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無名の灯 答えを持たない相談室3

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無名の灯 答えを持たない相談室3

11 - 第11話 “重い”って言われて、心が止まった夜

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2025年10月31日

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高校二年生・仮名:Sさん


勇気を出して友達に悩みを話したら、“重い”って言われました。

その言葉がずっと頭から離れなくて……。

“そんなつもりじゃなかったのに”って思っても、

もう誰にも話す気になれません。





「……“重い”って言葉、すごく冷たく感じるよな。

オレも言われたことある。

“そんな話されても困る”って笑われて、

その瞬間、心の中にあった何かがパキって折れた。

たぶんSさんも、同じような音がしたんじゃないかな」


蓮司

「“重い”って言葉って、本当は“受け止めきれない”って意味なんだよ。

Sさんの話が悪いんじゃなくて、

相手がまだその痛みに触れる準備ができてなかっただけ。

でも、言われた側は、

まるで自分の存在ごと否定されたみたいに感じるんだよね」


日下部

「……“重い”って言葉は、実は逃げなんだ。

本音をぶつけられたとき、どう返していいかわからない。

だから相手は、その一言で距離を取ろうとする。

でも、Sさんが本音を話せたこと自体が、もうすごいことなんだ」


「“重い”って言われて黙っちゃうの、当然だと思う。

でも、それで“もう誰にも話さない”って決めないでほしい。

言葉を出したいって思った瞬間のSさんは、

ちゃんと“生きよう”としてたから」


蓮司

「誰かに話すって、“信じたい”って気持ちの表れだから。

それを“重い”って切り捨てる人ばかりじゃない。

きっと、ちゃんと聞ける人もいる」


日下部

「……Sさんの言葉は、重くなんかない。

それは、ちゃんと感じて、考えて、生きてる人の言葉。

だから、そのまま持っていていいんだよ」





🗝 三人からのことば


遥:「“重い”って言われても、それは感じる力がある証拠。鈍くならないで」


蓮司:「“受け止めきれない人”もいる。でも、“ちゃんと聞ける人”も、必ずいる」


日下部:「本音を話せた瞬間、もうSさんは一人じゃなかった。それだけで、強い」

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