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朝。村の広場に、見慣れない鳥が舞い降りた。
「おや、これは……」
noさんが鳥の足に結ばれた小さな巻物を見つける。
「手紙……?」
mf君が覗き込む。
noさんが巻物を開くと、そこには丁寧な筆跡でこう書かれていた。
『白霧の村の皆さまへ
長らく消息を絶っていた“霧の地”が再び観測されました。
近く、調査団を派遣いたします。
外の世界より、敬意と再会の願いを込めて──
風見の都・調査局』
「……外の世界、だと?」
jpが眉をひそめる。
「風見の都……」
mnrが低く呟く。
「まさか、まだあそこが残ってたとはな」
「知ってるの?」
etが尋ねる。
「ああ。霧が広がる前、俺たちの村は外の世界とつながってた。
風見の都は、記録と風の技術を司る場所だったんだ」
「じゃあ、そこから人が来るってこと?」
rnが目を輝かせる。
「うん。でも……」
noさんが巻物を見つめる。
「“調査団”って言葉が、ちょっと気になる」
「外の人たちが、霧のことをどう思ってるか……わからないもんね」
ya君が真剣な表情になる。
「警戒は必要だな」
mf君が頷く。
「でも、会ってみたい」
etが言った。
「私たちが守ってきたこの村を、ちゃんと伝えたい。
霧のことも、mnrのことも──」
「……そうだな」
mnrが静かに頷く。
「俺たちが選んだ未来を、ちゃんと見せてやろう」
「じゃあ、準備しよう」
jpが立ち上がる。
「外の奴らが来る前に、村のことを整理しておくんだ」
「うん!歓迎の花も飾らなきゃ!」
dnが張り切って走り出す。
「ふふ、にぎやかになりそうですね!」
rnが笑う。
「etさん、外の世界に行ってみたいですか?」
noさんが尋ねる。
「うん。いつか、みんなで行けたらいいな。
でも今は、ここで待ちたい。
この村で、ちゃんと迎えたいの。
私たちの物語を、伝えるために」
風が、またひとつ、村を包み込んだ。
けれどそれは、もう恐ろしい霧ではなかった。
新しい出会いを運ぶ、やさしい風だった。