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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#イケメン
蒼乃 月
34
管野アリオ
188
「……ここね、私がいつも昼休みに過ごしている公園なの」
美花が遠くを見やりながら、ポツリと零した。
四阿のベンチに腰掛けながら、圭は園内をざっと見渡す。
公園というより、広場のような場所は、隅に花壇や樹木、四阿が点在している場所。
ここで美花は、何を思いながら昼休みを過ごしているのだろう……と、彼は考えを巡らせた。
十七時を過ぎたとはいえ、外はまだ明るい。
圭は、憂いを帯びている美花の表情に視線を移しながら、話のきっかけを探した。
「…………美花」
彼が辿々しく、彼女の名を紡ぐと、美花にゆっくりと顔を向けられる。
「本当に…………すまなかった……」
膝の上に両手を突き、首を垂れる圭。
彼女が、どんな表情をしているのか分からないが、今、彼にできるのは、美花にしっかりと詫びる事。
「俺が、元恋人に、しっかりとけじめを付けなかったせいで…………美花を傷付け、苦しませてしまった……」
彼の筋ばった手が、次第に丸く形を変えていき、ギュッと握られる。
「美花にとっては、言い訳にしか聞こえないだろうが、元恋人との関係は、既に終わっている。俺の心は…………美花だけだ。それだけは……信じて欲しい……」
彼女に縋るように、圭は、さらに深く頭を下げた。
「…………圭……ちゃん。顔を上げて?」
しばしの沈黙の後、彼は美花に諭されると、おぼつかない様子で、あどけない彼女の顔立ちを伺った。
「圭ちゃんの元彼女さんが私に会いに来て、圭ちゃんの過去を色々教えてくれた。それって…………本当なの?」
「……っ」
薄茶の大きな瞳に、彼は射抜かれる。
美花からの問い掛けは、圭にとって正直辛い。
だが、自身の過去を言わなかった事で、美花が傷付き、悲しみ、苦しませてきたのは彼のせいである。
正直に伝えて、彼女に嫌われてしまったら、仕方がない。
美花も、過去の恋愛と自傷行為、先天性の病気の事を、彼に打ち明けてくれたのだ。
圭は覚悟を決めつつも、苦渋の眼差しを彼女に向ける。
「ああ……。事実…………だ……」
コメント
1件
うわああ第200話おめでとうございます…!!🎉✨ この公園のシーン、静かだけど二人の心の距離がギュッと詰まってる感じがたまらなく切なかったです…😭💔 圭くんが「俺の心は美花だけだ」って必死に伝えるところ、声に出して応援したくなりました。美花が「顔を上げて?」って優しく促すところでこっちまで息止まる…。過去をさらけ出す覚悟決めた圭くん、本当に男前…! そして「美花も打ち明けてくれた」っていう信頼の積み重ねがもう尊すぎて胸が熱くなったよ…次どうなるか気になりすぎる!!🔥💕