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高校一年生・仮名:Sさん
普段は普通に話せるのに、友達の前だと急に声が小さくなります。
嫌われたくなくて、気を遣いすぎてしまって……。
意見を言う時も、“間違ってたらどうしよう”って思って、
結局言葉が喉で止まってしまいます。
“いいよ”“なんでもいいよ”ばかり言ってるうちに、
自分がだんだん薄くなっていく感じがして怖いです。
みんなと一緒にいるのに、自分だけ透明になったみたいで……。
どうしたら“自分の声”を出せるんでしょうか。
遥
「……分かる。
嫌われたくないって思うほど、声って縮むんだよな。
“ちょっと違うな”って思っても、
言った瞬間に空気変わるのが怖いから、黙る。
でもさ、声が小さくなるのは“弱い”からじゃなくて、
ちゃんと相手を見て、場を壊さないようにしようとしてるからだよ。
それ、むしろ優しすぎるくらいだ」
蓮司
「“自分を消してでも、場を守ろうとする”って、
Sさんが思ってるよりずっとしんどい選択だよ。
声が小さくなるのは、臆病なんじゃなくて、
それだけ慎重で、気配りが行き届いてるってこと。
ただ……気遣いって、片方だけが出し続けると自分を削る。
友達なら、Sさんの“ちょっと大きい声”くらい、ちゃんと受け止められるはずだよ」
日下部
「……“消えたくない”って思えるうちは大丈夫だよ。
ほんとに限界になると、自分が声を持ってることすら忘れるから。
Sさんはまだ、“自分が透明に見えてしまう”って感覚をちゃんと持ってる。
それは、自分を失わないためのサインでもある。
焦らなくていい。
声は小さくても、ちゃんと“そこにいる”ってことだから」
遥
「無理に大きい声を出す必要はないけど、
“これだけは言っときたい”って思った一言だけでいい。
その小さな一言が、Sさんの声だよ。
友達は案外、それを待ってる」
蓮司
「優しさで小さくなってる声なら、
もう少しだけ自分のために音量上げていい。
壊れない関係なら、それで壊れたりしない」
日下部
「……消えたくないって思った気持ちを、裏切らないで。
Sさんの声は、小さくても確かに“存在”なんだ」
🗝 三人からのことば
遥:「声が小さくなるのは、優しさの証拠だ」
蓮司:「自分のための一言だけでいい。それが“本当の声”」
日下部:「透明に感じても、ちゃんと“ここにいる”って忘れないで」