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むかしむかし
大層豊かな村があった。
外敵もいないその土地では、 入り口も塀もない、 開けた景観から
平和と言う言葉さえ、 杞憂なものと 捉えられるだろう。
村人達の表情は、 愉悦という感情が 普遍的であり、
それ以外の感情は 置き去りにされていた。
その光景を見ているのは、
万物を統べる神々であった。
ある神は言った。
土地神
土地神
土地神
その神は未来を見据えていた。
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
晴天の空に、一筋の星が
ゆっくり近付いてくる。
むかしむかし
大層立派な街があった。
統治者は熱意に溢れ、
その街からは、 文明と言う言葉を 体現させる景観があった。
聳え立つ大きな砦 地にある全てを、 観測するかの如き塔
その地の人々は、 活気の権化であり
他の追従を許さぬ程に、 その日に精一杯であった。
文明の火をかき集め 片手間に子をあやし、
石造りの家々からは、 知恵を形にした白煙が上がり 鉄の悲鳴が鳴り響く。
その光景を見ているのは
万物を統べる神々であった。
ある神は言った。
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
土地神
曇天の中、木漏れ日のような光が
ゆっくりと大きくなっていく。
土地神
神は項垂れる
土地神
土地神