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#一次創作
なべたろう🩵🐧推し
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もな
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深い森の奥に佇む巨大な黒い屋敷。
いつもなら、沢山のお客さんが来てわいわい声が聞こえていた。今夜は、静寂に包まれていた。
今日は、お客さんが来ない日。
……いや、正確にはまだ来ない。
ルナとレイの2人はいつもどんな人がいつ来るのか全く知らない。でも、どんな時でもお茶会が出来るように、沢山のお菓子や飲み物が用意されている。……特別な物もね。
ダイニングルームから少し離れた1本の大きな柱の前で2人は並んで立っていた。
🐦⬛「ルナ、僕の身長測って!」
レイは柱に背中をぴたりとくっつけ、嬉しそうな声で弾んだ。ルナは手慣れた感じで、レイの頭の位置の柱に、ペンで印を付けた。
その柱には、同じペンで書いた印が無数にあった。1番下には、最も古い記録である4歳ほどの高さ。そして新しく付けられた印は8歳ほどの位置だった。
🦇「ふふ、レイ、また少し大きくなったみたいね」
🐦⬛「やったぁ!ルナも測ってあげる!」
2人は自分たちの身体が高くなったことを確認し合い、無邪気に喜びを分かち合った。
2人は満足して長いテーブルに着くと、奥からコツコツと足音が近づき、4人の従者が現れた。
体がボロボロな2人の執事と派手なロングネイルのメイドと、新しく加わったまあまあの歳で手がしわしわなメイド。
彼らは白黒の奇妙な仮面を付けていてどのような顔なのか分からなかった。
2人の前には、出来たばかりで湯気が出てるステーキとデザートにアイスがあった。
🦇🐦⬛「いただきます」
ルナとレイがナイフやフォークを動かすと、4人の従者は2人の後ろに並び、ロボットのようにピタリと動きを止めた。その姿には、生気を感じることが出来なかった。
ご飯を食べ終わり、2人は小さくあくびをした。
🦇🐦⬛「ふわぁ……」
その声に反応したかのように、従者たちが動き出した。彼らは主人達の寝室に入り、手際良く寝る準備を進めた。ルナとレイは別の部屋に行き、パジャマに着替える準備をした。
しばらくして、4人の従者は部屋から出てきた。ルナとレイがそれぞれの部屋に行くと、シワ1つ無い綺麗なベッドが用意されていた。
🦇「うん、よくやったね」
ルナとレイはそれぞれの部屋の入口で、同時に『パンッ』と小さく手を叩いた。
その音と同時に、ダイニングルームから糸が切れた人形のように従者達が床へ倒れこむ音がした。またも倒れた従者は生気が無さそうだった。
2人の部屋は隣同士だったため、扉を少しだけ開けてお互いの顔を見合せた。
🐦⬛「それじゃあ、おやすみルナ」
🦇「おやすみ、レイ」
バタンと部屋が閉じる。
シーツに身を包みながら、2人はいつ訪れるのか分からない『次のお客さん』に想いを言葉にする。
🦇🐦⬛(明日は、誰が迷い込んでくるかな?)
怪しい笑みを浮かべながら、幼い2人は眠りに落ちると同時に声を揃えて呟いた。
🦇🐦⬛「──さぁ、始めよう」
To be continued
コメント
3件
読了しました。6話、静かで不気味で、すごく好きな雰囲気でした……。 ルナとレイが身長を測って無邪気に喜ぶシーン、あの柱の印が「4歳」から「8歳」まで積み重なってるのが、なんだか切なくて。でも、従者たちが倒れる瞬間の生気のなさが、一気に闇を連れてくる感じがたまらないです。 「明日は誰が迷い込んでくるかな?」という最後の台詞、あの笑みが頭に焼きつきました。おやすみの後に「始めよう」って、もう完全にホラーだ……。 もなさんの描く「静かな狂気」、本当に素敵です。続き、気になります。