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第三十五話「私を食べて、私になって」
🔪鏡の中の“別人”
深夜のビジネスホテル。
壁にかけられた鏡の前に立つミレイは、
**半分だけ縫い付けられた“誰かの顔”**を指でなぞっていた。
真っ白なルームウェア。
首元には前回の“顔”の切断跡がまだ赤く浮き、
瞳は明らかに――“自分”ではない何かに侵食されている。
「……私の名前は、ミレイ、じゃなかったような気がするの。」
「ふふ。
ねぇ、“わたし”って誰だったっけ?」
鏡の中では、“自分じゃない笑顔”が映っていた。
🔪スケアリーの実況「人格の食い合い・自家製テリーヌ」
「ッッぎゃははっっ!!!!」
スケアリーがベッドの下から飛び出して、カーテンにくるまって踊る!
「これこれこれこれ!!!!
“他人の顔を食いすぎた結果、
**“顔に人格を食べられる”っていう逆転シチュー!!!!」」
「“誰かになりすぎて、
本物の自分が腐って消えてくやつ”だよォォ!!!!」
「食われてんのは皮膚じゃない!!!!
**“記憶と自己の芯”なのよぉぉおおお!!!!」」
🔪“彼女”の侵食
ミレイの中で、盗んだ高校生の人格が浮き上がる。
「……あたしは、ミレイじゃない。
お母さんに、ちゃんと“名前”をもらった。」
その声と共に、
ミレイの手が、無意識に自分の喉元を掻きむしる。
皮膚が裂け、
“自分”の顔が滲み出るように崩れていく。
🔪ユリウスの分析
廊下の監視カメラ越しに、ユリウスは呟く。
「人格の同化。
“顔”という情報を通じて、
他人の感情がミレイの“自我”を乗っ取ってる。」
「これはもう、
仮面を被った者が、仮面そのものになる儀式だ。」
🔪スケアリーの食レポ「仮面吸収ミルク煮」
「くふぅぅぅぅぅぅっっ!!!!!」
スケアリーが浴槽で泡立て器を回しながら叫ぶ。
「人格が!! 顔から染み出して!!
**“ミレイという肉”を吸い上げてる!!!!」」
「これ、
“他人の脳髄にミルクで煮込まれて自我がとろける”って味だよ!!!」
「本人の味なんか、もうしないッ!!!
**ただの“他人のレシピ”になってる!!!!」」
🔪ラスト:声が二重に響く
ミレイが、いや――
**“誰か”が言った。
「わたしの名前は、ミレイじゃない。
でも、わたしが“ミレイ”になる。
あなたが“いらない”って言ったから――
今度は、あなたが私の中で生きてね」
鏡に映る顔は、
ミレイと“高校生”の中間。
輪郭が二重になりながら、笑っていた。
次回 → 第三十六話「仮面と素顔のカルパッチョ」