タケシ
なあサトル
サトル
ん?どした?
タケシ
お前ナナと付き合ってるらしいよな?
サトル
え?
サトル
まあ…
タケシ
マジかよww
タケシ
ナナがお前みたいな奴が好きとか草しか生えないわ
サトル
だよな。俺も信じられねぇよ。
タケシ
ま、幸せになれよ?なれねーだろうけど
サトル
なんで聞いてきたんだ?
サトル
嫉妬か?笑
タケシ
別に?ただ疑問に思っただけだよ。
サトル
ふーん
タケシ
お前さ…ナナが好きな宝石知ってるか?
サトル
知らない
タケシ
ターコイズさ
サトル
へぇ。
タケシ
俺ターコイズの髪飾りを持ってるんだ。
タケシ
だからやるよ。
サトル
いらないよ
サトル
相当な額するだろうし
タケシ
いや、貰ってくれ。
タケシ
元々は彼女にあげるつもりで買ったんだけど。喧嘩して別れちまったからさ。
タケシ
なんにも使う事ないし
タケシ
お前が彼女に送った方がいいだろ?
サトル
まじでくれるの?
タケシ
あぁ。ただ注意がある。
サトル
え?
タケシ
その髪飾りの金属製の花の部分には触っちゃダメだ。
サトル
なんで?
タケシ
さあな。
タケシ
俺が買った時に店主がそう言ってきた。
タケシ
だから絶対に触るなよ。何が起こるか分からねーから。
サトル
わかった。
タケシ
明日学校で会おう。
サトル
おけ
タケシ
よっ!
サトル
よぉ。
タケシ
はいこれ。
サトル
あんがと。
タケシ
ナナにも言ってやれよ?
タケシ
いいか金属製の…
サトル
分かってるよ。
ナナとの会話
サトル
ナナ!
ナナ
ん?どしたのサトル
サトル
今日お前ん家行っていいか?
ナナ
うん!大丈夫だよ!
サトル
良かった。渡したい物があってさ…
ナナ
えー。気になる〜。
サトル
楽しみにしといてくれ。
ナナ
うん!
サトル
ごめんないきなり。
ナナ
ううん。いいの。
サトル
あとこれ
サトル
受け取ってくれるか?
ナナ
!
サトル
…
サトル
えと…気に入らなかったらいいんだ。
ナナ
…
ナナ
そんなわけないじゃん!
ナナ
ありがとう😊
ナナ
嬉しい…
サトル
そ、そっか…!
サトル
良かった。
その日俺は喜んでくれた事に安心して金属製の花に触れてはいけない事を言い忘れてしまった。
サトル
タケシありがとな
サトル
ナナ、喜んでくれたよ。
タケシ
そっか。
タケシ
良かった。
サトル
…
サトル
おい!
サトル
おい!
サトル
どうなってんだこれ
サトル
あ…
タケシ
言い忘れたな?
サトル
…
タケシ
お前やっぱ忘れっぽいな
サトル
俺が殺したのか?
タケシ
いーや殺したのは俺よ。
タケシ
お前が忘れっぽいのを利用してナナを殺した。
サトル
は?
サトル
なんで?
サトル
なんで殺す必要があった?
タケシ
ナナは俺の元カノだ。
タケシ
あいつ。好きな人ができたって俺を振りやがった。
タケシ
どんな奴が好きなんだろうと思ったらまさかの俺が大嫌いなお前だった。
タケシ
だからナナにもサトル、お前にも復讐をしてやろうと思ってな。
サトル
ならなんで俺に花の事を伝えたんだ?
サトル
言わなきゃ俺を殺せただろう?
タケシ
そりゃお前が死んじまったらナナを殺せないだろうが。
タケシ
あと、お前がナナが死んだことを後悔する所も見たいし。
サトル
じゃああのターコイズはどうやって入手したんだ!
サトル
簡単には手に入れられないだろ?
タケシ
いーや超簡単。
タケシ
どう復讐しようか迷っていたらダチが髪飾りを渡してきた。
タケシ
「これのせいで母さんが死んだ。俺も死ぬかもしれないからこれをお前にやる。」
タケシ
そう言われてこいつを利用しようと思った。
タケシ
もちろんダチは死んだ。
タケシ
それで証明された。これは呪われた髪飾りだって事をな。
サトル
最低だ…こんな事。
タケシ
まぁ、そうなるわな。
タケシ
そんじゃ今からお前ん家行くから逃げんなよ
サトル
は?
タケシ
話しちまったからにはお前を消さなきゃならんだろ?
サトル
いや、待て
タケシ
実はもうお前ん家見えてるけど笑
サトル
来るな
タケシ
逃げたら次はお前の家族を殺してやるよ。
サトル
どうするつもりだ。
タケシ
お前を刺して携帯を取り今の会話を消す。以上
サトル
やめろ。
サトル
お前の将来が終わるぞ
タケシ
証拠さえなければいい。
タケシ
ついた。
タケシ
どこだい?
サトル
ここにいれば見つからない…
タケシ
おーい。サトルーどこだーい?
サトル
…
音が聞こえる。 床のきしむ音
タケシ
おーい!
タケシ
ここかい?
ドアが開いた。 まだ遠い。
タケシ
どこだーい?
サトル
…
どんどんドアが開かれる。
とうとう…向かいのドアが開かれた。
まだ遠いが確実に近づいている。
サトル
あ…あ。
ドアノブが回った。
タケシ
サトル見っけた!
サトル
お願いだ!殺さないでくれ!
サトル
この通りだ。頼む
タケシ
土下座されて助ける俺じゃないぞ。
サトル
お願いだ…お願いだ…
タケシ
…仕方ない
タケシ
でも警察に言ったりしたら容赦なく殺す
サトル
分かった。分かった。
サトル
ありがとう。ありがとう
タケシ
フン
数日後
サトル
なんで助けてくれたんだろ?
サトル
まぁいっか。
サトル
生きてるんだし。
サトル
あ、郵便がきた。
タケシからの手紙があった。
サトル
な、なんだ?
開くと何かが入っていた。
ひっくり返して手のひらに中の物をだした。
サトル
うわぁぁぁぁ!






