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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#シークレットベビー
#妬きもち
恵
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圭は、美花の肢体に眼差しを伝わせていた。
白磁の滑らかな肌には似つかわしくない、リストカットの痕は、彼女が抱えていた過去の記憶。
圭が不適切な女性関係を結んでいた頃、美花は自身の病気や、言葉の刃で抉られた初恋に苦しみ、苛まれていたのかと思うと、彼の唇が苦悶を滲ませ、歪んだ。
「もう…………すごく恥ずかしい……」
「恥ずかしがる事なんて……ないだろ?」
まつ毛を伏せた美花が、圭から背けようとするのを阻止しようと、彼は、彼女の身体を強く引き寄せながら唇を塞ぐ。
「んうぅっ……」
重なり合った唇の隙間から、艶に染まり始めた美花の吐息が漏れ落ちた。
キスを交わしながら、節くれだった指先が、美花のブラを容易く取り去り、ベッドに横たわせると、ショーツに手を掛け、スルリと引き剥がす。
一糸纏わぬ姿の美花に、圭は両手を突いて視線を貫いた。
「こんなに見られて……どうしていいか……分かんないよ……」
圭の眼差しから逃れるように、美花が背を向けようとするが、彼は、それを許さないと言う代わりに、彼女を仰向けにさせた。
「美花は……俺だけを見ていればいい」
彼女が、羞恥に染まった瞳で彼を見つめ返している。
圭は、美花を射抜いたまま、ネクタイのノットに指先を掛け、緩めると、ベストとワイシャツ、スラックス、ブラックのボクサーを脱ぎ放った。
「圭ちゃん……」
裸体になった圭の姿を目の当たりにした美花が、微かに瞳を丸くさせる。
男の裸体を見たのは、彼女の父親を除けば、恐らく圭が初めてなのだろう。
互いに一緒にいる事で、初めての経験や想いを重ねてきた二人。
愛のある情交をするのも、圭にとって初めての経験、と言っても過言ではない。
今も、鳴りを潜めていた圭の鼓動が、静かに脈をうねらせている。
「私を抱いて…………ガッカリしない……?」
「するワケないだろ? 初めてだからこそ…………俺は美花を……大切に愛したいんだ……」
彼の言葉に、美花の瞳が濡れ、薄紅に染まった花弁が薄らと開花する。
「美花……」
圭は彼女に覆い被さると、色白の首筋に顔を埋めた。
コメント
1件
いやもう、219話でこのシーンか…! 美花の過去の傷を目の当たりにした圭の「ガッカリしない?」に「するワケない」って返すところ、めちゃくちゃグッときた。初めてだからこそ愛したいっていう切実さが伝わってくる。二人の鼓動がリンクしてるみたいで、こっちまでドキドキしたわ。