一平
...朝か
一平
昨日は嫌な夢を見たな
一平
...正夢にならないといいな
一平
って、なんでそんなこと考えてるんだ...
1人でブツブツ言っていると
母親
そろそろ起きなさい?
一平
母さん、おはよ
母親
おはよう、そろそろ愛菜ちゃんがくる時間だから行く準備しなさい?
一平
はーい
愛菜
眠そうだけど大丈夫?
こちらを向いて首を傾げながら聞いてくる愛菜
一平
変な夢見ちゃってさ、それで寝れなかったんだよね
愛菜
変な夢?どんな内容?
一平
あ、いや...えっとー
一平
『言えるわけがない、だって...』
昨日見た変な夢、それは....
愛菜
...くん、好きだよ
そう言って抱きついてくる愛菜
一平
『ちょっと、愛菜...』
夢の中だからかうまく体が動かない
振りほどこうとするが、全く動かない
一平
『あ...そうか』
一平の中にある答えが浮かんだ
そしてそのまま"ある行動"をとった
愛菜
なーに?
一平
愛菜が...に...くる夢...
愛菜
もう一回言って!
一平
え、あ、急がないと遅刻するよ!
愛菜
ちょっと!
逃げるように学校へ走るものの
愛菜
はぁ...はぁ...
愛菜
なんで逃げるの?
一平
だって...
愛菜
そんなに隠すような内容なの?
一平
...うん
愛菜
わかった、じゃあ聞かない
一平
ごめん
愛菜
いいよ
愛菜
ほら、学校いこ?
一平
...うん
一平
『こんな日常がずっと続けばいいな』
そう思う一平だったが、現実はなかなかそうはならない
なぜなら
一平
はぁ...晴人達からいじめられなければ毎日来るのにな
一平
保健室でリモート参加が許されてるとはいえ、ずっとこれはダメだよね
そう、周囲からのいじめが悪化し自宅か保健室でビデオ通話をつなぎ授業を 受けているが故に、一緒に登校することが少ないのである
一平
あの夢で気づいた
一平
朝はならないといいと思ったけど...
一平
...週末空いてるかな
授業を受けつつ様々なことを考える一平だった
【第4話】2年休日編へ続く (お読みいただきありがとうございました)