ほんの少し、温かい何かが頬に触れた気がした。
誰かの手。そんなはずないのに──でも、どこか懐かしい匂いがして。
💛「…ん……」
ぼんやりとまぶたを開けると、見慣れシルエットが目に入った。
💛「め、めめ……?」
ソファの前にしゃがみこんで、俺の頭を撫でながら顔を覗き込んでいるめめがいた。
俺が眠ってる間に風呂に入ったのか、スウェット姿で、少し髪がしめっている。
🖤「おはよう」
柔らかく微笑むめめの顔に、安心できた気がした。
💛「…なんで…来れねぇって……」
🖤「どうしても、今日中に会いたかったから」
めめは、そっとポケットから小さな箱を取り出した。
🖤「誕生日プレゼント、はい」
俺が箱を受け取って開けてみると、そこにはシンプルなシルバーの片耳ピアス。
ほんの一瞬だけ目を見開いて、それから、ふっと笑って──
💛「……ありがとう。めめのセンス、好き」
🖤「でしょ」
めめは微笑んで、指先を俺の耳に伸ばす。
🖤「つけてあげる」
💛「ん……」
優しく耳たぶを撫でられて、少しだけ身をすくめる。
カチッと、ピアスがはまる音。
めめが指先で軽く、そこをなぞるように撫でた。
🖤「これで、どこにいても俺を思い出して」
💛「……うん、ありがと」
目を伏せて小さく頷いた。
ほんの少し唇を噛み
💛「…寂しかった……」
声は小さく、照れくさそうに。
けれどめめはその言葉にふっと笑って、俺の手を取って、自分の頬にあてた。
🖤「……俺も」
指先に、じんわり伝わる体温。
ようやく温もりを取り戻したように、俺はそのまま、めめの胸元に顔をうずめた。
💛「来てくれて、ありがと…」
胸に顔をうずめた声は、かすかに震えていた。
寂しさを押し殺していたせいか、ぽろっと
溢れた言葉の温度がそのままめめの胸を打 つ。
めめはそっと抱き寄せて、その髪に唇を落
とした。
🖤「俺、もっと早く来たかった」
💛「…ううん、こうして来てくれたのが、嬉しい」
俺の手を取って、指を絡める。
その指先がかすかに冷えていた。
めめはたまらず、その指にキスを落とした。
🖤「ねえ…少し、触れていい?」
その問いに、ほんの少しだけ領いた。
まるで、全部を委ねるように。
──
唇が重なる。
最初はそっと触れるだけだったのに、 唇を 開いた瞬間、溜め込んでいた感情が溢れ出すように、めめの舌が俺の奥まで入り込んでくる。
💛「……っん、んぅ……めめぇ」
キスは優しく始まって、次第に深くなる。
吐息が漏れて、肩が震えた。
🖤「……照くん」
呼ばれるたびに、熱が走る。
ベッドまでの距離なんて、数歩だった。
でも、ソファの上で唇を離せないまま、めめ は俺の太ももに腕をまわし、軽々と抱き上げた。
💛「っ……め、めめ」
ベッドに押し倒されると同時に、服の隙間 から指先が胸元をなぞる。
筋肉に触れられるたびに、ビクン、と反応してしまう自分が悔しいほどに情けなくて、で
もーー心地いい。
🖤「照くん、今日は俺のことだけ考えて?」
唇が、鎖骨から胸元へ。
舌がそっと撫でられ、身体が跳ねる。
💛「っ……や、めめ…そこ、敏感……」
抗うような声も、手首を優しく押さえらて、力を失っていく。
🖤「全部、知りたい」
💛「……もう知ってんだろ、 ばか…」
めめの手が腰に回る。
肌に触れられるたび、息が甘く震える。
今はただ、快楽に溺れるまま。
──
ベッドの上、乱れた衣服、濡れた吐息、重く重なり合う肌。
めめは優しく、でも確実に追い込まれていく。
💛「ん…ぁ、や……っ」
快感と恥ずかしさに震えながらも、奥を探
るように動くめめの指に、体の奥がきゅっ と締まる。
🖤「俺の指だけで、こんなに……可愛い」
💛「っ……、や…ぁ」
🖤「……いれるよ…」
熱の奥まで繋がる瞬間、俺の手がぎゅっとシーンを掴む。
💛「うぅっ、 ん……めめ、…も、だめ……」
🖤「だめじゃない 」
何度も重なる身体、触れるたびに名前を呼
ぶ声。
身体は、まるで反抗できずに揺れていた。
──
終わったあと。
めめに抱き締められながら、そっと目を閉じた。
💛「……なんか、力、入んなくなっちゃった」
🖤「それ、俺のせい?」
💛「……だな」
くすっと笑って、目黒の胸に顔を埋める。
💛「でも、めめが俺のとこに来てくれてよかった」
🖤「うん。来なきゃ絶対、後悔してた」
俺の髪を撫でながら、めめはそっとキスを落とした。
夜風の音が静かに流れ、時計の針が0時をま わる。
誕生日は終わったけれど、心には、優しい 幸せが残っていた。
完
コメント
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読み返したら、誤字とか変な隙間空いたりしてて、修正しました。まだあったらすみません🙏
はあーーーーすき🖤💛