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誰にも会ってはいけない

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誰にも会ってはいけない

56 - 第6夜 ミッドナイトキャンパス・ゼロ①

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2022年10月01日

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この物語はフィクションです。

実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません

注意:一部、 グロテスクな表現があります。ご注意下さい。

 感触や空気の違いを感じられ、そして薄く目を開けて周囲の状況を探れるのなら、ここがどこかの見当はつく。

 僕はこの場所がどこであるのか、もうわかっていた。

 慎重に辺りを探り、影や人の気配がないことを確認してから立ちあがる。

「……栗橋さん」

 静まり返った教室には、僕の声だけが沈んでゆく。

「……見ているんでしょう? 栗橋さん」

 辺りを見回しても、彼の姿を捉えることはもちろんできない。

「ねえ、聞こえているんでしょう。栗橋さん。聞こえていると言ってください」

 辺りは静まり返っている。

 静寂に音があるとすれば、きっとこんな音だ。

 耳を圧迫するような静けさに、僕は**********

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