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「友達…心配してるかな……」
心配かけたら嫌だな、と思いながら今日も休んでしまった。
「先生も…心配してるかな…」
心配かけてたら本当に申し訳ないな。
「……これって不登校なのかな」
もし不登校だと言えるのなら、誰にも知られたくないと思う。
そんな事、無理なのに。
だって、もう噂は広まっているだろうし、もしかしたら親戚にも伝わっているかもしれない。
「…同情されたくないな」
同情されるのが嫌なのは、自分がより惨めに感じてしまうから。
不登校だ、って腫れ物扱いされたくないから。
それに、私はまだ、心のどこかで「自分はまだ大丈夫だ」と思いたいのかもしれない。
今日もただボーッとする日を過ごしていると、突然インターホンが鳴った。
隣の家に住んでいる父方の祖母だった。
家の電気がお昼までついているので見にきたのだろう。
「◯◯ちゃーん? いるの?」
ドアの外から声が聞こえる。
怖い。
出たくない。
私はどうしようかと迷い、居留守を使うことにした。
祖母はそれから、諦めたように家の方へ戻っていった。
「……家にいるってバレたかな…?」
祖母はいい人だ。よく心配してくれる。
でも、今はそれが物凄く辛い。