「奈緒、修学旅行の相手グループ決まったか?」
「ううん、まだ。浩太のとこは?」
「俺のとこもまだ。決まってないなら俺らのグループと一緒に周らないか?」
「え?森田さんたちと一緒に周るんじゃないの?」
予想外な浩太の答えに思わず聞き返す。
だってさっき浩太の事を好きだと噂の森田さんのグループに声を掛けられているのを私は知っていたから。
だから浩太は森田さんたちと一緒に周るものだと思っていた。
「何で森田が出てくるんだよ」
「だってさっき声かけられてたじゃない」
不思議そうに首を傾げる浩太にさっき見ていたことを告げる。
「ああ、確かに聞かれたけど別に誘われてはないし」
誘われてないしって……
多分それは森田さんが浩太に誘ってほしいから声を掛けてきたんだと思った。
それなのに浩太ときたら、どこまでも鈍い。
「なんだよ、俺らと周るのが嫌なのか?」
「別にそういうわけじ*****
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