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⚠これは自分の勝手な妄想です。 ご本人様との関係は一切ございません。

⚠BL要素含めです。 苦手な方は読まないことを オススメします。

⚠1部、暴力的な表現が含まれます。 苦手な人は読まないでください。

前回の 『After the Rain2人の絆の証 まふまふ編』の そらるさん視点です。

前回を読んでいない方は そちらも読んで頂けると わかりやすいし 楽しめると思います。

通報❌です。

・サムネ画像は『キミの世界メーカー』 アイコン画像は『はりねず版男子メーカー2』 様を使わせて頂いております。

それでは 本編どうぞ!

〜朝〜

俺が朝ご飯の支度をしていると 上から急いで階段を駆け降りてくる 音が聞こえた。

まふまふ

そらるさん!
おはようございます!

まふまふ

ごめんなさい…今日僕が
朝ごはん当番だったのに…

そらる

あ、まふまふおはよう。

そらる

大丈夫だよ。昨日まふまふ
遅くまで作業してただろ?

そらる

もうそろそろ出来るから
座って待ってて。

まふまふ

はい!

俺の名前はそらる。 俺は今『歌い手』として 音楽活動をしている。

さっき起きてきた人は まふまふ。

同じ歌い手で 俺の相方であり守りたい人。

俺は今まふまふと 一緒に暮らしている。

一緒に暮らすことになったのには 2つ、理由がある。

まずは1つ目 俺はまふまふと 『After the Rain』という ユニットを組んでいて

普段は個人個人で 活動をしているんだけど

最近After the Rainとしての 活動が忙しくなってきていて

毎回どちらかの家に行って 打ち合わせするのが 大変だねという話になり…

ここ、After the Rain ハウスを借りることになった。

2つ目は

俺は今まふまふと付き合っている。

このことはスタッフにも 言ってないし歌い手の仲間にも 数えられるぐらいの人にしか 言っていない。

この家に2人っきりで 居られるときが俺の1番の幸せ…

そらる

(よしっ!)

そらる

お待たせ〜!
出来たよ!

まふまふ

わぁ〜!
そらるさんのオムライス!

まふまふ

僕そらるさんの
オムライス大好きなんです!

そらる

(嬉しそうな顔…)

まふまふ

いただきます!

まふまふ

Ψ( 'ч'♡ )ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

そらる

(美味しそうに
食べるな……)

そらる

そらる

どう?

まふまふ

とっても美味しいです!

そらる

そっか!よかった!

そらる

(かわいい…)

ご飯を食べながら 話していると…

そらる

(あ……)

そらる

ん…まふまふ

まふまふ

ん?

そらる

(スっ…)

まふまふ

っ!?/////

俺はまふまふに手を伸ばし まふまふの口元に ついていたケチャップを 指で拭って……

それをペロッと舐めた。

そらる

ついてた。

そらる

(子供かよ……‪w)

まふまふ

っ/////

そらる

(顔……真っ赤…)

そらる

そんなに照れるなよ…

そらる

こっちまで
恥ずかしくなるじゃん////

そらる

(かわいいから
いいけど……)

まふまふ

いっ…いきなりそらるさんが
そうゆうことするからっ/////

そらる

嫌だった?

まふまふ

嫌じゃ…ない…けど…///

そらる

だよな?照れてる
まふまふもかわいい

まふまふ

っ!/////

まふまふ

もうっ!
またそうやって……///

そらる

ごめんごめん‪w
打ち合わせ…何時からだっけ?

まふまふ

えっと…10時からですね!

そらる

10時か…俺、作業したいから
洗い物お願いしてもいい?

まふまふ

はい!分かりました!

まふまふは洗い物をやりに キッチンに向かった。

俺はこれからもまふまふと こんな幸せな日々を 送れると思っていた…

次の日

まふまふ

…らるさんっ!

まふまふ

そらるさん!
起きてください…!

そらる

ん…?

朝、まふまふに起こされ 目を開けると そこには怯えた顔をしている まふまふがいた。

俺はびっくりして 急いで布団から起き上がる。

そらる

えっ!?まふまふどうした?

まふまふ

まふまふ

ちょっと…来てください…

そらる

うん…

そらる

(なんだ…?)

俺はまふまふと 下に降りた。

下に降りると…

まふまふ

今朝……ポストに
これが…っ

そらる

っ!?…

そらる

…なんだよ……これ…

そこには白い紙に赤いマーカーで

『ウザイ』『消えろ』『歌い手やめろ』 など、暴言が書かれた紙が たくさん置いてあった…

そらる

誰がこんなこと……

まふまふ

まふまふ

アンチ…ですかね…

まふまふ

僕達の家が……
バレたんですかね…

そらる

そんなことあるはず…

そらる

(一緒に暮らしていることは
ファンにも内緒にしてるし)

そらる

(外にも出てないから
ストーカーでもない…)

そらる

(歌い手の仲間だって
そんなことするような
人達じゃない…)

そらる

(なら……やっぱり
アンチなの…か?)

そらる

(でも…どうやって
俺たちの家を知ったんだ…?)

俺はまふまふの方を チラッと見た。

まふまふ

っ……

まふまふはひどく 震えていた。

そらる

(震えてる……
もしかしてあの時のこと
思い出してる…?)

まふまふは過去に いじめられていたことがあった。

毎日毎日、辛そうで、苦しそうで 生きることを諦めようとしていた まふまふに手を差し伸べたのが 俺だった…

もし俺があの時まふまふに 手を差し伸べてなかったら まふまふは今 この世にいなかったかもしれない。

そらる

そらる

(もう…悲しい顔…
させたくなかったのにっ…!)

そらる

まふまふ

俺はまふまふを 優しく抱きしめた…

まふまふ

そらるさんっ…

そらる

大丈夫。

そらる

あの時も今も俺がいるだろ?

そらる

俺が絶対…
まふまふこと守るから。

そらる

だから落ち着いて…?

そう言いながら 俺はまふまふの背中を 何度もさすった。

まふまふ

っ……

まふまふ

…ありがとうございます…

その後、俺がしばらく 背中をさすり続けていたら まふまふの震えは収まり 落ち着いた様子になっていた…

そらる

(よかった…)

まふまふ

どうしよう…これ…

そらる

犯人がわからない以上
動くにも動けないからな…

まふまふ

……

そらる

そらる

(あっ…そうだ…)

そらる

とりあえず今は放っておこう?
もしかしたら一時的な
嫌がらせかもしれないし……

まふまふ

まふまふ

そう…ですかね…

そらる

大丈夫またなんかあったら
その時は相談しよう……?

まふまふ

……はい…

そらる

(上手くいくかわかんないけど
とりあえず…やってみよう…)

それから1週間 あの紙が入っていることはなかった。

まふまふ

そらるさんっ!
今日もあの紙
入ってませんでした!

まふまふ

ほんとに一時的な
嫌がらせだったみたいですね!

そらる

ん……そうだね。

そらる

(とりあえず…約束は…
守ってくれてるみたいだな…)

まふまふ

?…そらるさん?
なんか元気なくないですか…?

そらる

そんなことないよ。

そらる

(危ない…
バレないようにしないと…)

そらる

あっ、そうだ。まふまふ
俺、今日、天月と96猫の
ラジオに呼ばれてるんだ。

まふまふ

あっ、そうなんですか?

そらる

うん。もしかしたら
帰りが遅くなるかもしれないから
眠かったら先に寝てていいからね?

まふまふ

はい!分かりました!

そらる

(そろそろ時間か…)

そらる

よし…じゃあ
そろそろ行こうかな…

まふまふ

えっ!?早くないですか?
まだお昼すぎなのに……

そらる

ちょっと用事があるんだ…

そらる

じゃあ、行ってきます。

まふまふ

はいっ!
行ってらっしゃい!

俺はバタンッと ドアを閉めた。

そらる

………

俺が早く家を出た理由… 用事があると言った理由…

それは──

そらる

(ここ…
廃工場…だよな…?)

そらる

そらる

おい…
約束通り来たぞ…

アンチ1

おっ?ちゃんと逃げずに来たな‪w

アンチ2

取引通り
約束は守ってやったからな‪w

そらる

……

そう、あの紙が入っていることが なくなったのは…

俺が犯人を突き止めて コイツらと取引をしたから…

その取引の内容は…

アンチ1

家にいかない、何もしない代わりに
お前が俺たちのストレス発散の
道具になること…

アンチ1

俺たちが呼び出したら
必ずすぐにくること…

アンチ1

そうゆう取引だよな?

そらる

ああ

アンチ2

抵抗したりするのも
ダメだからな?

そらる

そらる

この後予定がある…
やるなら早くやれ…

アンチ1

んじゃ、遠慮なく!

そう言うとアンチ達は 俺の事を殴り始めた。

アンチ1

(ゴッ、ドスッ)

そらる

ゔぅっ!…ぐ…ぁっ!

そらる

ゲホッゲホッ……!

アンチ達のパンチは 思っていたよりも もっとずっと強烈で……

そらる

(コイツ…力…強…っ)

アンチ2

おらっ!(ゴッ)

そらる

ゔぁ…っ!…

アンチ1

こんなんで
へばってんじゃねーよっ!

アンチ1

(ドスッ、ゴッ)

そらる

ゔ…っ!ガハっ…!

そらる

っ…はぁっはぁっ……

そらる

(足に…っ
力が…入らない…っ)

俺は立っていることが出来なくて その場に倒れ込んだ。

アンチ2

何、勝手に寝てんだよっ!

アンチ1

ほらっ!立てよっ!

その倒れ込んだ俺をアンチ達は 容赦なく蹴りまくってくる…

そらる

ぐっ…!

アンチ2

(ガッ、ゴッ)

そらる

ゔっ…!あぁっ…!

その後、俺は約2時間ぐらい 殴られ、蹴られの暴力を 受け続けた…

そらる

そらる

はぁっ…はぁっ…

アンチ1

今日はこれくらいにしといてやる。

アンチ2

また呼んだらすぐ来いよっ!

そう言ってアンチ達は帰って行った…

そらる

(アイツら…っ)

そらる

そらる

痛っ……

自分の身体にはきっとたくさんの痣が 出来ているだろう… 見なくてもわかるぐらいに痛い。

そらる

(っ…痛くて…動けない…っ…)

そらる

(少し…休んだら…
落ち着くかな…っ)

そう考えながら 床に倒れ込んだまま 休んでいると…

???

そらるさんっ!!

そらる

…えっ?

聞き覚えのある声に 名前を呼ばれ顔を上げた…

???

そらるさんっ…!!
大丈夫ですかっ!?

そらる

そらる

天…月…?

そこには同じ歌い手の 天月が居た。

そらる

なんで……

天月

ラジオの時に飲むものとかの
買い出しに出てたんです……

天月

そしたら、廃工場から
2人組が出てきて……

天月

『次はどうやってそらるを
痛めつけようかな〜』って
話が聞こえてきたから…

天月

まさかとは思って来てみたら…っ

そらる

そう……だったんだ…

そらる

(知ってる人で安心した…)

天月

大丈夫ですか?
立てますか…?

そらる

うん…何とか…

俺は天月に支えてもらいながら 何とか立ち上がった。

天月

今タクシー呼びますね!

そらる

…っ…ありがとう…

その後、俺たちはタクシーに乗って 天月達の家に向かった…

天月

96ちゃ〜ん!
ただいまぁ〜!

96猫

おかえり〜!

96猫

96猫

って……そらるんっ!?

そらる

96猫…

96猫

えっ!?だっ…大丈夫っ?

天月

96ちゃん 冷やしたタオルと
救急箱持ってきてくれる?

96猫

分かった……

天月

そらるさん…
ソファーまで歩けますか?

そらる

うん……

俺は支えてもらいながら ソファーまで歩き…… 崩れるように座った。

天月

今…手当しますね…

そらる

ありがとう。

天月は俺の身体にできた痣を タオルで冷やし、手当をしながら……

天月

なんでこんなことになったんですか?

と、聞いてきた。

そらる

そらる

(言った方が…
いいのかな?…)

そらる

(天月と96猫は
俺とまふまふが
付き合っていること
知ってるし……)

そらる

(天月と96猫も
付き合ってるから…)

そらる

(話してもいいかな…)

そらる

そ…それは…

俺は今までの事を全て話した。

天月

そんなことがあったんですか…っ

96猫

96猫

なんで…そんな取引したんっ!?

96猫

他にもいろいろ…あったやろ!?

そらる

そらる

あったけど…その取引しか…
納得してくれなかった…んだよ

96猫

だからって……っ!

天月

まふくんは…このこと
知ってるんですか…?

そらる

そらる

いや…知らない…

そらる

言ってないから…

天月

えっ!?…

天月

そらるさん……まふくんに
言った方がいいですよ!!

96猫

そうだよ…そらるん!

そらる

いや…

天月

言いにくいんだったら…

天月

俺っ…まふくんに
電話で伝えてきますよ?

天月が立ち上がる。

そらる

っ!待ってっ!
言うなっ!!…

俺は立ち上がった 天月の腕を掴んだ。

天月

っ!…なんでっ!…

天月

このままじゃ…
そらるさん……っ!

そらる

そらる

大丈夫だから…っ

そらる

まふまふのこと…
守りたいんだ…っ

96猫

そらるん……

そらる

まふまふの悲しい顔
もう…見たくない…

そらる

まふまふには…
笑顔で居て欲しいんだよ…

天月

そらるさん…

天月

天月

わかりました……

天月

ただ、条件があります。

そらる

そらる

条件?

天月

はい。それは…

天月

天月

もし……辛くなったり
助けが必要になったら…
1人で抱え込まないで
俺たちを頼ってください!

天月

俺たちが全力で…っ
支えになりますから!

96猫

そうやで!そらるん!

そらる

っ!!

天月

これが条件です。

天月

分かりました?

そらる

そらる

っ…うん…

そらる

ありがとう…っ!

そらる

天月…96猫…

俺は2人に話せると思っただけで とても気持ちが軽くなり 泣きそうになった。

そらる

(いい友達だな…
天月も96猫も…)

天月

天月

ラジオ…出来そうですか?

そらる

大丈夫、出来るよ。

96猫

無理もダメやで?

そらる

無理してない、大丈夫。

天月

天月

じゃあ、準備しましょうか!

96猫

うん!そらるんは休んでてな!

そらる

分かった。

俺は休みながら 準備をし始めた天月を見ていた。 すると……

そらる

(ん?)

そらる

ねぇ…天月…

天月

ん?なんですか?

そらる

それ…何?

俺は天月が付けていた ブレスレットが気になった。

天月

あ、これですか?

天月

これ、96ちゃんと
おそろいなんです!

そらる

そうなの?

天月

ね!96ちゃん!

96猫

うん!

天月と96猫は俺におそろいの ブレスレットを見せてくれた。

そらる

三日月に猫が乗ってる…
2人らしいデザインだね…

天月

これ…俺たちの絆の証なんです!

そらる

え?

天月

俺と96ちゃん…2人で
俺たちっぽいもの選んで
買ったんです…!

そらる

へぇ……

そらる

そらる

俺も……まふまふと
そうゆうの付けようかな…

96猫

いいやん!それ!

天月

きっとまふくん
喜びますよ!

そらる

うん…///

そらる

(どうせなら……
サプライズにしよう…)

俺はまふまふと絆の証を 付けることにして 俺たちっぽいものを探し始めた。

ガチャ…

そらる

ただいま…

午後、11時頃… 家に帰ってきた。

そらる

そらる

(まふまふ…
寝たのかな?)

リビングのドアを開けると…

まふまふ

スゥ…

そらる

あ…

そこには はんぺんのクッションを抱えながら ソファーの上で寝ている まふまふがいた…

そらる

(かわいい…///)

そらる

寝てていいって言ったのに…

そらる

(待っててくれたんだな…)

そらる

ありがとう、まふまふ

そう言って俺はまふまふの 髪を優しく撫でた。

まふまふ

まふまふ

ん…そらるさん…?

そらる

あ、ごめん
起こした?

俺がそう言うとまふまふは 俺の姿を見てふにゃと笑い…

まふまふ

えへへ……
おかえりなさい!

と、嬉しそうに笑って言った。

そらる

っ!///

そらる

た…ただいま…

そらる

(なんだ今の……
かわいすぎる…///)

まふまふ

そらるさんと一緒に寝たくて
待ってたら寝ちゃってた…

そらる

ふふっ‪w
そっか、先に寝室
行って待ってて。

そらる

お風呂入ってくるから…

まふまふ

はい!

俺はお風呂に入りながら…

そらる

(まふまふのあの笑顔が守れるなら
こんな痣…どうってことないな…)

俺の身体中の痣は紫色へと変わっていた…

俺はお風呂から出ると まふまふが待っている 寝室へと向かった。

ガチャ

そらる

まふまふお待たせ〜

まふまふ

あ!そらるさん!

そらる

寝よっか。

まふまふ

はい!…あれ?

まふまふ

そらるさん…それ…
どうしたんですか?

そらる

えっ?

まふまふが指さした俺の右手首を見ると 袖口から紫色の痣が見えてしまっていた…

そらる

(やばっ!!……)

そらる

ちょっとぶつけただけだよっ!

まふまふ

大丈夫ですか?
痛そうだけど…

そらる

大丈夫、大丈夫!

まふまふ

手当だけでも…

そう言ってまふまふは 俺の腕に手を伸ばしてくる。

そらる

大丈夫だって…っ

そらる

(今…袖をめくられたら
他の痣もバレるかもっ…)

まふまふ

でも……

そらる

大丈夫だって言ってるだろっ!!

まふまふ

(ビクッ…)

俺は焦りで思わずまふまふを 怒鳴ってしまった…

そらる

あっ…

まふまふ

まふまふ

そらる…さん…?

そらる

そらる

っ…ご…ごめん

そらる

ほら、もう寝よう?

まふまふ

まふまふ

はい…

まふまふ

おやすみなさい
そらるさん……

そらる

おやすみ…まふまふ。

そらる

(ごめんな……)

この日、俺は初めてまふまふのことを 怖がらせてしまった…

まふまふを怒鳴ってしまってから1週間…

まふまふとは 距離ができてしまった…

謝らなきゃいけないことは 分かってる…

でも…なかなか時間が取れない……

俺はあれから ほぼ毎日のペースで夜… アンチ達から呼び出されている。

家に帰って来れるのは いつも深夜の12時過ぎ……

日に日にエスカレートしてきているし 最近は人数も増えて4人から暴力を受けてる それに毎回、殴られ、蹴られ、だから おかげで身体中にある痣が消えない。

そんな辛い状態でも 俺が耐えていられてるのは… 天月や96猫…

そして何より まふまふが居るからだ…

そらる

(また今日も呼び出されてるし
今……謝らないとまた
タイミング逃しそうだな…)

そらる

そらる

まふまふ

まふまふ

っ!?

俺の呼びかけに まふまふがビクッとする。

そらる

(やっぱり……っ
怖がらせちゃってたか…)

まふまふ

あ……そらるさん…

そらる

隣…座っていい?

まふまふ

(コクッ)

まふまふは無言でうなずく。 俺は隣に座った…

まふまふ

………

そらる

………

少し沈黙の後…

そらる

ごめん……

まふまふ

えっ?……

俺はまふまふに頭を下げた。

そらる

この前は……
怒鳴っちゃってごめん

そらる

ちょっと頭に…
血が上ってただけなんだ……

そらる

怖かった…よね…
ほんとにごめん…

まふまふ

まふまふ

そらるさん…

まふまふの言葉を待っていると……

まふまふが俺の手を取って…

まふまふ

いいですよ。
僕も…ごめんなさい…

と、笑顔で言ってくれた。

その言葉に俺は安心して……

そらる

まふまふ…
ありがとう…

と笑顔で答えた。

まふまふ

まふまふ

あの…そらるさん
聞きたいことが
あるんですけど……

そらる

ん?何?

まふまふ

まふまふ

いつも夜…
どこに行ってるんですか?

そらる

え……?

まふまふ

別に言いたくないなら
言わなくてもいいんですけど…

まふまふがうつ向く……

そらる

そらる

(あっ…もしかして…)

そらる

まふまふ

俺はまふまふを呼び… まふまふがこっちを向いた瞬間…

そらる

(チュッ)

まふまふ

っ!?/////

と、まふまふにキスをした。

まふまふ

まふまふ

な……なんで…っ//

そらる

大丈夫だよ
まふまふ…

そらる

浮気なんてしてないから。

そらる

仕事や友達のところに
行ったりしてるだけ…。

まふまふ

っ!?

まふまふは 『なんで僕が考えてることわかったの? 』 っていう顔で俺の事を見つめてきた…

そらる

まふまふ見てればわかるよ
何考えてるかぐらい……

まふまふ

………

俺はまふまふの髪を 優しく撫でながら…

そらる

俺が好きなのは
まふまふだけだよ。

そらる

まふまふだけが大好きで
まふまふだけを愛してる

そらる

まふまふのこと
嫌いになる事なんて
ないから…大丈夫だよ。

そらる

だから心配しないで
俺のこと信じてて…?

まふまふ

………

まふまふは何も喋らない……

そらる

まふまふ?

呼びかけると……

まふまふ

はい!そらるさんのこと
ずっと信じてます!

と、笑顔で答えてきた。 だから俺も……

そらる

うん/////

と、まふまふに笑い返した。

まふまふ

今日も出かけるんですか?

そらる

そらる

…うん…友達に会いにいく…

そらる

眠かったら寝ててね?

まふまふ

はい、分かりました!

〜夜〜

俺はまたアンチ達に呼ばれ 廃工場にきていた…

アンチ1

あ、きたきた‪w

アンチ2

待ってたよ〜‪w

そらる

………

そらる

(また人数が増えてる…
今日は6人かよ…)

いつもどおり また殴られると思っていた。

だけど…違っていた。

アンチ1

今日はこれ
持ってきたんだよ‪w

アンチ2

楽しみだな‪w

そう言ってアンチ達はカバンから ベルトのようなものを取り出した。

そらる

……?

アンチ2

これ、何かわかる?‪w

アンチ1

アンチ1

電流が流れるベルト‪w

そう言われた次の瞬間 俺は後ろにいたアンチに 手足を縄で縛られ 腰にベルトを付けられた。

そらる

っ!?おいっ!

アンチ3

大人しくしてて
もらわなきゃな‪w

そらる

……っ…

アンチ1

このスイッチを押せば
電流が流れる…

アンチ1

試しに流してみるか‪w

そらる

っ!?

アンチ達はそう言ってスイッチを押した。

そらる

ゔあああああぁぁっ…!!

同時に電流が流れ 激痛に襲われる。

アンチ1

おいおい〜‪w
まだレベル1なんだけど?

アンチ4

一気に上げてやれば?‪w

アンチ1

え〜?
じゃあ…7とか?

また電流が流れる。

そらる

ゔああああああぁぁ…っっ!!!

アンチ1

結構効くみたいだな‪w

アンチ3

あ、もちろん
電流だけじゃつまんないから
またいつも通り 殴らせてね‪w‪

そう言ってアンチ達は 全員で俺の事を殴ってくる。

アンチ1

(ガッ、ゴッ)

そらる

ゔぁ…っ!ぐっ!…

アンチ4

(ドスッ、ゴッ)

そらる

ゔ…っ!ガハっ…!

殴られ、蹴られ そしてまた電流が流れる。

そらる

ゔああああぁぁぁっっ…!!!

そらる

そらる

(…痛ってぇ…っ…
このままじゃ…っ!!)

その後も俺は約3時間以上に渡り… 殴られ、蹴られ そして電流を流され続けた…

そらる

そらる

ぅ……っ…

アンチ1

あ〜!
今日も楽しかった‪w

アンチ2

またな〜‪w

そう言うとアンチ達は 俺の手足を縛っていた縄を 解いて帰って行った。

そらる

そらる

(…もぅ…ダメだ…っ)

俺の体力はもう限界だった…

意識はあるのか無いのか 分からないぐらいに朦朧としていて…

身体は手をちょっと動かしただけで 激痛が走るから 起き上がることが出来ない…

そらる

(くそっ……!
どぅ…すれ…ば…っ)

その時、少し遠くに落ちていた スマホが目に入った。

そらる

そらる

(そう……だ…っ)

俺はちょっと動けば激痛が走る 身体で何とかスマホに手を伸ばし…

そらる

っ…はぁっ……

ある人に電話をかけた…

そらる

(頼む…っ
出て…くれ…っ)

プルルルルル……

???

天月

…はい!そらるさん?
どうしました??

そらる

そらる

(…天…月……っ)

天月

そらるさん…?

天月

天月

天月

…っ!!!

天月

そらるさんっ!!?

俺の様子がおかしいことに気づいたのか 天月が声を荒らげ必死に呼びかけてくる。

天月

そらるさんっ!??
どうしたんですかっ!?

天月

大丈夫ですかっっ!?

天月

そらるさんっ!!!

そらる

…っ……

俺は最後の力を振り絞って…

そらる

そらる

…天…月……っ

天月

そらるさんっ!!

天月

…そらるさんっ!!
今どこにいるんですかっ?!

天月

そらるさんっっ!

そらる

そらる

っ…助……けて…っ…

そう言い残し… 俺は気を失ってしまった…

天月

そらるさんっ!?

天月

返事してください!!

天月

そらるさんっっ!!

それからどれぐらい 時間が経ったんだろう…

気がつくと俺は 誰かのベットの上で寝ていた…

そらる

そらる

(…ここは…?)

目だけで周りを見渡していると 部屋のドアが開いた。

天月

あっ!そらるさん…!
気が付きました…?

そらる

そらる

天月……

天月

良かったぁ…!!

天月

そらるさんひどい
怪我だったんですから!

天月

身体中…痣だらけでっ…

天月

熱だってあったし…っ

そらる

あ……そうだったんだ…

そらる

(そっか…俺…あの後
天月に連絡して…)

天月

…大丈夫ですか?

そらる

うん…助けてくれて
ありがとう……

天月

何言ってるんですか……!
そんなの…当たり前ですよっ!

天月

天月

今日はもう遅いから、家に
泊まっていってください。

そらる

そらる

いや…帰るよ……
まふまふいるし…

俺は起き上がろうとしたが…

そらる

(…ズキッッ!)

そらる

ぁっ!…痛っ…!!

身体中に痛みが走り 起き上がれなかった…

天月

あっ!ダメですよっ!
安静にしてないとっ!…

天月

まふくんにはもう
連絡しておきましたから…

そらる

えっ?!…まふまふに
なんて…言ったの…っ?

天月

えっ?…あ…

天月

『言わないで』って
言われてたから…

天月

お酒…飲みすぎちゃって
寝ちゃったから…って
言っておきました…

そらる

なんて…言ってた?

天月

そしたら……

天月

『分かった…そらるさんのこと
よろしくね』って言ってましたよ。

そらる

そらる

そっか…

天月

はい。

天月

だから今は……身体を
ゆっくり休めてください!

そらる

うん…ありがとう。

天月

じゃあ…何かあったら
スマホで
呼んでください。

そらる

分かった…

天月

それじゃ…
おやすみなさい。

そらる

うん…おやすみ…

そう言って天月はドアを閉めた。

そらる

そらる

…はぁ…っ

そらる

(まふまふ…
今どうしてるのかな…)

そらる

(あの広いダブルベットに
一人で寝てるのかな…?)

そらる

(ごめんな…まふまふ…)

そう思いながら 俺は眠りについた。

〜次の日〜

そらる

じゃあ…そろそろ帰るね…
いろいろとありがとう…

天月

ほんとにもう…
大丈夫ですか?

96猫

まだ休んで行った方が…

あれから少しは回復して 熱は下がり、身体はまだ痛いけど 普通に歩けるようにはなった。

そらる

大丈夫。

そらる

まふまふ…待ってるし…

天月

天月

そうですか……

天月

また…何かあったら
いつでも……
頼ってくださいね?

96猫

一人で抱え込まんといてな?

そらる

うん…ありがとう。

そらる

…お邪魔しました。

俺はそう言って家に帰った…

ガチャ……

そらる

ただいま…

そらる

そらる

…ってまだ寝てるか…

それから数分後 まふまふが起きてきた。

まふまふ

あ…そらるさん…
おかえりなさい…

そらる

まふまふ、ただいま
昨日はごめんな?

まふまふ

いえ…よかったです。
無事に帰ってきてくれて

と、まふまふは笑って言った。 ただその笑顔は…… どこかぎこちなく感じた。

アンチ達との取引から 約…1ヶ月が経った。

それからはあまり 呼び出しは受けていない。

そらる

(まぁ、あの取引から
1ヶ月はたったから…)

そらる

(アイツらもだんだん
飽きてきたんだろ…)

そらる

(ちょうど時間が
出来て良かった…)

俺はスマホでまふまふと 付ける絆の証を選んでいた。

そらる

(いくつか決めては
いるんだけどなぁ……)

そらる

(俺たちらしいのがなかなか
見つからないんだよな……)

画面をスクロール し続けていると……

そらる

そらる

(あ…これ…
いいかもな…)

俺たちらしいデザインを見つけ 俺はそれを買うことに決めた。

それから数日後…

まふまふ

あの、そらるさん。

そらる

ん?

まふまふ

明日、買い物に
付き合って欲しいんですけど…

そらる

(明日か…明日はあれ
買いに行くからな…)

そらる

そらる

あ〜…ごめん…
明日は仕事で…

そらる

(サプライズで渡したいから
バレないようにしないと…)

まふまふ

あっ…そうなんだ…
分かりました。

そらる

うん…ごめんな…

まふまふ

いえ、大丈夫です。

〜次の日〜

俺は今日、あれを買うために ある人と待ち合わせをしていた。

???

96猫

あっ!いたいた!
そらる〜ん!

そらる

96猫…ごめん。
急に呼び出して…

96猫

大丈夫大丈夫!
アクセサリーショップって
確かに男一人だとちょっと
入りにくいよね〜‪w

そらる

うん‪w

そう、俺が証を買おうとしてた アクセサリーショップは ちょっと俺1人じゃ入りにくくて 前日の日に96猫に 付き添いを頼んでいた。

96猫

じゃあ、行こっか!

そらる

うん。

その時、誰かからの視線を感じた…

だけど気のせいだと思い 振り返らなかった…

その後…

96猫

へぇ〜!これかぁ!

96猫

確かにそらるんと
まふちゃんらしい素敵な
デザインやね!

96猫

いいと思うよ!

そらる

よし…
じゃあこれにしよう!

俺はそのアクセサリーを買った。

そらる

(まふまふ…
喜んでくれるといいな…)

アクセサリーを買ったあと…

96猫

そらるん…
このあと暇?

そらる

え?まぁ…
特に何も無いけど…

96猫

じゃあ、ちょっと
ご飯でも食べに行かへん?

96猫

最近の話も聞きたいし…

そらる

うん。

俺たちは近くのファミレスに入った。

96猫

いや〜でも…そらるん
元気そうでよかった〜!

96猫

あれからずっと…
心配してたんよ?

96猫

つっきーなんて特に!

そらる

そらる

あの時はほんとに
ありがとう…助かったよ。

96猫

いやいや‪‪w‪…そんなの
当たり前やん!‪w‪w

そらる

そらる

(当たり前…か…)

そらる

(確か…天月も…
同じこと言ってたな…)

そらる

(ほんと……いい奴ら…)

96猫

96猫

あれから呼び出しは?

そらる

少なくなってきてはいる…

96猫

そっか…じゃあこのまま
なくなればいいね……

そらる

うん…

96猫

まぁ‪、暗い話はここまでして!
次は、楽しい話しよ!

96猫

そう!聞いて〜!
この前つっきーがね〜!

それから俺達は 楽しい話をしながら 食事を楽しんだ…

そらる

じゃあ、また。
今日はありがとう!

96猫

うん!またね!
そらるんっ!

俺は96猫を家まで送った。

そらる

(早くまふまふに渡したいな…)

そらる

(どんな反応するのかな?)

俺はまふまふの反応を 楽しみにしながら家に帰った。

そらる

ただいま〜!

俺はそう言って 玄関のドアを開けた。

だが、まふまふの 『おかえりなさい』はなく 部屋の電気は消えている。

そらる

そらる

あれ?まふまふ?

そらる

居ないの?

そらる

(まだ帰ってきてないのかな?)

リビングのドアを開けると…

まふまふはソファーに座っていた。

そらる

あっ…なんだ
居るじゃん。

そらる

どうしたの?
電気もつけないで……

俺はそう言って電気を付けた。

電気をつけると同時に まふまふに呼ばれる。

まふまふ

そらるさん。

そらる

ん?

まふまふ

お願いがあります。

そらる

…何?

まふまふ

まふまふ

別れてください。

そらる

そらる

え?……

俺は一瞬耳を疑った。

まふまふ

今すぐ僕と…
別れてください。

そらる

え?な…なんで…

訳が分からず焦ってしまう…

まふまふ

知ってますよ。

まふまふ

そらるさん…もう他に
好きな人がいるんですよね。

そらる

何…言って…っ
居ないよ…?

そらる

(俺が…好きなのは…っ
まふまふだけだよ…?)

まふまふ

しらばっくれても無駄ですよ。

まふまふ

僕…今日見ちゃったんです。

まふまふ

そらるさんが女の人と
楽しそうに歩いてるとこ…

そらる

っ!!?

そらる

(96猫と一緒に居たの
…見てたんだっ!)

そらる

(あの視線は
まふまふだったのか…)

俺は誤解を解こうと話をする。

そらる

まふまふ……
ちょっと待っ……!

しかし、その声は遮られしまう。

まふまふ

僕との買い物は断って……

まふまふ

仕事だって嘘ついて……

まふまふ

その人と会ってたんですよね。

そらる

違うっ!…

まふまふ

僕のことなんて……

まふまふ

もう…好きじゃ……
ないんですよね…

まふまふ

もうどうでもいいんですよね…

そらる

違うよ…まふまふ…

もっとほかのことが言いたいのに 俺の口からは『違う』の 言葉しか出てこない………

まふまふ

ずっと…なんか
変だと思ってた…っ!

そらる

っ!……

まふまふ

夜…出かけてたのは
その女の人と会うため…

そらる

(それは…っ
アンチ達と…)

まふまふ

ケータイばっか見てたのも
その人と連絡とってたから…

そらる

(それは…まふまふと
つけるものを探してたから…)

そらる

…ちが…っ!

まふまふ

何が違うんですかっ!!?

そらる

…っっ!!

まふまふの声の荒げに 俺はびっくりして 何も言えなくなってしまう。

まふまふ

今までのことも…
全部…嘘だったんだ…

そらる

まふまふ…っ!

まふまふ

大好きって言葉も…
愛してるって言葉も

まふまふ

あのキスもハグも
全部全部……っ!

そらる

違うって!まふまふっ!

そらる

(大好きも愛してるも…
キスもハグも全部本当に
まふまふのことを
愛してたからっ……!)

そらる

話を聞いてっ!

まふまふ

話なんてもう…っ
聞きたくもないっ…!!

そらる

っ……

まふまふ

もう…ほっといてください…

そらる

……

目に涙を溜めながら『ほっといて…』 と、言うまふまふに 俺は何も言えなくなってしまう。

そして……

まふまふ

そらるさんのことなんて……

まふまふ

信じなきゃよかった…

そらる

っ!……

まふまふのその言葉で 胸が張り裂けそうになった…

まふまふ

そらるさんが…
そんな人だとは
思わなかったです…

まふまふ

信じた僕が…バカでした…っ

そらる

まふまふ…っ

まふまふ

まふまふ

もう…そらるさんのこと
なんて知りませんっ!

まふまふ

…さようならっ!

そらる

…っっ!!

まふまふが家を出て行こうとする。

そらる

っ!待ってっ!
まふまふっ!!

俺はとっさにまふまふの腕を掴んだ… けど……

まふまふ

…っ!離してっ!!…

まふまふはそう言って 俺の手を思いっきり振り払い…

まふまふ

そらるさんなんて大っ嫌いっ!

そらる

っ!!…

と、そう叫んで出て行ってしまった…

そらる

……っ

俺の目からは涙がこぼれる…

そらる

っ…まふまふ…
ごめんっ……

俺はただ泣きながら… 謝ることしか出来なかった…

After the Rain 2人の絆の証 まふまふ編、そらる編、最終話💙♡

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220

コメント

17

ユーザー

この作品に言うこと… 神ですね!?フォロー失礼☆ (作品)好きです!付き合ってくだs))))))

ユーザー

え?完成度高すぎん?

ユーザー

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ悲しい...切ないよぉぉぉぉぉ

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