📩 相談
中学二年生・仮名:Nさん
“仲良しグループ”の予定で、私だけ呼ばれませんでした。
気づかれたくなくて、いつも通りに笑ったけど……内心すごく焦りました。
“たまたま”かもしれないけど、理由を考え出すと止まらなくて。
自分のどこが嫌だったのか、何をしたのか、ずっと反省みたいなことばかり考えてしまいます。
“誘われなかった”ってだけで、世界から少し外れたみたいで、胸がぎゅっとします。
みんなの前では平気なフリしてるけど、本当はすごく苦しいです。
遥
「……それ、めちゃくちゃ分かる。
予定に呼ばれなかっただけで、心がドッて沈むんだよな。
“嫌われた?”“忘れられた?”って、勝手に全部自分のせいにしちゃう。
でもさ……誘われなかった理由って、自分の想像よりずっと“薄い”ことの方が多いんだよ。
ただの流れとか、人数合わせとか、ほんとそんな感じ。
なのに、自分だけ自分を責めちゃうんだよな」
蓮司
「“誘われなかった”って現実より、
“その理由を知らされない”ことの方が苦しいんだと思う。
Nさんは“気にする力”が強いから、空白があると埋めようとする。
でもさ、誘いって相性とかタイミングとか、ほんとにそれだけで変わるよ。
呼ばれなかったからって、Nさんの価値が欠けたわけじゃない。
むしろ“傷つく心”があるってことは、人とのつながりをちゃんと大事にしてる証拠。
それは誇っていいよ」
日下部
「……“誘われなかった自分”と向き合うのって、実はすごくしんどい。
でも、Nさんが想像してるほど人って他人の行動に意味を込めてない。
たまたま、ただそれだけ。
なのに、その“たまたま”を自分の欠点と結びつけてしまう。
それが苦しさの正体だと思う。
Nさんは、悪くない」
遥
「平気なフリって、ほんとは強がりなんかじゃなくて、
“関係を壊したくない”って気持ちの裏返しなんだよな。
だから、その優しさまで否定しなくていい。
誘われない日もある。でも、それでNさんが一人ぼっちになるわけじゃない」
蓮司
「ほんとに合う人なら、“誘われなかった日”で関係は揺れない。
呼ばれない日があっても、また呼ばれる。
それが“縁”ってやつだよ」
日下部
「……“外された自分”を責める必要はない。
Nさんが悪いんじゃなくて、ただ世界のリズムとズレただけ。
また合う日が来るよ」
🗝 三人からのことば
遥:「呼ばれない日があっても、居場所はなくならない」
蓮司:「“たまたま”を自分の欠点と結びつけなくていい」
日下部:「理由のない出来事に、自分を傷つける意味を持たせないで」
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