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転校初日にしては

色々なことをしてしまったな…。

蒼汰

まぁ、また

蒼汰

明日にでも来るか

1日に全て準備すると

他の人に見つかるリスクが

高くなってしまう.

そうすると色々不便なことが多い.

最悪の場合、ゲームをすることが

不可能になってしまう.

それだけは絶対に避けたい.

そう思いながら

ゲーム教室を出る.

なんか、掃除をしただけで

いっきに疲れたな.

職員室で先生に上手く生徒の情報を

聞きだすつもりだったが、

また今度にするか…。

一度ゲーム教室を見て、

それから1度も振り返らずに

家へ帰った.

【第4章】 学校生活

私立の高校に転校して

もう1週間が経過する.

そして、最初の時には

曖昧だったクラスの上下関係が

確信へと変わった.

表では先生が言っていたように

皆が仲良く

元気で明るいクラスだ.

だが、裏では

イジメをして楽しんでいるヤツと

それを見て何も言えないヤツ、

イジメられているヤツの3つに

わかれていた.

まぁ、俺はどれにも

入っていないと思うが…。

いや、周りからすると

俺はイジメを見ているが

何も言えないヤツに

分類されているのか?

もしその分類に入っていたとしても

俺はそんなものには

興味がない.

これから命がけのゲームをするって

いうのに、そんなことに

一々気になったりしない.

気にしたって時間の無駄だ.

川辺あかり

おい!クソ南~、

川辺あかり

何見てんだよ!!

はぁー、また始まったか…。

ため息をつきながら

声のする方向を見ると

川辺あかりを中心に

南 恭子をイジメていた.

川辺あかりは

イジメのリーダー的存在で

一緒に行動しているヤツらと

色々な生徒にイジメをしているらしい

南 恭子へのイジメは

入学してすぐだと聞いているから

もう1年以上も

イジメられていることになる.

あいつ、よく耐えられるよな…。

少し同情したが特に何もしない.

俺は自分の席に座り、

その光景をただ眺めていた.

南 恭子

許して…!!

南 恭子は今にも消えそうな

か細い声で必死に抵抗をする.

足には無数のアザがあり

何度も蹴られたとわかる.

川辺あかり

はぁ~?キモッ!

川辺あかり

ちょっとトイレ来い!!

南 恭子

キャ!止めて!!

川辺あかり

うるせぇよ!来い!!

南 恭子は女子たちに

両腕を掴まれて、

そのまま教室を出て行った.

だから学校は嫌いなんだよ…。

三年間変わらないクラスにいると

必ず何かいざこざが起こる.

仲直りしたとしても

どこか間に壁があり

徐々に空気が変化する.

これは声には出さず

目には見えない暗黙の差別である.

あたりを見ると、

まるで今さっきの出来事が

なかったかのように

雑談を始めていた.

イジメを見ていたことを

真っ向から否定している風にも

とらえることができる.

皆関わりたくないのか?

イジメをしていないから、

自分たちには関係がない

とでも思っているのか?

いや、単純に人に無関心なのか?

あぁ、なんでイジメなんていうものが

あるんだよ!

…あれ?

なんで俺こんなにキレてんだ?

自分や友達が

イジメられているわけでもないのに.

なんでなんだ?

顔には今の気持ちは出していないが

心の中では

どす黒い感情でいっぱいだ.

その時また何かを

思い出しそうだったが

途中で消えてしまった.

何もしないまま、

時間だけが過ぎていく.

俺は学校が終わると、

必ずあの教室へと向かう.

最近、学校の許可もなく勝手に

模様替えをして

カーテンは黒で白く塗った

長いテーブルの上には

あの将棋盤と駒を置いた.

こんなに大胆な

行動をしているのだが

誰もこのことには気づいていない.

この教室の存在を

先生たちは

知っているのだろうか?

上手くいき過ぎていて

逆に恐怖すら感じてくる.

ゲーム教室はモノクロで

廊下とは別世界のような

感じになっている.

まるでチェスの盤の上でもいるような

とても不思議な感覚におちいる.

ゲームを実行するために、

色んなヤツらとアドレスを交換し

今ではクラス全員の

メールアドレスを持っている.

ここまで来るのに

2か月経った.

やはりこんなもんだろう…。

今のところ

何も問題は起きていない.

蒼汰

さて…

蒼汰

ここまでそろったのはいいが

蒼汰

どんなゲームをするか

主催者と書かれている駒を

見つめながら呟く.

強制的で誰にも俺が主催者だと

気づかれないような…。

手紙…。

それは筆跡でわかるだろうし.

メール?

いや、それは完璧に俺が

主催者だとバレる.

メール…。

携帯電話…。

そうか…!!

次の日学校が終わると

すぐに2台目の携帯電話を

買うためにお店へ行った.

その理由は、

言わなくてもわかるだろう.

店内に入ると笑顔の店員から

スマートフォンをすすめられて

そこには色々な機種、色がある.

店員

他にも機種はございますが…

蒼汰

ありがとうございます

蒼汰

あの、一番安いのは?

いくらバイトで

お金を貯めたからといって

そんなに多くはない.

メール以外は

使う必要がないのだから

別に性能とかどうでもいいのだ.

店員

お安いのですか?

店員

それならこの機種は

店員

いかがでしょうか?

俺の目の前に携帯電話を差し出す.

数年前に発売したものの

あまり人気がなく

安くなったらしい.

蒼汰

色はこの色以外に

蒼汰

何色があるんですか?

店員

色はホワイト、ピンク

店員

ブルー、ブラックの

店員

4種類から選べます

蒼汰

じゃあブラックで

蒼汰

お願いします

店員

かしこまりました

店員

少々時間がかかりますので

店員

お待ちください

そう言って店の奥へと入っていった.

今持っている携帯電話は白.

そして今回買う携帯電話は黒.

まるで善と悪のようだ.

ボーッと窓の外を眺めていると、

さっきの店員が新しい黒の

携帯電話を持ってきて、

支払いや手続きをする.

店員

ありがとうございました!

店員が笑顔で言うのを横目に

俺はそそくさと店を去った.

そしてその携帯電話に

クラス全員のメールアドレスを

登録する.

これで全てがそろった…。

あとは今日中にゲームを考えて

この黒い携帯電話に

打ち込めば完璧だ.

さて、皆はどうなるのだろうか?

あははっ、

楽しみだ…。

❤️きたら続き出します!!🙌 読んでくれて ありがとです!!🥀 遂に次の話はおまちかねの ゲーム開始です!!🙌 ぜひ他のも 見てみてください!!😊

この作品はいかがでしたか?

401

コメント

3

ユーザー

続き早くよみたーい

ユーザー

めっちゃ気になります!(>∀<)

ユーザー

次が楽しみです!

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