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「……っ」
圭に求められた美花の顔色が急変した。
華奢な身体が強張り、怯えながら唇を小刻みに震わせる。
(やっぱり男の人は……付き合ってすぐにでも…………したいって事……なの……? わっ……私は……)
── 女として不良品
── 女の欠陥品
彼女の奥底に眠っていた言葉の傷が、ジクジクと膿んでいき、徐々に呼吸が荒くなっていく。
「…………美花?」
ひとしきり不規則な呼吸を繰り返してる彼女に、異変を感じたのか、ゆっくりと身体を起こした圭に見下ろされる。
彼女の面立ちが、あまりにも戦々恐々としていたのか、クールな奥二重の瞳が見開き、彼は愕然としているようだった。
細い身体の震えが止まらない、いや、止めたくても止められない。
呼吸の乱れは、今もなお続いている。
圭の顔を見上げた美花は、瞳を潤ませながら首を横に振り続け、身体を硬直させて慄(おのの)くしかなかった。
「美花? 美花っ!」
青ざめている美花の表情が、焦燥している彼の腕に抱き起こされると、胸の中に捉えられる。
「けっ……圭……ちゃ…………。ごめん……こっ…………怖い……無理っ…………」
美花は、喉の奥から声を絞り出し、正直な思いを吐露させる。
「美花っ……悪かった。君を怖がらせるつもりなんて……なかったんだ……」
震え上がる美花の身体を食い止めるように、筋張った腕に力が込められる。
「俺が……君の気持ちを考えずに先走りし過ぎた。美花。すまなかった……」
「…………ううん……圭ちゃんの…………求める気持ちに応えられない私が…………悪い……ん……だよ……」
諦めにも似た虚ろな瞳の色を滲ませた美花が、ポツリと零す。
「君は何も悪くない。俺が…………自分本位だったんだ」
彼の申し訳なさそうな声音に、薄茶の瞳から雫が頬を伝っていく。
美花の腰と後頭部に回されている圭の手が、さらに強く抱き寄せ、美花は脱力しながら彼の胸に顔を埋め、さめざめと泣き続けた。
恵
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