「な、なにするんですか!」
私は両手を背中に隠す。
唇で触れられた右手の甲が熱い。
「キスだが、どうかしたのか?」
「どうかって、それは……」
「口にして欲しいとはなかなかだな」
「そうではなくて!」
「知っている。ただ、ついしてしまいたくなってな」
(だから、それはそれで問題もあるんですけど!)
宝条さんは窓際へと戻っていく。
それでも私は、手を背中に隠したままでいた。
「新しいプロジェクトが決まった。成功すればこの会社の業績を大きく伸ばすことになる」
「本当ですか!?」
私は大きな声を出してしまった。
「どうした、いきなり」
「いえ、あの、嬉しいなあと思いまして……」
宝条さんの力で業績を伸ばせば会長に、つまり宝条さんのお父さんに認めてもらえるチャンス。
お互いに当然の結果だと口にするだろうけど、********************
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