その日の夕方
日下部彰
家に泊まる?
日下部彰
泊まんなっせ!
日下部千里
日下部千里
いって下さいよ!
日下部冴子
気ば遣わんで!
日下部冴子
なったみたいだけん
日下部冴子
日下部千里
日下部彰
泊まっていきなっせ
日下部冴子
日下部冴子
連絡しとるけん
日下部冴子
迷惑さすたい!
日下部彰
日下部冴子
夫婦水入らずで
ゆっくりしなっせ
日下部冴子
心配せんでよか!
日下部冴子
歳じゃなかけん!
日下部千里
日下部冴子
遊びに来なっせ!
日下部彰
日下部冴子
だいぶ行っとらんど?
日下部彰
日下部冴子
いつでも大歓迎だけん
日下部千里
日下部冴子
日下部彰
日下部冴子
かけなさんなよ?
日下部彰
日下部冴子
分かっとっとかい!
冴子は彰の頭を平手打ちする
日下部彰
日下部彰
日下部冴子
日下部冴子
しよったら
日下部冴子
ビシバシね!
日下部千里
日下部冴子
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
俺は今頃・・・
日下部千里
妻の勤めですから
日下部彰
彰は千里に抱きつく
日下部千里
日下部彰
日下部彰
身を粉にして頑張るよ
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部千里
不妊なのが──
日下部彰
日下部千里
日下部彰
今度は逆だな・・・
日下部千里
日下部彰
自分のせいって
責める俺と
日下部彰
巻き込まれたのが
日下部彰
原因って責める千里
日下部彰
謝ってばっかりだ
日下部千里
日下部彰
自分を責めるのは・・
日下部彰
日下部千里
家庭そっちのけで
日下部千里
セリフとは思えないわね
日下部彰
日下部彰
反論できない(泣)
日下部千里
日下部彰
気づかせてくれたのは
日下部彰
千里だよ!
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部彰
してくれるって言うし
日下部千里
日下部千里
日下部彰
デート行こうよ!
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部千里
日下部彰
明日に備えて
早めに寝ようか
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部千里
翌日
彰と千里は久しぶりの 遊園地デートの為朝早く家を出て 駅に向かっていた
日下部彰
手を繋いで遊園地って
日下部彰
思い出すよな
日下部千里
日下部彰
とことん楽しむからな
日下部彰
日下部千里
日下部彰
軽く受け流す感じ!
日下部千里
休憩って言う
未来が見えるから
日下部彰
日下部彰
日下部千里
そんな彰と千里を 背後から尾行する1人の中年女性
中年女性
中年女性
楽しそうなのよ・・・
中年女性
同じでしょ・・・
中年女性
中年女性
中年女性
遊園地
彰は久しぶりの遊園地デートを 子供の様に楽しんでいた
日下部彰
日下部千里
日下部千里
逃げないから!
日下部彰
日下部彰
彰は千里の手を引っ張り 観覧車まで走る
日下部千里
日下部彰
あるじゃん!
日下部彰
日下部千里
日下部彰
ポテト多くない?
日下部千里
日下部彰
日下部千里
気にしないの!
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部千里
言った通りじゃん
日下部彰
日下部千里
休憩って言う
未来が見えるって
日下部彰
日下部千里
日下部千里
きちゃったなぁ
日下部彰
日下部千里
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部彰
シチュエーション
あったなぁ・・
日下部彰
数年前
それはまだ彰と千里が 付き合い始めて間もない頃
その頃はまだ互いに よそよそしく 敬語で会話していた
そんな時、千里が慣れないハイヒールを 履いてきたせいで靴擦れを起こしていた
椎名千里
椎名千里
履いてくるから
日下部彰
気にしないでください
日下部彰
休憩しましょうか?
椎名千里
彰は千里をベンチに座らせる
日下部彰
椎名千里
彰は千里のハイヒールを脱がせ 足を確認する
日下部彰
日下部彰
椎名千里
日下部彰
靴買ってきますよ
椎名千里
日下部彰
気にしないで!
日下部彰
椎名千里
彰は千里の言葉を聞かずに 走り去ってしまう
椎名千里
椎名千里
椎名千里
よかったのに・・・
千里がベンチに座って待っていると
日下部彰
彰が何やら 申し訳なさそうな 表情で戻ってきた
椎名千里
日下部彰
椎名千里
謝ってるんですか?
日下部彰
日下部彰
思ってたんですけど
日下部彰
日下部彰
無かったんですよ
彰は申し訳なさそうに サンダルを千里に差し出す
椎名千里
日下部彰
日下部彰
してくれてるのに
日下部彰
不釣り合いですよね
日下部彰
椎名千里
千里はたまらず吹き出してしまう
日下部彰
椎名千里
椎名千里
訳じゃなくて・・
椎名千里
日下部彰
椎名千里
日下部彰
日下部彰
日下部彰
椎名千里
日下部さんです!
日下部彰
彰は頬を赤く染めて、同時に 千里も自分の発言を思い返して 同じく頬を赤く染める
日下部彰
日下部彰
日下部彰
日下部彰
あははは!
椎名千里
日下部彰
日下部彰
と思って
日下部彰
買ってきたんですよ
椎名千里
椎名千里
椎名千里
日下部彰
椎名千里
くれたんですか?
日下部彰
待ってくださいね
そういうと彰は 袋からドリンクを取り出す
椎名千里
おっきくない?)
彰が持つ袋はドリンクが 2人分しか入っていない割には 大きめの袋だった
日下部彰
日下部彰
日下部彰
椎名千里
待ってください!
日下部彰
椎名千里
買ってきたんですか?
日下部彰
ドリンクを全種類
椎名千里
椎名千里
飲めませんよ!
日下部彰
何が好きか聞くとを
忘れてることに気づいて
日下部彰
椎名千里
全種類買ってこなくても
椎名千里
んじゃないですか?
日下部彰
好きなヤツを
飲んで欲しいんで
椎名千里
ホント可愛いですね
日下部彰
椎名千里
日下部彰
椎名千里
メロンソーダもらいます
椎名千里
日下部彰
日下部彰
椎名千里
日下部彰
日下部彰
恥ずかしくなってきた
日下部彰
千里のトコ戻るか
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部彰
日下部千里
日下部千里
日下部彰
バジャーン
彰は突然苦痛に歪んだ表情で その場に倒れてしまう
日下部千里
日下部彰
日下部千里
千里が彰に駆け寄り 手を差し伸べた時
千里の手には真っ赤な血が こびり付いてしまった
日下部千里
日下部千里
確認すると 彰の背中側の脇腹から 大量の血が溢れ出ていた
日下部彰
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部千里
日下部彰
日下部千里
日下部千里
日下部千里
中年女性
彰の背後には、ひとりの 中年女性が立っていた
その中年女性の目は 完全に焦点が合っておらず ラリっているという表現が適していた
さらにその手には血の付いた 包丁が握られていた
中年女性
中年女性
中年女性
中年女性
中年女性
中年女性
日下部千里
日下部千里
中年女性
日下部千里
言ったらどうなのよ!?
日下部千里
って聞いてんの!!
中年女性
悪いのよ・・・
中年女性
そいつが悪いのよ!
日下部千里
中年女性
死んでしまったのに
中年女性
中年女性
絶対間違ってるわ!
日下部千里
言ってんの?
日下部千里
答えなさいよ!!!
中年女性
中年女性
日下部千里
中年女性
中年女性
中年女性は包丁を振り上げ 千里に襲いかかる
日下部千里






