな
噛まれるの痛そうだし。

僕はまだ、こんな世の中でも。 平常であろうとしていた。

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