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色々な物語を見てきました
切っ掛けは何気のない一言だったのでしょう
「物語の登場人物になりたい」
この一言で私の人生は大きく変わりました
いつもの様に朝起きようと 目を開けると
そこは真っ暗な空間
戸惑っている私の手元には
丸められた紙束があった
それを認識した瞬間
この紙束の内容を読まなければという 使命感に襲われました
真っ暗で文字も読めないはずなのに
紙束があることと 文字を認識することができました
中身は何かのエッセイのようなものでした
私は感情を込めて読み上げました
時々噛んだりすると
最初からやり直ししなければという 先ほどのような使命感に襲われ
何回かやり直しをしましたが 全て読み上げました
そうして達成感に浸っていると
突然眩しい光に襲われ
ふらふらと目眩がしてきましたが
見てみると
スマホを扱う青年と 青年のものと思われる部屋が目に映った
私は人が居ることに驚いたのと このままだと不法侵入者として捕まるという 焦りが出ました
優人
しかし、青年はこちらを一切気にせず
いや 気づいていないように感じます
その事に若干の気味悪さと安堵がでました
ふと 目を手元にやると
また あの時と同じような紙束を握ってました
内容は 青年が怪しいアプリで 自分の存在を消すというものでした
私は言いようのない気味悪さを 覚えます
この紙束通りにことが進むとなると
青年は間違いなく死んでしまう
私は青年を止めようと思いましたが
あることに気づきました
青年のスマホがホーム画面から変わっていないことに
恐怖
私はこの状況に恐怖を覚えました
私はどうにでもなれという思いで 紙束の中身を読み始めました
結果
青年は内容通りに消えました
私の心はここで壊れたのかもしれません
それからまた 光に襲われ違う場所に移動しました
手元には 違う内容の紙束
それを私は淡々と しかし感情を込めて読み上げました
ある時は幸せのサプリによって狂わされた青年の話を
またある時は 4人がチャットでバカな話しをする話を
またまたある時は 時間に執着した何者かの話を
沢山の話を読んできました
私はいつになったら ここから解放されるのか
紙束を広げながら読み上げます