宮野 栄利香
水嚢 零捺
水嚢 零捺
そう言うと水嚢さんは立ち去ろうとした、が。
ぽとっと音を立て、何かを落とした。
宮野 栄利香
宮野 栄利香
──水嚢さんが落としたもの。
宮野 栄利香
水嚢 零捺
それは私がよく知っている、幸せになる白い"粉状タイプ"のモノだった。
宮野 栄利香
水嚢 零捺
水嚢 零捺
そう言って、精神超安定剤を私の手から取って、走って行った。
宮野 栄利香
宮野 栄利香
宮野 栄利香
私は、少し具合が悪いながらも走って 守琉のいる中学校へ向かった。
宮野 栄利香
宮野 栄利香
私は辺りを見渡して、守琉の居場所を探す。
宮野 栄利香
フラフラと覚束無い足で一部の部活を見て回った。
宮野 栄利香
シーン──
宮野 栄利香
そう考え直し、踵を返して 校門前に行く。
宮野 栄利香
それから数分後、ガヤガヤと校内が ザワついてくる。
宮野 栄利香
携帯を触っていると突然、守琉の名前があがる。
守琉の友達たち
宮野 栄利香
宮野 守琉
守琉の友達たち
携帯から目を離し、まもると呼ぶ方向へ目を向けると、そこには私の弟の守琉がいた。
宮野 守琉
守琉の友達たち
守琉の友達が、ニヤついた顔で小指だけにして言う。
宮野 守琉
守琉の友達たち
守琉の友達たち
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 栄利香
そう思って私は背を向けて、歩き出そうとした。
その瞬間─
宮野 守琉
私に気付いてしまったであろう 守琉の声が私の耳に届いた。
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
私が守琉に謝って帰ろうと思った瞬間、 守琉の友達の一人が声を出す。
守琉の友達たち
宮野 守琉
守琉の友達たち
守琉の友達たち
宮野 栄利香
宮野 守琉
守琉の友達たち
そして守琉は、私の手を引いて その場から早足で退く。
宮野 栄利香
宮野 栄利香
私の言葉に動きを止め、私の方へ向いた。
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 守琉
一瞬、守琉がなんでそんなことを言ってきたのか理解できなかった。
だって守琉は、思春期ってこともあるだろうけど、無関心っぽかったから…。
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
恥ずかしそうに耳まで真っ赤にしてそう答える。
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
無意識なのだろうけど、控えめに可愛くあっかんべーをしている。私は初めて、弟を可愛いと心底思った。
その後、守琉はボソボソとなにか呟いていたが、私には聞こえなかった。
宮野 栄利香
宮野 守琉
家に到着し、靴を脱いで靴箱に入れて リビングに行く。
宮野 栄利香
“疲れた”その一言に食い付いて、私に聞く。
宮野 守琉
心配の色が声から察した。 だから私は心配されないように、授業とかねと答えた。
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
昨日の言ってた"あれ"とは
なにやら可愛い小さいぬいぐるみを欲しがっていたので、それのことだ。
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 守琉
欲しいって言われた…となると。
宮野 栄利香
私が興奮気味に聞くと。
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 栄利香
ついに私の弟に彼女がと期待していたのだけれど、違ってどよーんと気持ちが沈んだ。
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
確信のように言われて そんなに…?と考えた。
そうしていると
宮野 守琉
突然、そんなことを言われた。 私が壊れることなんてありえないのにと不貞腐れた。
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
その言葉に刺があるように感じられる。
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 栄利香
宮野 栄利香
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 守琉
宮野 栄利香
そんなことを言われて 私の脳内はハテナだらけだった。