STORY9
【朝のターン】
テレビ
アキト
突然起動し音声の流れたテレビに反応しアキトが目覚める。
隣に寝ていたタケルを揺さぶり起こした。
タケル
アキト
タケル
二人の会話が聞こえシュウも目を擦りながら目を覚ました。続いてサクマが起きジュリを起こす。その後はサナエにカズハ、マキノと目を覚ました。
テレビ
今日はふざけたリスのような仮面を被っての登場だ。音声も小馬鹿にするような高いガラガラ声に加工してある。
シュウ
テレビ
タケル
テレビ
カズハ
シュウ
ジュリ
シュウ
カズハ
パッパ、パァァーん!
画面いっぱいに【屋上解放】と赤いびっくりマークと一緒に文字が映る。
テレビ
テレビ
何か閃いたのかサナエが【あっ!】と声を上げた。
マキノ
サナエ
テレビ
怪しげな笑い声、
この件についてタケルが提案した。
タケル
サナエ
タケル
アキト
タケルは気にしていた。
あの時、足並みを揃えていればフウカは死ぬことは無かったかもしれないと…。
ジュリ
サクマ
ジュリとサクマは昨日の夜のターンに調達した物資を独占している。数日間は食料と飲料に困る事はないだろう。
5F (本館 屋上)
プール シャワールーム
タケル シュウ アキト サクマ
ジュリ サナエ カズハ
マキノ以外の全員は、朝のターンにシャワーを浴びにきていた。マキノは足が負傷している為に動く事は困難と3A教室で待機している。
シャワールームはもちろん男女別で用意されていた。
サクマ
タケル
サクマはタケルの無駄なく引き締まった細身の身体に感心していた。
シュウ
サクマ
悲しそうな表情をするサクマ、彼もジュリの味方をしたくてしている訳では無い。ただ、ジュリの恋人として彼女を守っているだけなのだ。
シュウ
アキト
シュウ
シュウ
アキト
タケル
アキト
アキトは、2人に目を輝かせる。
自分には程遠い世界なんだと、。
アキトは、バスケも格闘技もしていない。生まれつき身体が小さくスポーツは苦手で力も弱かった。
サクマ
シュウ
タケル
シュウはサクマの肩を押しアキトの手を引いた。
アキト
タケル
サクマ
タケルは、アキトの目を見て微笑んだ。
その様子を見てサクマを笑みを浮かべる。
シュウは、2人のその様子に少し困惑をしていたが【俺だって知ってるぞ!】とタケルに便乗した。
タケル
サクマ
タケルは、サクマの目をじっと見る。
彼は頷いた。
タケルは気づいている。サクマの本性に、彼は根から悪い奴ではなく寧ろ本当は温和な性格の人間だと。
カズハ
サナエ
カズハ
サナエ
ジュリは鋭い眼光を2人に向けた。すると、二人は焦った様子で目を逸らし黙り込む。
サナエ
カズハ
ジュリ
カズハは唇を噛んだ。
明らかに敵視するカズハ、サナエは両手を組んで人差し指を合わせていた。
ジュリは、シャワーを浴びたままじっと目を瞑った、
ジュリ
【誰に嫌われようと構わない】
サナエ
カズハ
サナエ
カズハ
サナエ
カズハ
サナエは気を弱くしている。小さな手でカズハの腕を掴み少し力を入れた。
カズハは、必死にサナエを慰めようとする。だが、サナエの気持ちはずっと脆弱に揺らいだままであった。
シャワーを浴びたジュリとサクマはシャワールームから出て5Fのプールの入口の前で顔を合わせる。
サクマ
ジュリ
ジュリはサクマの手をとって握った。
ジュリ
サクマ
ジュリはサクマに抱きつきサクマは力強く抱きしめた。
時々見せるジュリの弱いところを知っているのはサクマだけだ。
いつも強気なジュリだが彼女も不安で堪らない。そんな、ジュリの弱いところを支えているのがサクマであった。
ジュリ
サクマ
二人の愛は強く繋がっている。
その愛は簡単に奪う事はできない。
コメント
3件
テレビ?嫌だな… タケルさん毒味なんてすごいな…… ジュリさんとサクマさんすげぇ… フム(( ˘ω ˘ *))フム…サクマさんは温和の性格か…… 続き待ってます!