テラーノベル
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その日はいつもよりも気分がよかった
陸と話をしたからなのか
イルの気持ちは凄く晴れやかだった
制服に着替えると
スカートのポケットに交換した陸のカッターを入れた
浜松イル
深く深呼吸をして玄関扉を開く
駅までの道は風が心地よくて
満員の電車が少しキツかったが
人の視線を感じることはなく
学校までの足取りも軽くなっていた
いつもよりも早い電車で来たため
圭子にも穂波たちにも会うことはなく
教室には何人か人がいたが
イルを攻撃する人はいなかった
徐々に生徒が増えていく教室の中で
イルを指差してヒソヒソと話す生徒達
いつもなら苦痛に感じることだが
不思議と気にすることなく席に座っていられた
しばらくして穂波達がやってくると
坂井穂波
坂井穂波
わざと聞こえるような大きい声で近づいてきた
イルはそれを無視して座り続けていたが
イルの態度に腹を立てた穂波は
イルの椅子を何度も蹴り
坂井穂波
坂井穂波
イルの髪の毛を掴んだ
浜松イル
高尾雄大
吉崎隆
坂井穂波
ところが
予鈴の音がしても圭子は現れず
時間に正確な圭子が来ないことに
穂波達は少し困惑していた
担任(北見)
担任の声に皆が席に座ると
いつものように出席の確認を始める
担任(北見)
それでも圭子は現れず
イルの心臓の鼓動が早くなっていく
浜松イル
一緒にいると比較される
そんな理由から圭子のことを避けていたイルだったが
それでも圭子の存在は大きく
圭子のいる場所では攻撃を受けたことがなかったため
これからの一日を想像するだけで
徐々に不安な気持ちになっていった
担任(北見)
坂井穂波
坂井穂波
担任(北見)
担任(北見)
用件を伝え終えた担任が教室を出ていく
授業開始まであと10分
皆が穂波の動向を気にして
多くの視線はイルへと集中していた
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