桃山明日香
桃山明日香 (ももやまあすか)
潤間若葉
潤間若葉
桃山明日香
一緒に帰ろうよ
潤間若葉
桃山明日香
飲んでみたいんだよね
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
頼みたい事あんだよね
潤間若葉
桃山明日香
してくんないかな?
明日香は身を乗り出して 若葉に顔を近づける
潤間若葉
若葉は明日香の 予想外の発言に戸惑う
潤間若葉
お兄ちゃんを?
桃山明日香
かっこいいじゃん?
桃山明日香
潤間若葉
潤間若葉
かっこいいけど)
桃山明日香
桃山明日香
桃山明日香
って言うのかなぁ
桃山明日香
自分を曲げない
ブレない反抗心?
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
はっきり言わないでよ
明日香は頬を赤く染め 若葉の肩を叩く
潤間若葉
お兄ちゃんは!
桃山明日香
いーじゃーん!
潤間若葉
潤間若葉
桃山明日香
漫画のヤンキーみたいで
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
私とけっ──
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
桃山明日香
桃山明日香
潤間若葉
桃山明日香
潤間若葉
潤間若葉
若葉は俯いたまま 教室から走り去る
桃山明日香
桃山明日香
灰島ひかり
灰島ひかり
灰島ひかり (はいじまひかり)
桃山明日香
聞いてくれる?
灰島ひかり
怒ってない?
桃山明日香
お兄さん紹介してって
頼んだんだけどさ
桃山明日香
1人で帰っちゃったの
灰島ひかり
桃山明日香
それだけじゃなくて
桃山明日香
って言ったのに
桃山明日香
灰島ひかり
あるんじゃない?
灰島ひかり
様子おかしいからね
桃山明日香
灰島ひかり
クラスは別だったから
灰島ひかり
しんないけど
灰島ひかり
口を開けば
灰島ひかり
してたんだよ?
桃山明日香
桃山明日香
全然しないのにね
灰島ひかり
料理上手だとか
灰島ひかり
灰島ひかり
兄自慢が凄くってさ
灰島ひかり
ブラコンだったんだよね
桃山明日香
桃山明日香
何でお兄さんの話を
しなくなったの?
灰島ひかり
分からないんだよね
灰島ひかり
灰島ひかり
躊躇してる感じ?
桃山明日香
灰島ひかり
分からないんだって
灰島ひかり
はぐらかすんだよね
灰島ひかり
気にしてるみたい
桃山明日香
灰島ひかり
気にしてるみたい
桃山明日香
灰島ひかり
灰島ひかり
不良生徒じゃなくて
灰島ひかり
優等生だったらしいの
桃山明日香
灰島ひかり
卒業間近のこの時期に
灰島ひかり
なっちゃったんだって
桃山明日香
灰島ひかり
灰島ひかり
なんでなんで
うるさいなぁ!
灰島ひかり
私も茉莉奈先生も
気にしてんの!
桃山明日香
潤間朝日
潤間若葉
朝日が帰ると 若葉が小走りで近づき抱きつく
潤間朝日
潤間朝日
潤間若葉
今日はすぐに
こうしたかった
若葉は朝日の胸に顔をうずめる
潤間朝日
潤間朝日
潤間朝日
潤間若葉
潤間朝日
潤間朝日
クラスメイトが?
潤間若葉
かっこいいんだってさ
潤間朝日
そう思う子が居るのか
潤間朝日
潤間朝日
まだしも・・・
潤間若葉
若葉は朝日をジト目で見つめる
潤間朝日
その目は・・
潤間若葉
内心喜んでたり
してるんじゃないの?
潤間朝日
潤間朝日
潤間若葉
潤間朝日
潤間朝日
朝日は若葉を抱き寄せる
潤間若葉
潤間朝日
朝日の問いかけに 若葉は無言で首を横に振る
潤間朝日
潤間朝日
パチンコだろ・・
潤間若葉
潤間若葉
潤間若葉
潤間若葉
潤間朝日
謝ってんだよ
潤間朝日
朝日はうっすらと 涙を浮かべる若葉の頭を優しく撫でる
潤間若葉
教頭先生に
言われてたよね?
潤間若葉
若葉ば朝日の頬の傷に 優しく触れる
潤間朝日
若葉の為だったら
痛くも痒くも無いよ
潤間朝日
あと少しだし
潤間朝日
潤間若葉
潤間朝日
一緒に暮らそう
潤間朝日
潤間若葉
潤間若葉
潤間朝日
潤間若葉
潤間若葉
潤間朝日
2人はソファの上で口づけを交わす
潤間朝日
もうなんか食べたのか?
潤間若葉
潤間朝日
朝日はそう言うと立ち上がり キッチンへ向かう
潤間若葉
若葉は何かを期待した様に 笑みを浮かべながら 朝日の後をついていく
潤間朝日
鶏もも肉漬け込んでるから
潤間朝日
潤間若葉
潤間若葉
やったー!
潤間若葉
大好物なんだよね
潤間朝日
準備してたんだよ
潤間若葉
だぁ〜い好き❤︎
若葉は朝日に抱きつく
潤間若葉
あるんじゃないの?
潤間朝日
潤間若葉
潤間朝日
準備してたんだよ
潤間朝日
潤間若葉
お兄ちゃんと居れるの?
潤間朝日
潤間若葉
潤間朝日
若葉にも手伝って
もらうからな?
潤間若葉
潤間若葉
お兄ちゃん1人じゃ
食べきれないもんね
潤間朝日
それじゃない!
潤間朝日
潤間若葉
冗談じゃん!冗談!
潤間朝日
ガチャ
潤間若葉
若葉は不安な眼差しを 玄関先に向ける
潤間朝日
潤間若葉
若葉は小刻みに震えながら 朝日の体にしがみつく
潤間朝日
入ってろ
潤間若葉
それじゃまた──
潤間朝日
潤間朝日
潤間若葉
若葉は黙ったままうつむく
潤間朝日
潤間朝日
潤間若葉
若葉は納得した様な しない様な複雑な感情のまま 自室へ歩いていく
潤間朝日
朝日は玄関先を 真剣な眼差しで見つめる
廊下からは こちらに向かってる ドス!ドス!という 足音が響き渡る
潤間朝日







