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短編

422 - あの子なんて欲しくない

♥

270

2025年01月09日

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勝っても負けても嬉しくない

残り物の、私

一人ぼっちで、生きてる

ゆらゆら、揺れる

自我が、溶けてく

もう、どうなってもいいかな

そんな、気分で生きていたい

いっそ、気が触れてしまえば良かったのに

ひとりぼっち、ずっと、ずっと

鐘が鳴って、かちりと思考が切り替わる

そしたら、笑顔を貼り付けられる

「ねー、全然わかんなかったんだけど!」

「ね、また勉強しに行かない?」

「また教えて、ね?」

「……」

笑顔の裏に、何かを隠す

そのジャンルの、違いで

これ程までに、気が合わないのか

「……いいよ、行こっか」

はぁ、もう

なんでこんな疲れるのかな

そんな、表情も飲み込んで

笑う、笑う、笑う

いつか、派手にぶっ壊れてやる

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コメント

3

ユーザー

鐘が鳴った瞬間、気持ちを切り替えられるのが凄いけど、"自分自身"が消えて"偽りの笑顔"が生まれるのは切ないな……😢😢 偽りの自分では仲良くしてるけど、本当の自分では仲良くすることに疲れてるっていうのが読んでて凄く苦しかった……しかも実際に人間関係でそーゆーことってあるから「私」に共感した……

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