葵
お風呂上がりの濡れた髪をタオルで拭きながら、葵は1枚のメモを眺めていた
♡葵へ♡ 今日は久しぶりに高校時代の同級生とお茶してきます♪ くれぐれも、電話してきたりして女子会の邪魔はしないでねっ♡ 夜までには帰るよー!
葵
葵
葵
葵
…ガチャン
葵
葵
綾乃
葵
綾乃
葵
葵
綾乃
綾乃
葵
葵
綾乃
パタン。
葵
葵
痛いほど降りしきるシャワーの中、涙も一緒に流れていく
綾乃
泡立てたスポンジを、胸にこすりつけた
すべてを洗い流すかのように、念入りに何度も…何度も
綾乃
綾乃
綾乃
綾乃
綾乃
まだクスリの効果が抜けない、疼く体に冷たい水を浴びせかけた…
リビングに戻ると、葵が配膳の用意をしながら待っていた
綾乃
葵
葵
綾乃
葵
葵
通り過ぎようとした綾乃の腕を掴んで、その顔を見た
綾乃
葵
綾乃
葵
ふと髪をすくって首筋を撫でた瞬間、ビクンと綾乃の体が震え上がった
綾乃
葵
綾乃
葵
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
葵
葵
綾乃
葵
綾乃
葵
葵
綾乃
葵
葵
葵
綾乃
葵
葵
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
最後まで説明し終わらないうちに、葵はすでに動き出していた
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
綾乃
葵
葵
綾乃
怒りで歪んだ葵の横顔を見て、綾乃はグッと胸元で拳を握りしめた
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
綾乃
葵
葵
綾乃
一気にスピードを上げて走り出す
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
葵
綾乃
綾乃
綾乃
葵
潤
綾乃
綾乃
潤
ピーンポーン
潤
ドカドカドカドカ…
潤
家政婦
家政婦
家政婦
ガララッ!
潤
襖を勢いよく開けたのは、予想通りの人物だった
葵
葵
綾乃
潤
潤
葵
葵
潤
綾乃
綾乃
潤
潤
潤
葵
綾乃
潤
潤
部屋に入り込んだ葵が、床の間に飾ってある短刀を手に取った
綾乃
潤
そのままスラッと鞘から抜くと、逆手に握って潤の元へと突き進む…
綾乃
潤
そして恐れのあまりに固まった潤を押し倒し、馬乗りになると、短刀を振りかざした
綾乃
グサッ!!
潤
綾乃
気がつくと、顔をかすめて畳に突き刺さった短刀を握る手の震えを、潤は横目で見つめていた
潤
葵
葵
綾乃
スッと立ち上がり、葵は畳から引き抜いた短刀を鞘に戻す
潤
潤
ガラッ!
保篠陽子
葵
潤
葵の姿を目にした陽子は、言葉を失った
保篠陽子
その時綾乃は、陽子の瞳の中の輝きをハッキリと見たのだった…
綾乃
保篠陽子
保篠陽子
葵
保篠陽子
保篠陽子
葵
葵
潤
保篠陽子
葵
葵
保篠陽子
保篠陽子
保篠陽子
葵
葵
保篠陽子
潤
潤
潤
潤
葵
潤
葵
葵
葵
葵
葵
綾乃
葵
葵
保篠陽子
保篠陽子
葵
葵
保篠陽子
綾乃
葵
葵
綾乃
保篠陽子
保篠陽子
葵
そう言うと、葵は綾乃の手をとって踵を返した
綾乃
葵
何度も振り返る綾乃を引っ張って、部屋を出て行く葵の後ろ姿
その後ろ姿に向かって陽子は弱々しく手を伸ばした…
潤
保篠陽子
保篠陽子
保篠陽子
蚊の鳴くような声を震わせて座り込む母の背中を、潤は静かに見つめていた…
つづく