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ナンパ男の秘密

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ナンパ男の秘密

41 - トライアングルは響かない

♥

111

2022年05月28日

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キーンコーンカーンコーン…

カズハ

ミズキー今日部活休みだよね

カズハ

気になってた駅前のお店行きたい

ミズキ

あーカズハごめん

ミズキ

今日部長会あるの

ミズキ

ちょっと遅くなる

カズハ

ひええ、そっか、チア部長たいへん

カズハ

先帰ってるよ

ニッタ

ニッタ

カズハー

カズハ

!!

カズハ

ニッタ、よっす

ニッタ

ミズキは?

カズハ

部長会

ニッタ

あ、そっか、だから今日俺の部も休みか

カズハ

帰るの?

ニッタ

フツーの部員だからね

ニッタ

久々に夕寝するかー

カズハ

へへ…大丈夫なの、試験勉強は

ニッタ

んあ、よゆー

ニッタ

あー、でもミズキに英語教えてもらお

カズハ

…だね

ニッタ

勉強会するか、他のやつらも呼んで

カズハ

楽しそう

ニッタ

だはは、遊んじゃうな

ニッタ

ミズキの私服が見たいだけだけどな

カズハ

変態!

ニッタ

あ、一緒に帰る?

カズハ

…うん

ニッタは、ミズキが好き 親友の私は、よく相談される ニッタは一生懸命、ミズキを見つめてる

その目線は、いつも私の隣に向けてで 私では、ない 私は、ニッタが、好き

ニッタ

なあなあ、女子ってさ

ニッタ

どういう時が、こう、ドキッとするの

カズハ

え?うーん…真剣な時、とかかな

ニッタ

ほう…じゃあ俺がサッカーしてる時、ドキッとする?

カズハ

まあ、そうね

ニッタ

よっしゃ

本当は全てにドキドキする とは言えない

カズハ

どうせ、あれでしょ

カズハ

ミズキのことドキッとさせたいからでしょ

ニッタ

はいその通りー

ニッタ

だってさ、俺わりとシャイだからさ

ニッタ

こう、自然と好きになってほしいわけ

カズハ

ははは、ミズキは手ごわいよ?

カズハ

昔っからモテるけど彼氏作らないもん

ニッタ

だろうな、あれはモテるよな

カズハ

成績優秀、スポーツ万能

カズハ

可愛くて優しい

ニッタ

チートキャラだろ

カズハ

抜けがないよね

ニッタ

男子逆に手ぇ引くもんな…あいつだと

カズハ

…そうね、でもニッタは好き、と

ニッタ

そうなの

ニッタ

俺はね、例え不器用なミズキでも恋したと思うよ

こういう言葉は、聞くと痛い 私が選ばれない理由は ミズキが完璧だからだと思っていたい

ニッタ

…告白するかあ

カズハ

え?

ニッタ

いや、カズハの言う通りさ

ニッタ

このままだと、ずっと片思いかなって

カズハ

でも…ミズキ、ニッタのこと…

ニッタ

知ってるよ

ニッタ

どうとも思ってないだろ?

カズハ

うん、嫌いではないと思うけど

ニッタ

せめて意識してほしいんだよな

ニッタ

男として

私だって意識してほしいよ 女として

カズハ

じゃあ、告白っていうか、宣戦布告?

ニッタ

ときめかねえ言い方だな(笑)

ニッタ

まあね

カズハ

そっか…私はやめといたほうがいいと思うけどな…

ニッタ

なんで?

きっとこうやって一緒に帰ってくれることが なくなるだろうから

カズハ

万が一さ、ミズキがOKしたら

カズハ

私の大切な親友が奪われますからね

ニッタ

うわあ、メンヘラ~

カズハ

うるさいなあ!

カズハ

ミズキのこと私のほうが好きですからね

ニッタ

俺の方が好きですよー

ニッタ

小学生のころからずっと見てましたからね

カズハ

幼馴染アピールすんなよーもー

そういう折れないまっすぐさが 好きなのにな 苦しいや

ニッタ

決めた、俺クリスマス前に告白する

カズハ

やめときなよ…

ニッタ

いや、俺はする

ニッタ

絶対、するんだからな

カズハ

……んー

空気が冬に向けて冷たくなってきた 12月がやってくる

ピコン

ミズキ

カズハ今度の日曜あいてる?

カズハ

あいてるよ

ミズキ

映画割引の日だから観に行きたいんだ♪

カズハ

いいよ

ミズキ

やった!!

ミズキ

好きな映画監督の新作なんだけどさ

あ、その映画は、ニッタも観たいって言ってた

カズハ

ねーねー

ミズキ

ん?

カズハ

ニッタ誘う?

ミズキ

え、なんで?

カズハ

多分、その映画好きだと思うよ

ミズキ

そうなの?

ミズキ

別にいいけど…カズハとデートしたい…

カズハ

えー可愛いぞーもう

カズハ

ミズキ好きー

ミズキ

うふふー私もカズハが大好き

私はどうしたいのかな ニッタとのチャットを開く

カズハ

ニッタニッタ

ニッタ

んおーどーした

カズハ

ミズキね、ニッタが気にしてた映画観に行くって

ニッタ

まじでまじで!?俺あの映画監督好きなんだ

カズハ

同じこと言ってる

ニッタ

運命じゃん

カズハ

今度の日曜だって

カズハ

私と観に行く

ニッタ

俺、偶然装って同じ時間観に行くわ

カズハ

ミズキの私服、可愛いよ

ニッタ

嬉しいわ

ニッタ

まじありがとう

ニッタ

…あ、その時もしタイミングあえば

ニッタ

告白しようかな

カズハ

え!!??

カズハ

早くない!?

ニッタ

むしろ遅い

ニッタ

もう12月だぜ

カズハ

そうだけど…

カズハ

偶然映画観に来て告白って…

カズハ

私はどうすればいいの?

ニッタ

もしよければ

ニッタ

いい感じに空気読んで

ニッタ

2人きりにしてくれると嬉しい!!

カズハ

…別にいいよ…?

ニッタ

やったー!!

ニッタ

カズハ感謝しかない!!

言わなきゃよかった 私はどうしたら、いいのかな

ニッタ

学校だとさ

ニッタ

邪魔が多いから

ニッタ

こういうタイミング待ってた

日曜、映画館前

ミズキ

はあああ、良かった…

ミズキ

最高だったね

カズハ

うんうん、泣いたね

ミズキ

ボロボロだよ本当…ってあれ?

ニッタ

ミズキ!

ミズキ

えええ、ニッタじゃん!!

ニッタ

おっす

ニッタ

好きだからさ

ミズキ

あ、そういえばカズハ言ってたね

カズハ

うん

ニッタ

すげー良かったな

ミズキ

うん、感動…

ミズキ

ニッタこういうの好きって意外だよ

ニッタ

俺ね、感動もの結構好きなのよ

ニッタ

家でも観るし

ミズキ

そうなんだ!!私も観るよ

カズハ

あ…母親から電話

カズハ

折り返してくるね

ミズキ

あ、うん…

ニッタ

いってらっしゃい!!

これでいいのかな これでいいんだ でも

私は2人のことを 影から見守ってしまった

ニッタ

あのさ、ミズキ

ニッタはすぐに言った

ニッタ

俺、ミズキのこと好き

ミズキは驚いた顔をした

ニッタ

多分、片思いだって知ってるけど

ニッタ

とりあえず言いたいな、って

ミズキは、うつむいた 口元が動く 「知ってた」って

ニッタ

…まあ、だよね…わかりやすいもんね

ミズキのそのあとの言葉は

『ニッタごめんね、付き合えない』 『多分、ニッタのことカズハが幸せにできると思う』 『私、ニッタとは友達でいたい』

カズハ

……え?

ニッタ

……カズハ…が?

なんで…言うの… ミズキ、なんでそれ…言っちゃうの…?

壊したくなくて 秘めてきた想いなのに

ミズキ

……あ…カズハから…チャット来てる

カズハ

母親から呼ばれたから帰る

ニッタ

……

私はその日、2人を置いて帰った 帰って、泣いた

ピコン

ミズキ

カズハ

ミズキ

お母さん、大丈夫だった?

カズハ

うん

ミズキ

そっか

ミズキ

良かった

短いやりとりがいくつか続いて ミズキはニッタから告白されたことを 一言も言わなかった

カズハ

おやすみ

ミズキ

おやすみ

翌日。昼休み、学校の廊下

カズハ

ごめんミズキ、今日具合悪いから早退する

ミズキ

カズハ…心配

ミズキ

具合悪い…だけ?

カズハ

ねえ、ミズキ

心がぐちゃぐちゃと音を立てる

カズハ

昨日さ、ニッタとあの後2人だったよね

ミズキ

…う…ん、すぐ別れたけど

カズハ

なんでそういう言い方するの?

なんでニッタに告白されたって、言わないの?

ミズキ

ほんと何もなかったからさ…

カズハ

なんで隠すの!!??

ミズキ

……母親と電話してたんじゃ…なかったの?

ニッタ

どうした?

カズハ

…ニッタ…

ミズキ

……カズハ、具合悪いから、帰るって…

ニッタ

おお……お大事に

ニッタは私の目を見なくなった よそよそしくなった

カズハ

ばいばい

全部壊れちゃったんだ だから嫌だったんだ

ピコン

ミズキ

傷つけてごめん

ミズキ

カズハのこと傷つけたくなかったのに

ミズキ

みんなお互いを好きだっただけなのに

私は返信しなかった

ピコン

ニッタ

カズハ、体調大丈夫?

ニッタ

もしよかったら、ちょっと話したいんだけど

私は

カズハ

うん、いいよ

ニッタ

ちゃんと話したいから会いたいんだけど

ニッタ

家まで行ってもいい?

カズハ

遠いからいいよ

カズハ

〇〇公園で

泣きはらした顔は不細工だと思うから マフラーで隠した

夜、公園

ニッタ

おっす

カズハ

おっす

ニッタ

カズハ、聞いてたんだよな

カズハ

うん、全部

ニッタ

うん…

ニッタ

カズハ…あのさ、ミズキが言ってた…

カズハ

そうだよ

カズハ

ニッタのこと好きだよ

泣いてしまう

ニッタ

うん…カズハ

ニッタ

ごめんな、俺

カズハ

うん、知ってる

カズハ

知ってた

全部知ってた

ニッタ

友達で………

ニッタ

ああ、そっか…

ニッタ

俺、ミズキに言われてつらかったからな…

カズハ

いいよ、友達で

ニッタ

ほんと?

カズハ

うん、好きだっただけだから

ニッタ、好きだよ きっとずっと好き

ニッタ

……ありがとう

ニッタ

あと、ミズキとカズハが…仲悪くなったら

ニッタ

俺のせいじゃんって

カズハ

……ニッタのせいじゃないよ…

カズハ

もし仲悪くなったら

カズハ

それは私のせいだ

こうして私は その晩、ミズキに『ごめんね、もう大丈夫』と送った

空には冬の大三角形が浮かんでいた 空気が冷たい

もうすぐクリスマスが来る トライアングルは、もう、響かない

ナンパ男の秘密

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コメント

2

ユーザー

最後はハッピーエンドって勝手に思っちゃってた 最高でした

ユーザー
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