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そこには………

片足を引きずって首が曲がっている

髪の長い女がいた

しかも何かをずっと呟いている

早乙女 桜

ほんとにどうしたの?大丈夫?

その声に反応したのか

そいつ…いや、それは速度を上げた

ずるる、ずるっ、ずるっ…

(しっ)

小声で彼女に言う

早乙女 桜

(え?な、なに?)

どんどん近づいてくる音がする

やばい…隠れなければ

ずるるっ、ずるっ

早乙女 桜

(近づいてきてる…)

時間が無い…どうするか

そこに入るしかない…!

(こっち!)

早乙女 桜

(へっ?!)

ガチャ…バタン

ロッカーがあって良かった

大きめのロッカーに彼女を引き連れて入った

隙間から教室が伺える

ずるっずるるるる

扉の向こうで音がする

ピタッと音が止む

冷や汗が出ているのに悪寒が走る

彼女は震えている

僕は彼女を無意識に引き寄せる

ガラッ

教室の扉が開く

ずる、ずるるる

こっちに近づいてくる

その姿はとてもおぞましい

それはあのノートが置いてあった机の前に立つ

じっと見つめている

そして入ってきた扉から出ていった

ずる…ずるる…ずるる

音が遠のいていく

どっかいったな…

少し安心した その途端に

ふわっとしたいい香りを感じた

早乙女 桜

…あの、近い…ですね

彼女は顔が赤くなっていた

顔の近さが尋常じゃない

す、すみません…//

早乙女 桜

だ、大丈夫//

早乙女 桜

早く出よう

優しい笑顔だった 促されながらロッカーを出る

そうだ 変な奴がいる 逃げなければ

さっきの見た?

早乙女 桜

うん、見た

扉って開いてないよな?

彼女は扉を触るがビクともしない

早乙女 桜

そもそも鍵かかってるし、開けてないのに…

僕らはまた地窓を使って教室を出た

急いで階段まで行く

(まって)

ずるっずるっ

それは階段を降りている

それは4階に行った

早く降りよう

彼女の手をひく

早乙女 桜

うっ、うん//

急いでカバンのある教室に戻る

はぁはぁ…

早乙女 桜

はぁ…なんでこんなに静かなんだろう

言われてみたら誰にもすれ違っていない

まるでそれと僕達しかいないようだ

…早く出よう

荷物を持って出ようとした途端

ずる…ずる…

あの音がする

早乙女 桜

(…え?4階にいたはずじゃ…?)

(足引きずってたよな?!)

早乙女 桜

(どうしよう…)

ロッカーには掃除用具が詰まっている

どかせば入れるがその時間は無い

(…こっち!)

僕達は教卓の中に隠れた

ずるる…ずるっ

あの不気味な音が近づいてくる

僕達は息を殺す

幸い入ってきても後ろからだ

やり過ごそう…と思ってたら

ガラッ

……To be continued

僕の世界に色付けを

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