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私の名前はひなた。昔、小学校の近くにあったプールで変な母子にからまれ、無理やり裸の写真を撮られたことがある。すごく嫌だった……はずなのに、11年くらい生きた中で一番興奮した。それ以来、またお外で裸になりたいって思うようになっちゃった。この間お医者さんごっこして以来、親戚の子たちと遊ぶのが最近の私のブーム。今日は何して遊ぼうかな。
「こんにちはー」
あ、おばさんがきた。ということは、今日も親戚の子たちの子守だ。
「こんにちは、おばさん!」
「ひなたちゃん、今日もうちの子、頼める?」
「もちろん、いいですよ」
「あら、ありがとうね!助かるわぁ~」
私は、子どもたちを家に招き入れた。
リビングに通すと、早速、おもちゃ箱からオモチャを取り出して、ゲームを始めた。しばらくすると、みんな飽きてしまったのか、次はおままごとが始まった。まずはお母さん役と子ども役に別れて配役を決めるらしい。私は当然のように、子ども役の方に入れられた。二人とも大人の役をやりたいのね。
「じゃあママ役は僕ね!」
そう言って、男の子の一人が前に出た。
「僕はママやるから、ひなたちゃんは赤ちゃんやってくれる?」
「えっ……」
それはちょっと恥ずかしい……。でも、私が赤ちゃん役やらないと始まらないし……仕方ないか……。
「うん……わかった……」
「やったー!それじゃ、始めよっか」
こうして、おままごとの幕が上がった。私は今、ベビーベッドの上で仰向けに寝かされている設定だ。そして、男の子がお母さん役、女の子がお父さん役だ。
「ほら、パパだよぉ~」
「うぅん……、ば、ばぶー」
さっきまで普通に話していたのに、急に赤ちゃん言葉になった。なんか変な感じだけど、まあいいか……。それにしても、赤ちゃん役ってどうすればいいだろ? けっこう難しい。とりあえず手足を動かしたり、泣き真似をしたりしてみるけど、なかなかうまくいかない。そのせいか、おままごとも今一つ盛り上がらない。
「うーん、役を変えよっか?」
と私から提案したら、二人とも賛成してくれた。今度は男の子がお父さん役、女の子がお母さん役そして私は……
「そうだ、ペット飼いたかったんだ。お姉ちゃんは、ペット役やってよ」
「ええっ、まあ、いいよ」
しぶしぶ引受けたふりをしたけど、これはチャンスかもしれない。
「さっきは赤ちゃん役、ちゃんとできなかったから、ペット役は本格的にしよっか」
そう言って私は、昔使っていた犬用の首輪と紐を持ってきた。これなら本格的だし、きっと喜んでもらえるはず。
「うーん、ペットは服着ていないよね」
そう言って私は、ワンピースとショーツを脱ぎ、赤い革製の首輪をつけた。裸に首輪。私はこの光景を見てドキドキしている。
「えへへっ、似合う?」
「うん」
「ひなたちゃんすごい!」
「じゃあ、散歩しよう!」
「わんわん!」
私は四つん這いになって歩く。なんだか本当に犬になったみたいだ。
「わふわふ」
「ひなたちゃんかわいい!」
「わん!」「よし、じゃあお外で散歩だ!」
「わ……えっ」
お外!?いきなりすぎるよ!心の準備できてないんだけど!(続く)