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出会いはネット、それは音声だけのものである。本来なら見た目から入るものだろう。そこにはお互いが知らないことばかりで。でもとても二人で話す会話が通じ合っていて。それはいきなり結婚するということになった二人、燃え上がる恋は冷めやすいと言うが、どうなるのか。そもそも付き合ったこともないのだ。そんな簡単にいくわけがないのだ。相手は経験豊富なのかもしれないが、それは話しているうちにも平均的にも想像に固いことだった。楽しい夫婦生活がはじまった。とても嫉妬深く、気がおおい俺はとても苦しんだ。俺の中の分別は相手には通じないようで。俺は苦しんだ。相手を許さなきゃいけないと言う思いと、好かれたいという気持ち。それはとても虚しいものだった。美智子には元旦那がいて、それを拭い切れていないことが判明するのは時間の問題だった。彼女が欲しかった泰史はただ嬉しかった。そんな泰史はたびたび美智子を怒らせた。今思えばそんな美智子にも男の友達はたくさんいる。そんな核心ついたことを言えるはずもなく。許してしまっていた。