ふっ、と空気を吐き出すように、自然と目が覚めた。
薄く押し上げた瞼の向こうに、テレビとテーブルが見える。
見慣れない部屋の様相に、まだ覚め切らない意識の中で首を捻れば、頭頂部がこつん、と何かに当たる。
ベッドの木枠にしては柔く、枕にしては硬い。
はて、と思いながら、身動ぎして、ようやくわかった。
背中に感じる温さに、それが人であることを。
思わず息を潜めると、微かに彼の寝息が聞こえる。
どうやら、私が先に目覚めたようだ。
そんな事実に思い至りながら、更に耳を澄ませば、やけに静かな室内に気づく。
昨日はあんなにも強い雨が降りしきっていたのに。
そして、耳を裂くような雷鳴が轟いていたのに。
一晩明けた今はもう、すっかり嵐が去って静けさを取り戻している。
知らず、ほう、と安堵の吐息が零れた。
いつの間にか眠っていたのは、怯え疲れたからか。それ*************
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