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高校一年・女子(仮名:Kさん)
友達とは毎日会話してるし、普通に仲良くしてると思うけど、
本音は言えてない気がします。
嫌だったことも、「まぁいいか」って流してしまうし、
自分の悩みも、話したところで困らせる気がして言えません。
このままじゃダメなのかなって、不安になります。
蓮司
「うーん……これ、かなりあると思う。
“優しい子”ほど抱えがちだよな、こういうの」
日下部
「“嫌われたくない”とか“空気壊したくない”とか、
そういう思いが先に来ちゃうと、本音って飲み込まれるんだよ」
遥
「オレも、けっこう似てるかも……。
言った後に『やっぱ言わなきゃよかった』って
自己嫌悪になるのが怖くて、結局黙ること多かった」
蓮司
「でもKって、たぶん“ウソはついてない”と思うんだよな。
“言ってない”だけで、“演技してる”わけじゃない」
日下部
「そう。“黙る”ことも選択肢だし、
それって“相手を信じてない”んじゃなくて、
“ちゃんと考えてる”からこそ、言えないんだと思う」
遥
「でも、Kが“このままじゃダメかも”って思ってるなら、
たぶん、“わかってほしい”って気持ちもあるんだよ」
蓮司
「そっちも本音なんだよな。
“話さなきゃ”じゃなくて、“いつか話せたら”でいい。
焦る必要はない」
日下部
「あとさ、“本音”って、ぜんぶが重い話じゃなくていい。
『今日はちょっと疲れてる』とか、
『その言い方ちょっと引っかかった』とか、
小さな違和感をひとつだけ出してみる。
それで十分、関係って変わりはじめる」
遥
「たぶんKは、自分より相手を守ろうとしすぎてる。
でも、Kのことを大事に思う人なら、
Kが少し弱音をこぼすこと、ちゃんと受け止められると思う」
🗝 三人からのことば
蓮司:
「“言わない=偽ってる”ってわけじゃない。
Kが今まで選んできた“沈黙”にも、意味はある。
でも、“言いたい”って思いが出たなら、それはチャンスかもな」
日下部:
「“本音を言える関係”って、作るのに時間がかかる。
でも、“本音を少し言っても壊れなかった”って体験が、
その土台になる」
遥:
「誰かに話すときは、ぜんぶじゃなくていい。
“ちょっとだけ”でいい。
Kの声がちゃんと届く人は、いると思うよ」
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