…脳内電波の検出を確認
接続を開始………
10
27
48
……………
ハデス
ハデス
パセリ
パセリ
ハデス
パセリを揺すりながら、ハデスは声をかける
だが、パセリは身体に衝撃を受けており、いわゆる「異常夢」のような状態となっていた。
あぁ、パセリ…
パセリ
パセリ
そう、ね…
理由は、ないわ…
パセリ
あーあー、パセリ、 落ち着け、大丈夫だから、
大丈夫だって!泣いてもいいんだから、な?
パセリ
パセリ
パセリ
パセリ
どうした?大丈夫か?
…あぁ、大丈夫かしか聞いてないな、ま、今日は寝ろ!な?
ハデス
ハデス
ハデスは正気を取り戻せないパセリの背中を撫でて考えることしか出来なかった。
ハデス
今この瞬間、退屈じゃないと感じたのは、ハデスにとって何百年ぶりとなった。
ハデス
ハデス
ハデス
ハデス
ハデス
あの日、誰か歌っていた
歌う誰かを、違う誰かがリョウタと呼ぶ、しかしリョウタは、その歌を私ではなく「夢」そのものに向けてのものとして歌っていたらしい。
「夢」に向けた、祈りの歌___
ハデスは、たった1人のために、銀河を宇宙へと干渉させることにした。
手を扉に置き、ただ祈るのみだ。
莫大な力を使う、使えば使うほど、罪は重くなる
それでもハデスは…
ハデス
自分を魔女として扱わなかった、そんなパセリを信じる選択をした
「これは、全て夢なのだ」という証明を、今。
ハデスはパセリと初めて邂逅した時口ずさんでいた「あの歌」を歌い始めた
ハデス
…情報の適応を開始
24、41………43……
メイ
メイ
メイ
………ERRORを検出、ERRORを█出、ERR██…………
メイ
メイ
メイ
魔女
ハデス
ハデス
ハデスの行っている行為は、世間から見れば「魔女」そのものだ。
いや、「魔女」なんて言葉では、もう収拾がつかない行為なのかもしれない。
ハデス
できる、そう確信を持ち、強く、強く祈った
血を吐いても、手がちぎれそうになっても、心臓が止まりそうになっても、 ぐちゃぐちゃな音程でも、声が掠れて喋れなくなっても
ひたすら、ひたすら歌い続けたのだ。
その時だった
星の軌道が、ぐにゃりと、確かに曲がった。
ひとつの祈りが、ひとつの魔法が、ひとりの魔女が、膨大なひとつの銀河を変えてしまったのだ。
過去
レイラは処刑されたと思われた、だが彼女はタヒんだ訳ではなく「転移」が行われていたことを、ユメは知ることになる
ユメ
ユメ
ユメ
処刑の日
ユメ
ユメ
「本当に?」
ユメ
「本当に?」
ユメ
ユメ
世界は分岐する
別の宇宙は、生き物が選択を繰り返せば繰り返すほど、ラーメンに浮く油のように分裂する
選択、このひとつで、宇宙は分岐する
銀河は、分裂したひとつの宇宙に過ぎない
パセリ
パセリ
パセリ
パセリ
パセリ
パセリ
ユメ
パセリ
パセリ
パセリ
パセリ
ユメ
パセリ
そう聞くと、途端にユメは吹き出し、豪快に笑い始めた
そして、ひとつの真実を暴露した。
ユメ
ユメ
レイラとふっかぁーい関わりがあるだよ!
ユメがそう言うと、レイラは転げ落ちながら、さらに大きな仕草で”哂った"
パセリは目を大きく開き、唖然とした表情のまま固まっていた。
ユメ
パセリ
パセリ
ユメ
両親、 殺されたんだよ?