明日の友達の誕生日の為に 私は海斗と一緒に花を買いに行った
杏奈
海斗~
真面目に選んでよ
真面目に選んでよ
海斗
だってよー
女子の好みなんてわかんねーし
女子の好みなんてわかんねーし
杏奈
そうかもしれないけど
せっかくの紗綾の誕生日だしさ
せっかくの紗綾の誕生日だしさ
海斗
てか何で花なんだよ
杏奈
何かめでたい感じあるじゃん
海斗
でもよ、この花屋何か変じゃね?
杏奈
確かに
人が一人もいないよね
人が一人もいないよね
海斗
ま、人気無いのかもな
杏奈
ちょっと言い過ぎww
海斗
で、話それたけど花これでいいんじゃね
海斗はそういうと真っ赤な花を 差し出してきた
杏奈
何、これ
すごい真っ赤
すごい真っ赤
海斗
何かよくね?
杏奈
でも赤って不吉だよ
花屋の店員
そんなことありませんよ
杏奈
!!ビックリした
店員さんか
店員さんか
花屋の店員
この花は100年も前から生きているんですよ
杏奈
そ、そんなことあり得るの?
花屋の店員
特別な花ですから
あなた方のような人にあげたいです
特別にタダで
あなた方のような人にあげたいです
特別にタダで
海斗
え、いいんすか!?
杏奈
そんな大事なもの貰えません
花屋の店員
貰ってください
花も貴方達を選んだようなので
花も貴方達を選んだようなので
杏奈
…ありがとうございます
花屋の店員
またのお越しをお待ちしております
店の外
海斗
何か変な人だったなー
杏奈
どうりで人がいないわけだよ
海斗
花も何か怪しいしな
杏奈
まぁでも綺麗だしいいか
海斗
だな
翌日
ピーンポーン
杏奈
紗綾~
誕生日おめでとう👏
誕生日おめでとう👏
海斗
ちーっす
紗綾
杏奈
海斗
来てくれたんだ
海斗
来てくれたんだ
杏奈
当たり前でしょ大親友の誕生日だもん
杏奈
それよりこれ
紗綾
凄い、真っ赤な花
海斗
俺が選んだんだぜ
紗綾
二人ともありがとう
杏奈
どういたしまして
その日の夜
杏奈
紗綾が喜んでくれて良かったね
海斗
なー
杏奈
そういえばさ
あの花屋前からそこにあったっけ?
あの花屋前からそこにあったっけ?
海斗
…無かったな
杏奈
不気味
海斗
う、うわああああああああ!!
杏奈
ど、どうしたの!?
海斗!!
海斗!!
海斗
杏奈、ニュース見ろ
杏奈
え、何?
杏奈
な、何よこれ
海斗
あいつ誕生日だったのに
杏奈
しかも血を抜かれてって
海斗
相当なサイコパスだろ
杏奈
な、何か花屋が気になる
海斗
何でだよ
杏奈
…行かなきゃいけない気がする
海斗
明日行ってみようぜ
杏奈
う、うん
翌日
杏奈
ここら辺だった気がするのに
海斗
…確かにあったはずなのに
花屋の店員
何かありましたか?
杏奈
…花屋はどうしたんですか
花屋の店員
はて?
そんなもの知りませんよ
そんなもの知りませんよ
海斗
ふざけんな!!
俺らは昨日ここで花を買っただろ!!
俺らは昨日ここで花を買っただろ!!
花屋の店員
もしかして誰か亡くなりましたか
杏奈
なッ、何で知ってるの
花屋の店員
あの花はどうして赤いか分かりますか?
杏奈
…まさか
花屋の店員
そう、そのまさかです
あの花は生者の血を吸って生きているのです
あの花は生者の血を吸って生きているのです
海斗
意味わかんねー
花屋の店員
その証拠にほら
そういうと店員さんは バッグからあの花を取り出した
杏奈
な、何でここにあるの?
花屋の店員
持ち主の血を吸うと戻って来るんですよ
海斗
そんなことあんのか…
花屋の店員
…まだ血をほっしているみたいですね
杏奈
海斗に何する気?
海斗
お、おいこっち来んなよ
スーッグサッ
その花は海斗の体を貫いた
杏奈
い、いや来ないで
ぎゃああああああああ
花屋の店員
つかれましたね
ぎっくり腰になりそう
はなはいいですね
おちつきますし
まったり眺めるのも
えに描くのも
だいすきです
ぎっくり腰になりそう
はなはいいですね
おちつきますし
まったり眺めるのも
えに描くのも
だいすきです
花屋の店員
分かりましたか?
人生、始めが肝心ですね
人生、始めが肝心ですね