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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#イケメン
蒼乃 月
34
管野アリオ
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圭の苦し紛れに放った言葉に、美花の胸の奥が、強い力で圧迫されたように痛い。
彼女の表情は、みるみる濁っていき、言葉を詰まらせてしまう。
(やっぱり……本当だったんだ……)
美花は圭から視線を外し、足元に視線を落とす。
「じゃあ……圭ちゃんにとって…………私は……身体目的の……遊び…………だったの?」
「それは違うっ!!」
顔を逸らしたまま、美花は尻すぼみに問い掛けると、圭が強い口調で即否定した。
「美花に出会うまでの俺は、確かに酷い男だった。当時、副社長だった俺は、肩書きを盾にして、女にチヤホヤされる事で、優越感に浸っていた。恋人がいても…………平気で二股を掛けていた」
圭から、懺悔するように自身の過去を打ち明けられるけど、美花にとって、耳を塞ぎたくなるような内容。
「俺は……怜の恋人を奪った。最終的に婚約までしたのに、元恋人と身体の関係を持ち続けて……。それが親父に知られて…………俺は、副社長からDTM事業部の課長に……降格させられたんだ」
彼の話を聞きながら、美花は、千夏に言われた事と答え合わせをするように、思考を巡らせる。
黒の高級SUV車と、圭が一人暮らしをしている、立川駅すぐ近くのマンション。
二人が恋人となった翌日、彼は最初に、ハイクラスブランドのジュエリーを美花に買おうとしていた。
彼女は断ったけど、圭から『美花に贈らせて欲しい』と言われ、別のジュエリーブランド店で買ってもらったネックレスは……もうない。
彼が、ハヤマの社長の息子だった事は、本人の口からチラリと聞いたけど、副社長だったから経済力があったのだ、と美花は考える。
「そうだったんだね……」
美花は、これまでの圭の振る舞いを思い返して、困ったように目尻を下げた。
「だが……美花と出会って、俺は……変わったんだ。君と国営公園に行った時…………ボートに乗って、美花がボイスレコーダーで歌を録音したのを見て…………俺は……ドキッとしていた……」
圭の想いを聞かされた美花が、静かに瞠目させる。
「美花への想いに気付いた俺が、神宮外苑で告白した時、美花も俺に想いを寄せてくれていた事を知った時は…………本当に嬉しかった。だが、付き合っていくうちに、俺の過去を君に知られたら、確実に俺から離れていくと思うと…………言えなかった……」
やがて、彼が地面に視線を向け、顔を顰めさせていく。
「美花を失う事が……俺にとって…………一番怖かったんだ……」
圭が声を掠れさせ、苦悶に満ちた表情を浮かべながら、過去を打ち明ける。
「美花に会えない時……元恋人から、復縁したいと連絡が何度か来ていたが…………俺は、仕事が忙しいのを理由に、無視していた。俺がキッパリ断っていれば……元恋人が美花に会う事もなかっただろうし……君が悲しむ事も、傷付く事もなかっただろう。だから……」
圭が天を仰いだ後、涼しげな瞳を向けられたが、そこに映る色が、美花には悲愴に暮れているように見えた。
コメント
1件
ちょっとまってこの回エモすぎる……!!!😭💕 圭くんの過去告白、重いけどちゃんと向き合おうとしてるのが伝わってきて苦しい……「美花を失うことが一番怖かった」ってセリフ、マジで胸に刺さったよ……。 美花ちゃんの「身体目的の遊びだったの?」って問いも切なすぎて、二人の関係がどう転ぶかドキドキしながら読んだ💦 次が気になりすぎるよ〜!続き楽しみにしてるね!!