暇つぶし前編〜後編

暇だった。

今日はこれといった予定がなかった

学校が休みの土曜日で、昼間に家を出た

わたしは、大学二年生で、都内の学校に通っている20歳の男だ

梅雨の晴れ間で、気温は三十度くらいあるだろう。

もうすぐ、本格的な夏がやってくるんだな

そう思うとワクワクした。

急ぐこともなく。最寄駅まで来た

チェーン店のカフェに入ってコーヒーを注文する。

ホットを頼んだ。アイスは、汗をかくまで我慢することにした

席について、ミルクも砂糖も入れずに飲む

携帯電話でダラダラと、イヤホンをして動画を眺める

たいして面白く感じない。

外出先で動画を見ても、あまり集中できない。

周りで人が動いてるので、意識が余所へ、移りがちになる

人が沢山いる場所は、わたしにとって、動画を見る環境として適していなかった。

三十分ほどして、トイレにたった

戻ってくると、レジに行ってサンドイッチを買った。昼食だった。

ちょうど、そのサンドを食べ終わった頃に、テーブルの上に置いてある携帯電話が振動した。

メールの受信だった。

確認すると、送信者の名前は表示されていなかった

知らないアドレスからのメールだった。アドレスはパソコンのものだ。

件名はない。本文を見る

新手のイタズラだろうか。

当然、無視することにした。

10分も経たないうちに。再び携帯電話が振動した。

見ると、同じアドレスから立つた。

本文を開く

一体これは、どういったタイプのイタズラなのだろうか

こんなメールが送られてきて、実際にこの送信者をたすけにいくにんげんなんているのか。

百歩譲って、もし、メールに記載されてる住所に行ったとしたらそこには何が待ち受けているのだろうか

恐いお兄さんだろうか。

暇な若者たちだろうか

まさか、テレビのドッキリ企画なんてことだったりして、

やっぱり、行くことにした。

今日は暇だった。それが理由の全てだ。