未練
邂逅
カタオモイ
海水に反射する灯台の燈
只管に寄せては引いてゆく波
夏の夜風が頬を掠めた
榊 美 月
梶 原 湊
’ 灯台下暗し ‘
とはよく言ったものだと思う
本当、下は暗い。
君の顔が霞む程に
榊 美 月
榊 美 月
夜風がひとつ、強く吹いた
君の結われていない髪がふわりと浮いた
榊 美 月
榊 美 月
’ リ ョ ウ オ モ イ ‘
そんな言葉が過ぎる
榊 美 月
原稿用紙上の物語の展開が 変わり始める
榊 美 月
心底、苦しそうに言葉を吐いていた
榊 美 月
榊 美 月
榊 美 月
まるでもう関わる事が無いとでも言う様に
暗がりの中、力無く笑ったのが見えた
夜の公園
否、入学式当日の教室で
君を此の眼に入れてしまってから
綺麗
唯、其ればかりで
地味だと笑う君は
眩かった
梶 原 湊
また一方的な片想い
関係を断たれる数歩前で 繋ぎ止めようと思った
たった一言 吐いた
コメント
12件
更新嬉しすぎたぁぁぁ💞 灯台下暗し、ほんとその通りだなと思う…! 静かな夜に響く美月ちゃんの悲しそうな声が切なそうでもあり、ロマンだなと感じてしまった( 完結が楽しみなようで悲しい🥲
えーーー終わり方シンプルっぽくて好きですえ天才大好き(( ほんと続きが読めてはっぴーです( あっという間にこの作品も完結しちゃいそうだなあ…
古参勢では御座いませんが、ひっそり愛読させて頂いてます最高です有難う🙇♂️ 夏の夜風が頬を掠めたの所で、私の心臓が破裂 ... ッッッ 享年十三歳、無事死亡😇